かねてより気になっていたエンジン・フラッシング。
エンジン内の汚れを取り除く作業です。
が、普通のフラッシングは意外と危険らしい。
そこでワコーズ・eクリーンプラスを購入して投入しました。
目次でございます。
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1eクリーンプラスを購入
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2オイルを抜く
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3軽自動車ならフィルタも交換
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4ジョッキでオイルと混ぜる
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5注入
作業時間
私はガソリンスタンドで行いましたが、およそ15分程度。普通のオイル交換作業時間と同じです。
ディーラーだと断られる可能性があります。その場合はスタンドやオートバックス、イエローハットなどで行うのが良いでしょう。
フラッシングの効果と危険性
こちらは2007年に新車で購入した軽自動車ダイハツ・ソニカ
走行距離は、127,142 km 。過走行車。
ちなみに、3,000 km毎にオイル交換、
6,000 km毎にオイルフィルター交換を行っています。
で、定期的にきちんとオイル交換を行っている車両は、フラッシングする意味が無いらしい。
よって、オイル管理が出来てるクルマでやるのは無意味( というのが世間一般らしい )
さらに適度なスラッジにより隙間からのオイル洩れが防げていたのに取り除いたため、オイル洩れが発生したという話もチラホラ( ウソ臭いが。)
その考えを肯定するかのように、ソニカのエンジンオイルキャップを外して覗いてみると、
カムシャフトの端っこ。シャフト中心は綺麗な金属表面を保っていてます。汚れておりません。ということは恐らく、タイミングチェーンもカムシャフト本体もエンジンヘッドカバーを開けるまでもないくらいキレイな状態を保っているはず。
ただし、底の一定の部分には焦げたような、べっこう飴のような茶色い何かが付着しているのが分かります。スラッジかしら。
ただ、キレイなエンジンだとこんな感じみたいです。
以下の写真を見てください。上記の部分はどうしたって汚れる部分みたい。
恐らくカムシャフトの回りは以下のようにキレイな状態だと思われます。
写真のようにキレイなエンジンの状態(3,000kmに1回オイル交換、6,000kmに1回フィルター交換)の場合は、そもそもフラッシングの必要がありません。洗浄したところで、加速性能・燃費効率が向上することはない。
それでも何かエンジンに良いことをしたいならワコーズのエンジンフォアビークル・シナジーの1缶の半分をオイル交換でオイルに混ぜて使用してください。
例えば1週間に1回しか走らせないんだよねという場合、ピストン回りのエンジンオイルが重力で下に落ちちゃってドライな状態でエンジンを掛けちゃうことに。これはあまり良いことではありません。
エンジンフォアビークル・シナジーを入れると、被膜がガッチリ形成されて剥がれないのでドライな状態になりません。
新車からの利用をオススメしますが、オイル管理をキチンとしているなら過走行車でも有効らしい。毎日走らせている場合でも、被膜形成によって摩擦係数は減るのでエンジンとその内部部品は長持ちする仕組み。
まぁ、エンジンフォアビークル・シナジーはどんな状態のクルマでも、どんな使い方をしているクルマでも、「エンジンには良い」ということです。
が、フラッシングによりこの必ず汚れてしまう部分の面が綺麗になるなら気分的にもやってみる価値はあるかしら?ということで今回のオイル交換で遅効性フラッシングの実験をしてみようというのが事の始まりです。
従来の危険なフラッシングと、
安全なワコーズのフラッシングを比べてみましょう。双方の違いと危険な理由は以下の通りです。
要は、スラッジを剥がし落とす従来のフラッシングだと、オイルパイプが剥がれ落ちたスラッジで目詰まりを起こしてエンジンやその他のパーツが壊れてしまうという危険性がゼロではないということ。
対して、eクリーンプラスの場合はスラッジを剥がし落とすのではなく、ゆっくり溶かして消していくというやり方で除去します。ゆっくり効果が現れるので「 遅効性 」と言います。
スラッジってなんだ?
オイルは常に高温にさらされてしまう
↓
高温になる度に劣化
↓
劣化すると硬くなる
↓
エンジン内部にこびり付き始める
↓
スラッジ
小さい子供にもわかりやすく説明するなら、パンを焼きすぎると黒くコゲてしまうように、オイルも使いすぎちゃうと黒く硬くなってしまうという説明ならピンと来ていただけるかしら。
以下の画像。
上は安いオイルを3,000km毎に交換、6,000km毎にオイルフィルターを交換しているエンジン。綺麗なモノです。オイル跡が残っていますが茶色であり正常なオイル状態の色。
しかし、下の同じ3気筒エンジンを見てください。茶色を通り越して真っ黒です。
オイルが劣化して形状変化、液体から個体へ。
エンジンはスムーズに回らなくなり抵抗が増えてしまうので燃費は悪化する。
ちなみにココまでヒドイとフラッシング剤では手遅れで、エンジンをバラバラに分解してオーバーホール。整備料金は10万円 ~ 15万円コース。
外車や現在の日本車では、自動車の取り扱い説明書にロングライフなオイルを使用している旨が書かれており、10,000kmほど持ちますというのも存在します。
ただし、一般的には3,000km走行した跡のオイルは真っ黒ですので、遅くとも5,000km毎に交換するほうが最良のコンディションを長く保てるみたい。少なくとも私は3,000km毎に安いオイルで定期的に交換することを心がけており、エンジントラブルは12年間・120,000kmで1度もありません。
では、フラッシング剤はどんなときに使うの?ということになりますが、
- 中古車を買ったとき
- 5万キロ単位でクリーニング
でしょうか。
中古車は、前の持ち主がどのような運転の仕方をしていたのか?どのような定期整備をしていたのかが分からないことが多いです。
私はダイハツとスズキで働いておりましたが、下取り車はエンジン内部まではチェックしません。せいぜい下回りとエンジンの掛かり具合なもんですし、店に持ち帰って商品車として仕上げる作業でもオイル交換はしますが、エンジンヘッドカバーを開けてスラッジの溜まり具合など確認したことはありません。
中古車を購入された方は、少なくとも店の保証が切れる前にeクリーンプラスや下で説明しているワコーズ・クイックリフレッシュをエンジンに投入して高速道路を含めて最低800kmほど走行させて様子を見ることを強くオススメします。
5万kmクリーニングは、本来であれば5,000km毎にちゃんとオイル交換、10,000km毎にオイルエレメント(フィルター)交換、または半年に1回の交換ペースを維持している人の車両には不必要だと私個人では思っています。
ただ、「 定期交換はしているけど、5万キロも走っているなら汚れは多少あるはずでは? 」という心配性な性格からです。3万キロだと早いかな?じゃ5万キロでというフィーリング。明確な根拠はありません(笑)
eクリーンプラスの注意事項
近くのイエローハット的なお店に到着。
先に目がついたのはeクリーンプラスではなく、ワコーズの点火系を洗浄するフューエルワン。( 発音しづらいですが、燃料を英語で言うとfuel( フューエル ))
自動車では体感しづらいのですが、原付50ccで試したら爆発力が正常に戻ったのか加速のレスポンスが良くなったのを体験できました。
燃料噴射系のベトベト汚れを除去してくれる添加剤です。オススメです。
で、お目当てのeクリーンプラスが、品切れ・・・
ではなく、最後の一つをゲットできました。( どうやら人気らしい )
そうそう、クイック・リフレッシュ。今回のフラッシング後に試す予定です。過走行車のエンジンコンディションを復活させるというシロモノ。エンジン音が静かになる(正常な状態に戻る)らしい。
購入して来ました。
e-クリーンプラスの特徴。
遅効性タイプなので、ゆっくりと洗浄します。
従来のフラッシング剤のように洗浄したスラッジによるオイルライン閉塞の危険が少なく、より安全にエンジン内部をクリーンアップ出来ます。
e-クリーンプラスの使用方法。
エンジンオイル3 ~ 6リットルに対して、1本( 100mL )を入れてください。なんですが・・・
軽自動車のソニカのエンジンオイル量は、2.9リットル・・・。足りません。
でも結局、オイル 2.8リットルに100mlの合計2.9リットルで注入しました。今のところ無事にエンジンはスムーズに動いています。
e-クリーンプラスの注意事項。
使用上の注意について。
その1.オイルフィルター交換
次回のオイル交換の際は、オイルエレメント(=オイルフィルター)は必ず交換してください。
その2.汚れが酷すぎる場合はダメ
オイル交換を忘れたまま20,000 ~ 30,000 km走った場合、エンジン内部は山盛りのスラッジがあちらこちらに盛り上がっている状態で閉塞に等しい状態。使ってはいけません。
その3.添加の前のオイル状態
eクリーンプラスを注入する前のエンジン内のオイルが汚れていた場合は、オイルフィルターを必ず交換してください。
例えば、
前回のオイル交換では、フィルターも交換していた。
3,000km毎にオイル交換なのだが、忘れてしまい気付けば4,500kmも走っていたというケース。
余計に1,500kmを走行していた分、オイルは劣化・スラッジが発生。スラッジをこし取った分フィルターの汚れが進んでしまった。
この後のオイル交換でeクリーンプラスを添加する場合はフィルターは必ず交換。古いフィルターをそのまま継続して使ってはいけません。
その4.フラッシングの効果
エンジン内部の全ての汚れが溶解するわけではありません。
eクリーンプラスを注入。
洗浄剤の容量は、100mL
2.7リットル分のオイルを抜いて、
0.2リットル分のオイルフィルターも外して、新品を取り付け。
オイルジョッキに、2.8リットルのオイルと、0.1リットルのeクリーンプラスを入れます。
まぜまぜした後、エンジンに注入していきます。
ついでに洗車します。600万円らしいこの洗車機。
オイル交換後について。
特にコレといった変化はありません。オイル交換直後はいつも車内は静かになりますし。
交換時の距離メーターは、127,100 km
次回の交換はいつも通りの3,000 km走行後にしようかと思っていますが、
エンジン内の汚れを見ながら決定しようと思います。あっという間に底の汚れが落ちているようであれば1,000kmで交換することも考えています。続きの記事をお楽しみに。
¥1,800
パイプ詰まりの危険が無いフラッシング剤
自動車の添加剤でトップシェアのワコーズ。
エンジンオイルとフィルター(エレメント)を定期的に交換しているクルマでは問題ありませんが、オイル交換をおろそかにしている場合はエンジン内部にカーボンスラッジが張り付いてしまってスムーズな回転が出来ず燃費悪化・パワーダウン・ノイズの発生など性能ダウンを引き起こします。
カーボンスラッジを除去するにはフラッシング溶液でエンジンを洗浄するフラッシングが一番です。しかし、従来のフラッシングだとオイルのラインパイプを剥がれ落ちたスラッジが詰まらせてしまいエンジンやターボタービンの焼付けの原因になります。
このeクリーンプラス 遅効性 は、スラッジを剥がすのではなく「 ゆっくり溶かす 」タイプのフラッシング剤です。だから「 遅効性 」と表記されています。細かく溶かしていくためパイプラインが詰まる心配が無いのです。容量は100mL
使い方もカンタンで、オイル交換の際にフィルターも交換して、オイルジョッキにオイルとeクリーンプラスを混ぜてからエンジンに注入するだけでOK。私はガソリンスタンドのスタッフに入れてもらっています。
ディーゼルエンジンにもOK。( ベンツやBMWなどのディーゼルでは尿素水 AdBlue(アドブルー)が使われていますが尿素水は触媒で使われるのもなので影響はありません。)
エンジン復活剤のクイックリフレッシュを試す場合は、下準備としてeクリーンプラスでフラッシング洗浄すると効果的です。
¥4,500
エンジン機能の回復剤
クイック リフレッシュは、エンジン内部を回復( リフレッシュ )させてくれるオイル添加剤。容量は300mL
特に100,000km以上走行している過走行車のエンジンに対して、オイル漏れ等のトラブル改善、潤滑性の回復、タペットノイズ(カタカタ音)の改善というスペシャルブレンド。使うと実際にエンジンノイズが減少して静かな車内が取り戻せます。
この液体は特殊で、ゆっくり押すと水のように柔らかいのに、早く押すと硬くなるという不思議な液体です。福山雅治のドラマ・ガリレオでも同じ性質がトリックとして使われていました。
- 圧縮圧力の回復やノイズの低減
- オイル上がりやオイル下がりの抑制
- 摩耗部分、密封性や潤滑性を回復
- 各部シール部位のオイルにじみ防止
- メカニカルノイズの増大を防ぐ
使用方法:エンジンオイル容量の5% ~ 10%を注入します。
軽自動車ソニカの場合はオイルは2.9リットルなので、2.9リットル×10%=0.29リットル。よってオイルは2.61リットル、クイックリフレッシュは0.29リットルの比率でオイルジョッキで混ぜ合わせてから注入しましょう。( 0.29リットルならいっそのこと0.3の一本そのまま投入しても良いのでは?)
注入の際は、効果を持続させるためにオイルフィルターも忘れずに交換。
使った人の感想
平成14年式アコードにオイル交換と同時に注入したところ、それまで聞こえていた朝の走り出しの軽いカリカリ音が消えました。燃費や加速性能の変化は実感できませんが、延命には役に立つのかもしれません。
168,000km走行のハイエース(ガソリン2.7ℓ)に使用しました。エンジン音が体感できるくらい静かになりました。オイルに混ぜるだけでこの性能とは中々かと思います。値段は高いですが良い買い物でした。
※個人的に100,000kmオーバーのクルマでエンジン振動が気になる場合、エンジンマウントゴムを交換するのが一番ですが工賃が高い。よってマウント交換の前にクイックリフレッシュで振動低減を狙ってみるのも良い使い方かと思います。
エンジンノイズの原因はほぼ部品の摩耗によるものなので根本から解決するにはエンジンをバラバラに分解メンテナンス(オーバーホール)する必要がありましたが作業工賃は10万円~15万円前後掛、別途部品代も掛かりますし作業日数も必要です。
それらを考えると、エンジンオイル交換時に一緒に混ぜて入れるだけで静粛性を取り戻すことができるという手軽さは大きなポイント。オイル交換2回に1回、または3回に1回程度のスパンで定期投入するリピーターも多いです。
日本車は世界トップレベルの壊れにくさを誇っていますので10万キロ前後の中古車はゴロゴロしていますが、そんな中古車に対しても有効です。
ディーゼルエンジンにもOK。
10万kmを超えた・迎えた車両なら試してみる価値は十分にあります。その際は下準備としてeクリーンプラスでフラッシングしてから使いましょう。
ただ、オイル量の上がり・下がりのトラブルが特に無いのであれば、下の「エンジンフォアビークル・シナジー」を使うのが良いでしょう。
¥1,580
点火系の汚れを除去
燃料に添加する添加剤では1番有名。それがワコーズのフューエルワン。
ガソリンを爆発させてエンジンは回るワケですが、爆発を繰り返す燃焼室ではインジェクションなどの点火系部品が絶えず汚れ続けます。
その汚れを取り除いて本来の正しい着火性能を取り戻し、パワーと燃費を復活・維持してくれる燃料系洗浄の添加剤。
使用方法はカンタンで給油口に1本 200mLを入れるだけでOK。
セルフスタンドでガソリンを注入する前に入れるのが良いでしょう。かき混ざるので。
( ガソリンに対して1%を超えないように入れます。仮にガソリンタンクが満タン20Lの軽自動車であれば、20L×1%=200mlなので1本そのまま入れてください。タンクが20L以上であればそのまま1本ということ。 )
( バイクでガソリンタンクが10リットルの場合は、10L×1%=0.1Lですので、半分の100mLを入れてからガソリン満タンでOKです )
ガソリンでもディーゼルでも使えます。2回連続で使うと汚れは大幅に除去されるとメーカーのグラフ説明がありますので、買うなら2本セットで。
また中古自動車にありがちですが、エンジンを掛けない状態が半年くらい続いてしまうとガソリンが劣化して燃料ラインがベトベトになります。エンジンがスムーズに始動しなくなる。そのベトベトを除去してくれる薬としてもフューエルワンは重宝されています。
原付スクーターでも使ってみましたが、入れた直後は何も変化なし。しかし3kmほど走行してからアクセルフルスロットルでリミッター付近までスムーズにエンジンが回るようになって正直大変驚きました。もっと早く入れるべきだったと軽く後悔するほど。本気でオススメです。
ただし軽いバイクであり、バイクのエンジンは普段から高回転まで回して走るのが普通なので体感できたのであって、軽自動車のソニカに入れた場合は普段から2,000回転くらいでしか走らないため点火系の爆発具合はよく分かりませんでした。(笑)
クルマに入れるなら体感するはちょっと難しいですけど、連続2回使用で汚れを落としてみてはいかがでしょうか。
¥ 2,600
スーパーフォアビークル・シナジー
エンジンに被膜を作って、エンジン内部を保護してくれるオイル添加剤になります。
新車から使うのが一番効果的ですが、過走行車でも摩擦係数が減る=騒音が低下するのでオススメ。
また、週に1~2回しか乗らないクルマは、オイルが重力によって落下して内部部品がドライになってしまいます。この商品はそんな状況でも落下しない被膜を形成しますのでエンジンを掛けたときにダメージがありません。
さらに、遅効性のフラッシング能力も入っていますのでクリーンに保ちます。
最後に、オイルの寿命が延びるので、1缶全部入れる場合は3,000kmで交換が4,000km~5,000km程度に伸びるという感じです。1缶の半分を利用するなら3,500km~4,000kmといったところでしょう。
この商品はオイル3~6リットルに対し1缶を消費しますが、
軽自動車のオイルは3リットル。そのため軽自動車のオイル交換で1缶まるまる注ぐのはもったいない。よって軽自動車なら1缶の半分を消費するのがオススメ。
ちゃんと定期的にオイル交換・フィルター交換をしている場合は次回のオイル交換時にそのまま入れてください。
ちょっとサボっていたかも?という場合はeクリーンプラスを利用してから使うと良いでしょう。