2007年(平成19年)4月に新車で前期型L405S(FF)ソニカRSリミテッドを購入して、今年2022年4月25日まで15年と1か月間で144,200km 走行いたしました。
そして、
2022年6月26日に後期型2009年式(平成21年3月モデル)のソニカRグレードL415S(4WD)走行距離 64,000km 価格50万円へ乗り換えました。
しかし、
乗り換えた中古車ソニカが事故車っぽいんですよね・・・。
そこで、自分で整備。
その整備記録の第1弾がこのページです。序曲です。前書きです。
step
1背の低い軽自動車が少ない
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2乗ればわかるソニカのドッシリ感
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3ソニカのKFエンジンは欠陥品
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4オイルリングの固着による「オイル上がり」病
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5フレームがサビて穴が空く
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6リアサイドメンバーがボロボロ
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7リアサスペンション脱落の恐れ
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8悪徳な中古車屋に注意(手稲高校前)
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9雪国では車検毎に防錆のシャーシブラックを必ずやろう
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10自分で工具を集めて、自分で整備しまくりです
目次でございます。
ソニカからソニカへ乗り換えました
冒頭でも説明しましたが、
2007年式 前期型 RS-Limited(FF)から、
ソニカを新車で買いました ← 記事です
2009年式 後期型 R(4WD)へと乗り換えることになりました。
とりあえず、北海道で15年間FFで生活して「冬の不便さ」を嫌というほど味わいました(笑)
え?なんで雪国で2WDを選んだのか?それはレーダークルーズコントロールのオプションが「2WD専用」だったからです。
次買うときは「絶対4WD」と決めていたので、おかわりソニカは4WDとなりました。よってACCともおさらばしたのですが後付けクルーズコントロールを取り付けまして高速道路や一般道での快適走行に抜かりはありません。
クルコンは、
- 燃費が良くなる
- 足が疲れない
- ハンドル操作と前方注意にのみ神経を注ぐことができて楽
- スピード違反で捕まる恐れが無い
等で付けなきゃもったいない装備です。特に長距離ドライブを楽しむ人に取っては神アイテムですね。
スペックについて
ソニカのグレードによるスペックの違いは以下の通り。
ソニカグレード | R | RS | RS-L |
---|---|---|---|
2WD価格 | 1,210,000 | 1,340,000 | 1,430,000 |
4WD価格 | 1,340,000 | 1,480,000 | 1,560,000 |
ターボ | ○ | ||
スタビライザー | ○ | ||
エアコン | マニュアル | オート | |
AT | CVT | 7速CVT | |
シフト | ストレート式 | ゲート式 | |
Fブレーキ | ソリッド | ベンチレーテッド | |
タイヤ | 14インチ | 15インチ | |
メーター | 普通 | 自発光 | |
サイドミラー | 普通 | ウィンカー付き | |
ヘッドライト | ハロゲン | HID | |
ハンドル | 普通 | MOMO | |
フォグランプ | なし | あり | |
ACC | なし | 2WD:OP | |
後席 | 普通 | 分割 | |
Fサスペンション | ストラット式 | ||
FF-Rサスペンション | トーションビーム式 | ||
4WD-Rサスペンション | 3リンク式 |
※前期:2006年6月19日~2007年8月19日
※後期:2007年8月20日~2009年4月27日
※ロールを抑えるスタビライザー。2WDは前後。4WDはフロントのみ。
※前期Rはスチールホイール、後期Rはアルミ。
※フロントディスクブレーキ。Rはディスクの直径とパッドが一回り小さい。故に13インチが履ける。
※ヘッドライトのHIDはローのみ。ハイはハロゲン。HIDは光軸が自動調整、ハロゲンはレベライザーダイヤルで調節。
※フォグランプはメルカリなどで純正が格安で手に入る。カプラーは車体に元から付いている。グローブボックス下のヒューズボックスにリレーというちょっと大きめのヒューズを追加。ライトのレバースイッチをフォグ付きのモノに換える。
※ACC(アダプティブクルーズコントロール:別名レーダークルーズ)はオプションで11万円。自動ブレーキ機能は無し。
※フロントサスペンションの付け根であるアッパーマウント。前期は高級なベアリング入り。後期は安物に。ダンパー交換の定番カヤバのニューSRスペシャルは前期用のみ。後期ソニカで交換するなら前期用のアッパーマウントを入手すること。
※エンジンマウントは運転席側・助手席側・リア側の3カ所だが、2WDと4WDではリアマウントだけ形状が全く違うので注意。
オートエアコンは本当に快適なのでRではなくRSかRS-Lが欲しかったのですが、購入タイミング的にRしかなかった。よって20年ぶりくらいにマニュアルエアコン(笑)操作が面倒ですがまぁ、慣れました。
メーターはRS,RS-Lの自発光メーターがポン付けできますし、メーター距離合わせも業者が対応してくれます。
HIDヘッドランプの優位性についても今やLEDバルブが登場してますから、こちらもハロゲンからのポン付けOKで明るく白くて低消費電力。
ちょっとした山道を7速アクティブシフトで好きなギアでエンジンを引っ張ることができなくなり寂しいですけど、まぁアクセルべた踏みで5千回転維持で割と速いですからね。(後付けで7速アクティブシフト化も可能)
住めば都ってなんか違いますが、Rでも不自由はありません。
ただ、通勤・通学・買い物にて峠を毎日登ったり下りたりするのであれば、ギアを選べる分エンジンブレーキが使いやすいRSリミテッドをおすすめしたいですね。
またRS,RSリミテッドはフロントがソリッドディスクではなくベンチレーテッドディスクのため冷却効果が優れます。よって下り坂でブレーキが利きづらくなる「べーパーロック現象」が起こりづらい部分がRより優れているかと。
平地で扱う分であれば、Rで問題ございません。
とは言っても、同じ値段・同じ距離・ボディコンディション・エンジンコンディションに問題なければ、上位グレードのRSやRSリミテッドの購入を薦めますね(そりゃそうだ。I LOVE オートエアコン )
言い忘れました。Rのソリッドディスクはベンチレーテッドディスクに比べて径が小さいため、13インチホイールが履けちゃいます。タイヤを安く済ませたいならRですね。ただ13インチタイヤは厚みが相当あるので「50,000km」以上走行してダンパーが抜けた状態のソニカに装着することはオススメしません。天井の低いソニカなのにちょっとの路面のデコボコに対して敏感に車体が揺れちゃうので。
あと、FFと4WDの最大の違いはリアサスペンション形式です。私もサスペンションの形式はさらっと分かっていたのですが、トーションビームの「種類」についてはあまり良くわかっていなかったので調べてみました。
まず、一般的に普通乗用車も軽自動車もフロントサスペンション形式は乗り心地の良い「独立懸架式(どくりつけんかしき)」です。しっかり左右別々の動きをします。
以下の図は、上が独立懸架、下が車軸懸架です。
ソニカもFFと4WDの両方でフロントサスペンションは独立懸架式の一種である「ストラット式」を採用しています。高級車だと「ダブルウィッシュボーン式」「5マルチリンク式」など。
そして、リアサスペンション形式。中堅、高級車やスポーツカーであればリアも独立懸架式で「ストラット式」「ダブルウィッシュボーン式」「5マルチリンク式」のいずれかです。
しかし、軽自動車やコンパクトカーなどではコスト面から「車軸懸架式(しゃじくけんかしき)」が採用され、乗り心地は独立懸架に劣ります。
で、問題のソニカ。
FFソニカだとリアサスペンションは、トーションビーム式(正確にはピボットビーム式と呼ぶらしいですが、トーションビーム式とは一般的にこの形。)
横いっぱいに「クロスビーム」という金属バーが走っています。
シンプルな構造ですね。
で、
4WDソニカだとリアサスペンションは、トーションビーム式(正確には3リンク式と呼ぶらしい。)
「クロスビーム」に該当する部分が「アクスルビーム」。クロスビームより野太いのはパイプの中にデフギアとドライブシャフトが入っているから。
それとナナメに物干し竿のような「ラテラルロッド」があるのも特徴。
乗り心地の性能については、トーションビーム式 > 3リンク式 という図式らしい。
よって、4WDソニカよりもFFソニカのほうが乗り心地が良いということになるのですが、実際どうなの?と言われると「対して違いが分からない」としか(笑)
サスペンションはダンパーが肝心で50,000kmを超えてダンパーがヘタると、どんなクルマでもコシの無いフニャフニャでソフトな乗り心地になります。新品に交換した状態で乗り比べしないと評価できませんね・・・(笑)
ソニカのボディーカラー
ソニカのボディカラーは合計8色です。
青はスバルのインプレッサであこがれの色でしたが、買えるソニカが青しかなかったので青になりました。年齢的にも青はラストチャンスみたいな感じだったので丁度良かったのかも(笑)
ボディカラー | 画像 |
---|---|
クリアブルークリスタルメタリック | 1 |
ブラックマイカ | 2 |
パールホワイト | 3 |
シャンパンメタリックオパール | 4 |
プラチナグレーメタリック | 5 |
ブライトシルバーメタリック | 6 |
ライトローズメタリック | 7 |
ルージュレッドクリスタルメタリック | 8 |
見た目が普通で、背の低い軽ターボ車はソニカだけ。
まず、駐車場の問題や取り回しの簡単さで「軽自動車しかない」状況です。
そして、静かでスムーズに走るためには「ターボ車しかない」状況です。
また、コーナーで天井が揺さぶられる感覚が嫌いなので「背の低いクルマしかない」状況でした。
そして、「4枚ドア」で万人受けの「普通のデザイン」が欲しかった。
あと、忘れちゃならない「4WD」
すると、ソニカしか選択肢がありません。よってソニカをおかわりすることになりました。
そりゃ15年も乗ってきましたから。変なクルマだったら早々に乗り換えていますし。
ソニカへ乗り換えた理由、KFエンジン特有の欠陥について
ソニカが搭載するDOHC水冷直列3気筒KF-DET型ターボエンジンは欠陥を抱えたエンジンで有名です。
ソニカのKFエンジンは以下の通りです。
マツダのロータリーエンジンとスバルの水平対向エンジンは違いますが、
その2つを抜けば概ねどの車でも同じ構造です。上から、
- ヘッドカバー
- シリンダーヘッド
- シリンダーブロック
- オイルパン
エンジン内部の「シリンダー」という筒の中を「ピストン」が上下に運動します。
燃焼室で爆発が起こる度にピストンが下がって、クランクシャフトが回って、変速機に動力が伝わって、最終的にタイヤが回ります。
「ピストン」の側面には「ピストンリング」が「3本」取り付けられています。上から
- 上段:ピストンコンプレッションリング1本目
- 中段:ピストンコンプレッションリング2本目
- 下段:オイルリング( ※上画像のピストンの水色ライン )
ピストンの上下運動の姿勢が崩れた場合に、ピストンがシリンダー側壁にぶつかり異常摩耗を起こすのを防いだりしますが、
そもそもリングはシリンダーの側壁に「オイルを介して」触れています。オイルによってシリンダーの筒とピストンの隙間が無くなるのです。
じゃ、もしオイルが隙間を埋めていないとどうなるか?
- 燃焼室で爆発して発生した燃焼ガス圧力が隙間から逃げてしまいパワーが出ない。燃費も悪い。
- 燃焼室からの熱はオイルを介して分散されますが、燃焼熱を逃がすことができなくなりオーバーヒート。
そんな重要な仕事をしているオイルですが、オイル量を必要最小限になるようコントロールするのが「オイルリング」の役目です。
適量オイルにて、ピストン上部にある燃焼室に余計な量のオイルが漏れ上がっていくのを防止する役目も果たしています。(燃焼室にオイルが上がっていってしまうことを「オイル上がり」とい言います)
これらの小さくて薄い「たった3本のリング」のおかげでエンジンパワーが安定して出力されるのです。
KFエンジンの欠陥は、オイルリングの固着によるオイル上がり
「オイルリング」はオイルの量を調節する重要な部品です。
しかし、オイルリングのオイル量調整機能は「正常なオイルの状態」でなければ働かないのです。
つまり、オイル交換をしっかりやっていないエンジンだと「オイルリング」に劣化オイル(カーボン)が蓄積しリングが固着してしまい、「オイルリング」の機能停止によりエンジントラブルが発生します。オイルが上に登っていってしまい燃焼室に漏れてしまう。
そうです「オイル上がり」です。
オイルがピストン脇から漏れて上がってしまい燃焼室に侵入。オイルが燃えることでマフラーから白煙が常に上がります。この白煙は有害であり大気汚染にも繋がります。
とりあえず乗り換えたソニカでこの現象が発生してしまいました・・・。
「オイル上がり」はオイルが上に漏れること。逆にシリンダーヘッド内のバルブステムシールからオイルが下に向かって燃焼室に漏れることもあります。これを「オイル下がり」と言います。
どちらも「燃焼室にオイルが漏れる」トラブルであり、どちらも白煙が出ます。
私が前に乗っていたソニカRS-Lは3,000kmに1回オイル交換、6,000kmに1回フィルター交換の交換サイクルを厳格に守っていたため、オイル上がりが発生することはありませんでした。
しかし、オイル管理の悪いKFエンジンの場合はすぐにオイル上がりが発生してしまうみたいです・・・。
以下を見比べてください。同じエンジンとは思えないですよね。しかも右側は144,220kmも走行しているエンジンです。とてもキレイ。オイル管理を厳格に守ればエンジンコンディションはいつまでも最高を維持できるということ。
中古車を買う場合は、まずはボンネットを開けてオイルキャップを外しましょう。
- エンジン内部を確認
- オイルキャップの裏側にカーボンが溜まっていないかを確認
3,000km毎にオイル交換をしていれば以下のような汚いカーボンだまりは絶対に発生しません。え?この写真?私が購入した中古ソニカです・・・。オーマイガー。
オイルはどれくらいで減る?
オイルが無いと、オーバーヒートや破損。最悪エンジン載せ替えになり30万円コース?
ソニカのマニュアルによると、指定されたオイル規定量は2.9ℓ(フィルターも同時交換時)
ボンネットを開けてエンジンについてる黄色いリングを引っ張るとオイルゲージが抜けます。
ゲージの上点がHiレベル位置。2.9ℓを示します。
写真ではミドリ矢印にうっすらオイル跡があるのがお分かりいただけますでしょうか?2.8ℓ入れるとココにオイル跡が付きました。
ゲージの下点がLowレベル位置。ちなみに丁度ピンク矢印まで下がりましたがエンジンのチェックランプは点灯せず。
私の場合は、オイル量を上点と下点の中間にセットして、3,000km走行したら下点の位置になっていました。おそらく3,000kmで500mLの消費。
症状が末期の場合だと1,000kmで1ℓ 減ってしまうらしいです。上点位置までオイルを入れたのに1,000km走ってから確認したら下点位置まで減っていた。
これだとオイル継ぎ足し代が掛かってしまって大変ですねぇ。
とりあえず、オイル上がり・オイル下がりでマフラーから白煙が止まらない場合にはワコーズのエンジンパワーシールドをお試しください。
オイル交換の際に一緒に混ぜて入れるだけで、オイルの粘度を上げて隙間を空きづらくしてくれる優れモノです。4,000円。
シリンダーとピストンの隙間(オイル上がり)、バルブステムシールの隙間(オイル下がり)両方に対応します。
症状が軽い場合はピタリと止まる神アイテムです。とりあえずこれをオイル交換2回に1回ペースで使うことにより延命させることが可能。
とりわけ、「オイル下がり」については、バルブステムシールの硬化による縮みが原因ですが、その縮みを柔らかく戻す成分の入ったオイルも効果があります。
モービルだと、モービルスーパー2000 ハイマイレージ 5W-30
アメリカで知らないものはいない超メジャーなオイルメーカーロイヤルパープル
3種類あり、すべてで「モーターのような超滑らかフィーリング」を実現。
XPRはレース用、HPSは新車向け、そして過走行車のためのHMX。(2022.12.29に入れました。HMXもオイル消費を防ぐ成分配合)
あとは、5W-30よりもネットリする10W-40のオイルを使うという手もあります。
とりあえず騙されたと思って、いつもの普通のオイルにエンジンパワーシールドをまぜまぜして注入、それでもオイル漏れが発生してしまう場合は根本的な治療が必要です。
問題のピストンを交換するための対策済みピストンキットや、
その「対策済みピストンキット」や「その他部品」がセットになっている「ショートブロックASSYセット(シリンダーブロックセットね)」がダイハツから販売中です。
部品代と工賃を含めると、大体 20~25万円くらいです。
大抵の場合はピストンキットで事足りますが、ショートブロックASSYセットはピストンキットと似たような値段なのでショートブロックASSYセットで交換した方が良いでしょう。(その分工賃は掛かりますが100%完治します)
長々とココまで書いてしまいましたが、
私が乗ってきた前期型ソニカを手放した理由は「オイル上がり」ではありません。
※ちょっと脱線、オイル漏れ番外編。
ヘッドカバーとシリンダーヘッドの間にはオイル漏れを防ぐ「パッキン」が挟み込まれています。
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間には薄い板「ガスケット」が挟み込まれています。(ヘッドガスケット)
これらは「経年劣化」で熱により縮んでしまったり、密着性が失われたりするため「オイルにじみ」「オイル漏れ」が必ず発生します。
こればっかりはどんなエンジンでも長年使うと必ず劣化しちゃう部分でございます。
パッキン交換なら部品と工賃合わせても10,000円も掛からず。
しかし、ガスケット交換になると大変。ヘッドカバーを外すためにはヘッドカバーのボルトを外すだけでOKなのですが、シリンダーヘッドを外すにはシリンダーヘッド以外の様々な部品を取り外さないと外すことができないんです。部品自体は薄っぺらい板なのに交換時間がめちゃくちゃ掛かかり最短でも4~5時間。
クルマによっては構造的にエンジンそのものを降ろさなければアクセスできない場合もあり、そうなるともっと時間が掛かっちゃう。
よってガスケット交換は「工賃が激高」です。部品と工賃合わせて5~15万円は覚悟ですねぇ・・・。部品自体は薄っぺらい板なのに。
よって中古車を購入する際は、できるだけ走行距離が少ない車両がお買い得です。
ソニカのリアサスペンション脱落の危機、リアサイドメンバーにサビ穴
私のソニカのKFエンジンには問題が無かったのですが、住んでいるところが北海道。そう、サビです。
高速道路通勤は冬も行っておりました。雪・氷を溶かしたり防止するための塩化カリウム(塩)が道路上にばらまかれます。
高速を利用するたびに下回りを洗車ガンで洗浄したり、1年に1回、もしくは車検ごとにサビ止めのシャーシブラック等をフレームにスプレー塗布しておけば問題は無かったのだろうと思うのですが、新車で購入したソニカでシャシブラを施したのは1回のみでした・・・。
2022年の4月に新琴似のダイハツにてCVTオイルの交換をした際に、メカニックに指摘されて発覚しました。この時車検切れまであと2か月。万事休す。
車体裏のリアサイドメンバーにリアサスペンションが固定されているのですけれども、サスペンションの付け根の「前方」にガッツリ穴が空いています。これは100%車検を通すことはできません。
鉄板の薄い軽自動車ではこの部分にサビ・穴が出来てしまうのはあるあるとのこと(メカニック談)
上の写真は、新車で購入してから2年と2か月。
走行距離30,000kmのソニカ RS-Limited です。ルマン703を装着する際に撮影していました。
はい、現在に戻ります(笑)
見た目は穴が空いていなさそうに見えますが、検査ハンマーでゴツンゴツンと叩けば「ズボッ」と貫通するレベル。トーションビームも腐食が酷い・・・。
これが新車時のシャーシブラック1回のみで、北海道の高速道路をガンガン通勤で使用した15年モノのソニカの下回りでございます・・・。
それに比べて2年目はとてもキレイですね。同じクルマとは思えん・・・。
で、板金修理にはおよそ左右でおよそ15~20万円。なかなかの額です。
ただ、このソニカはFFで冬はツライ。よってもう4WDでも良いよねと乗り換えとなりました。
良い中古車が無い!ようやく見つけて買ったソニカが事故車?しかも「オイル上がり」が
中古ソニカを2022年の4月に契約したのですけれども、ここ5年くらい?で一気に中古車市場の「価格が高騰」してしまいました。いやー、購入時期のタイミングが最悪でした。
中古車価格の高騰の理由は、まず新車販売台数が単純に減少したので中古車市場に流れるタマ数も比例して減少傾向にあること。もう一つが外国で日本車の中古車が大人気のため、輸出で大量の中古車が海の向こうへ現在進行形で流れっぱなし状態にあること。軽自動車も例外ではないらしい。
そのため、20年前には良くあった10万円とか20万円で10万km以下のクルマなんてほぼ皆無。オーマイガー。
不人気者のソニカなんてそれこそちょっと探せば4WDのRS-Lの6万kmでしかも程度が良いのが見つかると高をくくったら予想大ハズレの大ピンチ。
ソニカ以外の中古車(スバルR2/R1)も程度が悪いのに激高でヒデブ。
真面目に中古車を買おうとしたことが今回初めてなので知らなかったのですが、自動車オークション会場(USS札幌・JU札幌など)から中古車屋が仕入れる際に下回りがサビサビでも店舗敷地内にてシャシブラを吹きまくりでサビを隠して販売する悪徳業者が非常に多かった。
オークションには「出品票」というモノがあって、そこには車体の状況が事細かに書かれています。
中古車を買う人は中古車屋に「この車を競り落とした際に入手してある出品票を見せてもらえませんか?それ見て最終的に買うか買わないか判断しますので」と言うのが良いかも。そこで出品票を見せたがらなかったり「ありません」とウソを着く業者であればサビどころか事故車を偽っている可能性も考えられるのでそこから買うのは止めたほうが無難かもしれません。
特に石狩のとある短大の付近にある中古車屋の商品車のウラ側を見たらまぁ面白いくらいにすべて汚いシャシブラで「ボコボコ」状態。間違いなくマイナスドライバーなどでひっかいたらサビと共に剥がれ落ちますね。こりゃダメだ。
で、ほとほと困り果てていたところで、手稲高校の前にある中古車屋が4WDのソニカを販売していました。
グレードはR。ヘッドライトがHIDではなくハロゲン。エアコンがマニュアルエアコン。フロントディスクがベンチレーテッドではなくソリッドディスク。メーターが自発光ではない。シフトレバーもゲート式ではありません。色はブルー。青いクルマに乗るのも歳を考えるとラストチャンスかも。
エンジンは一発で普通に掛かる。がちょっと振動が大きいかも?プラスチックだから前後のバンパーが色褪せですこし車体と色が違う。左リアのタイヤハウスにサビ。右のトレーリングアームの欠け(?)リアゲートのゴムを剥がすとサビ。室内が香水臭い。あれ、けん引フックが欠品しとる。エンジンキャップを開けて中をのぞくと14万キロ走った私のソニカの方が全然キレイ。
左リアのタイヤハウスのサビとリアゲートのサビについては板金に出して、トレーリングアームは交換して、けん引フックは付けます。あとフロントのロアアームを交換しますと中古車屋が言う。「事故車ではありません」と言う。
うーむ。どうしよう。と、考えるも車検切れタイムアップが間近だし、クルマ探しに疲れていたということもあり契約。50万円。
2022年の6月に納車となりました。
あれ?けん引フックが欠品したままだ。あれ?エンジンの振動がやたら大きい?エンジンマウントの交換やりますよ部品込みで3カ所4万円ほどでとのこと。
交換したのはロアアームじゃなくてスタビリンクでしたとのこと。エンジンオイルは良いヤツ入れてますとのこと。うーむ。てか納車前の代車、ガソリンが満タンじゃなかったのに満タン返しってどうなんですか?
オイルを入れすぎると振動、大。ステアリングの振動も大きくなる。で、オイルハンマー現象でコンロッドが折れる可能性もある。絶対に入れ過ぎたらダメ。この中古車屋のレベルが伺えますね。
下見の際、サビサビのボロボロだった。「板金塗装しますよ」で納車後に確認したらサビを落とさずサビの上から塗装しただけ。
ちなみにこちらが15年モノのソニカの同じ部分。事故ったりして中のシール材の密着性が無くなったり鉄板が変形してスキマでも空かない限り、普通サビるところじゃないのよね。クォーターパネルの修理の際にゴムをちゃんとハメなかった可能性も考えられる。
リアフェンダーのサビ。外側はキレイだったが、
雑な仕上げ。
その裏側を見てびっくり。コストカットなのかサビ止めのシャーシブラックすら吹いていないってどーゆーことよ。
右フェンダーを見ると、サビ・・・。
中古車を買う人は、ボディを「てのひら」でまんべんなく触ることを絶対にやりましょう。
クリア塗装が変に薄い箇所、変に厚い箇所、ザラザラしているなど異変が感じ取れれば交換修理している可能性が高いです。
もっとびっくりすることが。このソニカは一応「無事故」と案内されていたのですが。
バックドアの開口部。左側は正常なシール材の跡。スポット溶接の跡。
右側には不自然なシーラーの跡。スポット溶接の跡はどこ行った??
左右を比べる。明らかに人の修復の手が入ってる。
そもそもバックドアのヒンジの六角ボルトが剥げておる。修復で外したからと思われる。
で、リア・クォーターパネル。外側はキレイなものでしたが内張りを剥がしてみたところ驚愕ですね。
なんだ?この塗装は??
恐らく衝撃でガラスとその周りが崩れたのを修復した跡かしら?
ピラーの修復は修復歴に該当するはずですが・・・?どうなんだろう。
荷室のスペアタイヤスペースにサビ。
テールライトを外すと、
中にサビが・・・。
給油口にもサビ。
リアバンパーを外すと、サビだらけ。
一見、普通のサスペンションダンパーですけど、
軽くこするだけでサビが出る。つまりサビの隠蔽ですねシャシブラで。
内側も汚かった。
とりあえず家に帰る。
今まで代車が背の高いスバル・ステラ(ダイハツ・ムーヴのOEM2012モデル)で、車幅が狭いのに天井を高くすることで車体のロールが大きいという嫌な感覚に悩まされていましたが
それが一気に解消!気分爽快です。しかも4WDですから冬も楽しみ。
納車前にダイハツで整備予約を取りました。
- ① 冷却水交換
- ② CVTフルード交換
- ③ トランスファオイル交換
- ④ デフオイル交換
- ⑤ ブレーキオイル交換
初期整備は販売店がやってくれることもあるが、悪徳な販売店の場合はやってないのにやりました。となる。小さい中古車屋の場合はディーラーに任せるほうが無難。
ただ、気になることが。
直進で左右どちらかに曲がることはないが、ハンドルがブレっぱなしの現象に悩まされてました。
スピーカー交換でドア内張を剥がすとブチルゴムの施工が汚い。ダイハツの期間工の仕事が雑ですね。
ドア内張剥がすと謎のキズと、塗装に跡?青のムラ、色落ち。キズはともかく色落ちやムラは13年落ちだからなのかしら??なんかおかしい?
ドアのヒンジのネジ山に少しの潰れを発見。???
よく見るとすべてのガラスの内側が汚い。普通に目に見える範囲は、綺麗にしていただきたかったです。中古屋さん。
オイルキャップを外して、再度エンジン内の汚れを確認した際に、キャップ裏に固形したオイルカスを発見。???スラッジ溜まりか。前オーナーの整備不良だねエンジン。
オイルレベルゲージをふと確認してみたところ、Low-HiのHiをガッツリオーバーしとる!!中古車屋コラァ!!!
とりあえず100mlのワコーズeクリーンプラスを投入。
その後、
その後、オイルの入れすぎは「オイルハンマー現象」でエンジンが壊れる恐れがあるみたい。
特にこだわりのある人でなければ、オイルの量はLow-Hiの中間地点。ジェームスでオイルを抜いてもらう作業をしていただけることを発見。早速抜いてもらいLow-Hiの中間に合わせてもらったところ、1リットルも抜けてしまった。中古車屋よ。
ワコーズEクリーンプラスを入れて300kmでしたがオイルが真っ黒。マジか・・・。
オイルを抜いてもらうと、ハンドルブレが多少改善されました。
ワコーズのRECSをやったほうがいいなぁ。
で、RECSやったのでオイル交換をジェームスで同じ作業スタッフに行っていただいたところ、オイルパンの「ドレンボルト」が閉め過ぎでネジ山がバカになっているらしい。よって下抜きではなく、前回抜いた際と同じく上抜きでオイルを抜いて交換しておきました。とのこと。オイルパン自体を交換か。中古車屋よ。
板金塗装しておきますと言った左リアタイヤハウス。外側から見るとキレイに修復しているが、内側はなんと未塗装。塗装、またはシャシブラくらい吹いてくれよ。中古車屋よ。
同じく板金塗装しておきますと言ったリアゲート。ゴムを外すとサビではなくボディカラーと同じ青なんですが、サビの上から吹いていやがる!!中古車屋よ。
で、気付きました。バックドアゲートの左右で溶接跡が違う・・・。
中古車販売業で「事故車」とはフレームに修復を加えたら事故車。バックドアの開口部はフレームに該当しないということか。
リアバンパー外したら、すんげーサビ。やはりシャシブラ吹いてごまかしていたか。
荷室横の内張りを剥がしたら、三角形の窓の付近の鉄板に修復の後あり。中古車屋よ。
ただ高速道路を走行してもブレとかは無いです。このまま普通に走行することを祈ります。
ソニカのフロントワイパーの長さは、
- 運転席側・60cm
- 助手席側・35cm (38cmまでならポン付けOK)
なんですが、
「新品付けときましたー♪」
今日測ってみたところ、
- 55cm
- 33cm
おい、中古車屋よ。どこまで適当なんだ
中古屋に乗り換えの際にソニカのイグニッションコイルとプラグの移植を頼んだが、心配になって自分でチェックしてみた。
プラグの逆側までオイルにやられていたらヘッドカバーガスケットの劣化が考えられるのですが、プラグの逆側は汚れていません。困りました原因は何?
とりあえずブレーキパーツクリーナーでキレイにして、ドライヤーの熱でキンキンにさせて乾燥
そして戻す
買ったこっちも悪い。ソニカをおかわりしたら程度の悪いソニカでした。というか中古車屋よ。
そうそう、下見したとき芳香剤が強かった。納車後に薄まったと思ったらヤニのニオイ。ごまかしていたんですね。
あと、納車後に気付いたんですけどそのヤニで窓の内側がガッツリ汚れていた。清掃もロクにできない中古車屋。
ついでに、エンジンマウントの連絡を折り返しますといってその後一切連絡が来ない。
整備は自分で工具集めてやってみた!!
というワケで、
いろいろ整備しました。
- これからソニカを中古車で買おうとしている人
- その他のダイハツの軽自動車を買おうとしている人
には為になる情報かと思います。
どうぞお茶でも飲みながら、お読みいただければ幸いでございます。
とりあえず、終わらせた作業は以下の通りです。
- オイル交換
- エンジンフラッシング
- ワコーズRECS
- アライメント調整
- エアコンエバポレーター洗浄
- エンジンマウント交換
- 13インチホイール装着
- 後付けクルーズコントロール装着
- ハイマウントストップランプLEDバータイプ装着
- フレームのサビをワイヤーブラシで除去
- サビ転換剤とシャーシブラック&アンダーコート施工
- ヘッドランプH4交換
- フォグライトLED・ハロゲン交換
- バックランプ・ブレーキランプLED交換
- 運転席・助手席のデッドニング
- カーナビ装着・スピーカー装着
- バックカメラ取付
- ドライブレコーダー前後取り付け
- ステアリング交換
- フロントワイパー&リアワイパー間欠化
- 自発光メーター交換&メーターLED打ち換え
- 車内灯のLED化
- スパークプラグ交換
- ISCV清掃
- インタークーラー内部洗浄
- エアクリーナー交換
- エアコンフィルター交換
- レーダー探知機取り付け
- スモークフィルム貼り
- etc
その一例、サビ防止の作業。
悪徳中古車屋がシャーシブラックでサビを隠蔽。
表面がボコボコしてますねぇ。
マイナスドライバーとハンマーで粗削り。
マキタのインパクトドライバーにワイヤーブラシをセットして、できるだけ表面のサビを削ります。
サビ転換剤を吹きかけて黒サビにします。
その後、24時間放置して乾燥したらシャーシブラックを吹いてまた乾燥。
最後に耐衝撃性のあるアンダーコートで防錆対策はバッチリ。
てか、悪徳中古車屋がサビを隠さないでそのまんまで販売してたら最初のシャシブラを削る作業はやらなくてもよかったのに。余計な事をしますよね。悪徳中古車屋って。サビを隠蔽するんじゃない!!
中古車でソニカを購入しました。まとめ
今後は、新・ソニカの作業記録をどんどんページ更新、追加していく予定です。
乞うご期待!!
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マフラーから白煙が出る「オイル上がり」「オイル下がり」の症状が発生した場合、次回のオイル交換時にこの「エンジンパワーシールド」を一緒に入れてみてください。
症状が軽い場合はピタリと止まったというケースが多いです。信頼のおけるワコーズ製です。メイドインジャパン。
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サビに吹きかけると、サビの腐食が止まる黒サビに変化します。エンドックスには刷毛で塗るタイプとこのスプレータイプがありますがスプレータイプのほうがとても使いやすかったです。