2021年7月。
東京オリンピックが開催中の7月にSBGX263を購入しました。
グランドセイコーです。
最初は別の時計を考えていたのですが、ネットで調べているうちにその存在を思い出しました。
人生においてクルマに次いで高い買物でしたが、購入してホント良かったです。( 20万円ちょっと )
日本人ならいつかはグランドセイコー
セイコーの世界初の技術と、縁(えん)と、惹かれた理由、購入方法と着け心地ついてレビューします。
是非、日本の誇り・クラフトマンシップを身に着けてください。
北海道のネットショップ、大森時計店でお求めやすい価格で購入することが可能ですよ。
目次でございます。
step
1感動するCM、「一秒の言葉」を知っていますか?
step
2腕時計の「動力」は3つ、①ゼンマイで動く機械式と②電池で動くクォーツ式
step
3ゼンマイは「手巻き」と、腕の動きで内部の振り子を動かして巻ける「自動巻き(オートマチック)」の2種
step
4機械式はゼンマイ3日で切れる&時刻のズレが弱点。
step
5世界中で最も広く普及している「クォーツ式」を、世界で初めて開発して販売したのは日本のセイコー
step
6さらにオンリーワンの動力制御、機械式の正確性の悪さをクォーツ式に近づけた究極の機械式③スプリングドライブ
step
7製品保証は3年間
step
8電池は交換してから目安として3年ほど利用できるロングライフ性能。
step
9セイコー本気の電池交換。10工程24項目、約 5,000円以下
step
10日本で一番最初にTVでCMを出したのはセイコー
SBGX263ではなく、夏らしい白い時計を探していた
以下が私の腕時計ラインアップ。左から、
- セイコー アルバAKA
- スカーゲン
- カシオ Baby-G
すべて1万円以下のお求めやすいモデル。
特にオレンジ・イエローのAKAは高校時代に石黒ホーマ(現ホーマック)で赤いジャケットを着ながらバイトして稼いだお金を握りしめ、当時は高架下にあったヨドバシカメラ札幌店の2Fで購入したのを覚えています。
デザインがすごい好き。今も好き。今も青いシャツに合わせて身に着けているお気に入り。
ちなみに後ほど気付いたのですが水曜どうでしょうの初期にミスターが付けていたモデルとカラーが同じでした。ミスターの形状は楕円形タイプでした。
ジョギングやスポーツ時に装着するために購入したBaby-G。私は腕が細いので普通のG-SHOCKだと大き過ぎるので。
スカーゲンはスーツに合う腕時計ということで購入しました。
で、夏ということで文字盤が「ホワイト」の時計が欲しいなぁと思っていました。
秒針が「ブルー」なら尚良し。
具体的には以下のモデル達。
シチズンのアテッサ
AT8040-57A 110,000円 クォーツ式(=ソーラー式)
ソーラー式は太陽の光を電力に変換してモーターを動かします。ただ7~10年くらいで中の充電池がダメになるらしいです。シチズンのエコドライブではフル充電すれば6ヶ月は暗闇に置いておいても稼働し続けるとか。
ちなみに、ボタン電池=一次電池、ソーラー用の充電池=二次電池、と一般的にはそう呼ぶらしい。
ソーラーの欠点は充電池電池がダメになった時、ボタン電池のように簡単に交換できないこと。ご近所の時計屋さんには交換用充電池の在庫はほぼ置いていませんから。それに製造停止から交換用の部品の保存期間も7~10年。ということは電池交換したくても専用の電池が無いということもあるわけです。それは時計の寿命となってしまいます。
ソーラー式は7~10年で「使えなくなる」と考えておいた方が良いかもしれません。長く所有したいと考えている場合は買おうとしているソーラー腕時計の充電池はいつまで生産する予定があるのかをメーカーに問い合わせたほうが良いでしょう。
EXCEED ( エクシード )
AT9110-58A 176,000円 クォーツ式(=ソーラー式)
ダイレクトフライト
CB0160-18A 52,800円 クォーツ式(=ソーラー式)
そこから、「ソーラーモデルか。電池交換しなくても済むからいいなぁ」となり、
スピード感でカッコいいカシオのEDIFICE ( エディフィス )
EQW-T650DB-1AJF クォーツ式(=ソーラー式)
EQW-A2000DB-1AJF クォーツ式(=ソーラー式)
ピンクゴールドっぽいカラーも好き。高級感もあっていいなと思った
CC4034-57A 275,000円 クォーツ式(=ソーラー式)
ザ・シチズンの下側の筆記体がポルシェカイエンみたいで割と好き。
AQ4024-53Y 363,000円 クォーツ式(=ソーラー式)
AQ1060-56W 440,000円 クォーツ式(=ソーラー式)
品良くゴールドを使っているのがいいね。ベルトの細かさと光沢も好き。
日本伝統工芸である、土佐和紙を文字盤に白蝶貝をメーターに施している点も日本らしくてGood。
ただゴールドはちょっと私の年齢には早いかしら。
グランドセイコーを思い出す。
シチズンの高級時計を見たとき、セイコーを思い出しました。
セイコーの感動するCMをYouTubeでたまたま見つけて大きく感銘を受けたため、セイコーのHPを見に行ってそこで見つけた高級なセイコー。
まず、以下はその感動するCMです。
題名は、「 一秒の言葉 」
このCMは、1984年の「ゆく年くる年」の番組だけその日だけ放送されたCMらしい。道徳の教科書にも載ったステキな詩であり私はちょっと涙目になるくらい心を揺さぶられました。日本人なら心の琴線に触れるCMです。
さらに、日本初のTVCMがセイコーのCMでした。なんかホッコリします。
で、
もう一度セイコーのHPを見て完全に思い出しました。
「 そうそう、グランドセイコーだった 」
グランドセイコーSBGH277 700,000円 機械式(自動巻き)
機械式は、定期的にゼンマイを巻き戻す作業、時刻のズレがあるので正しい時間に合わせる作業が必要に。
手動で竜頭を回すことでゼンマイを回す手巻き式と、
腕を動かすことで時計内の振り子(ローター)が回転、そのチカラを利用してゼンマイを巻く自動巻き(オートマチック)があります。この時計は自動巻きです。
セイコーの機械式は静止状態で最大3日駆動ですが、自動巻きの場合は身に着けている間にゼンマイが巻かれるのでもっと長く動きます。時刻のズレについては1日5秒~10秒、年間だと30分~60分のズレという計算。
機械式であればどちらの機構でも「秒針」が細かく刻んで動くのが特徴です。また、ゼンマイが故障しない限り永遠に使い続けることが可能なことも特徴。
グランドセイコーSBGR307 500,000円 機械式の自動巻き
AUTOMATIC ( オートマチック )という表記がありますね。
グランドセイコーSBGD207 22,000,000円 スプリングドライブ式
エメラルドとダイヤを散りばめたジュエリー時計。さすがにこの値段は高すぎますが、
グランドセイコーSBGD201 6,000,000円 スプリングドライブ式
スプリングドライブ式は世界でもセイコー独自の駆動技術。
機械式は、ゼンマイが動力なので電池は要りませんがクォーツ式(=電池式)よりも時差が大きい・正確性が劣るのが欠点ですが(年30分~60分)
スプリングドライブは、動力はゼンマイの自動巻きですがゼンマイが回るチカラを利用してコイルで発電し、水晶を利用した電子部品で電気信号を発信してブレーキローターでゼンマイが弾けようとする力を制御してクォーツには劣りますが、ひと月15秒、年3分のズレで済むという今までの機械式の常識では考えられないほど正確な時刻を刻むことが可能な「究極の機械式」です。
また、機械式は「秒針」の動きが細かく刻んで動くのが特徴ですが、スプリングドライブは「秒針」の動きが恐ろしいほど滑らかに動くのが特徴です。ロレックスのデイトナでもエクスプローラーでもここまで滑らかじゃありません。
現在、トヨタ(レクサス)の高級車はLSですが、30年前 1989年に登場した当時のトヨタのフラッグシップモデル・セルシオ。メルセデスベンツ社は「静かすぎるクルマは逆に危険だ」という負け惜しみを漏らしたことが有名ですが、クルマ分野だけではなく腕時計のテクノロジーにおいてもメイドインジャパンの超・高品質。
世界最高峰の技術ですので、所有者は日本の誇りを身に着けていることに同義です。
グランドセイコーSBGA225 627,000円 スプリングドライブ式
SBGA225は立体感のある爽やかな白文字盤が特徴。(20代~30代に良く合いそうです)
スプリングドライブなので秒針の滑らかさは「国宝」レベル。
ゼンマイの持ち時間は普通の機械式と同じで3日間ですが、スプリングドライブ駆動の場合はほぼ全てのモデルの文字盤の左下に3日間のパワーリザーブメーターが付いているのため、動力があとどれだけ持つのかが分かり大変便利です。
う~ん、白地が美しい。
グランドセイコーSBGA373 594,000円 スプリングドライブ式
デュアルカーブサファイアガラスとシャンパンゴールドカラーが相まって実物は本当に高級感に溢れます。YouTubeで型番で検索して見てみてください。
12時の部品や、分刻み部分が繊細なところや、ベルトが細かいところや、秒針が青いのが特徴。
1967年発売の「44GS」デザインを現代に復活させた「44GS現代デザイン」を採用。
また、裏ブタがこれまたサファイアガラス仕様になっており機械式内部を見ることが可能なデザインです。
グランドセイコーSBGA437 539,000円 スプリングドライブ式
スプリングドライブの一番お買い求めし易い価格ですが、見る人が見れば「秒針がすごい滑らかだ。あ、やっぱりグランドセイコーのスプリングドライブモデルか。そうだと思ったよ。良い時計してるね。」と思う事、間違いなし。
デュアルカーブサファイアガラスとシャンパンゴールドカラーでこちらも実物は高級感を感じることが可能です。
で、
値段的にもデザイン的にも購入対象になったのがこちら。
グランドセイコーSBGX263 250,000円 クォーツ式(=電池式)
クォーツ式は時差が狂いづらいのが特徴で正確な時を刻みます。
さらにグランドセイコーのクォーツ式の場合、秒針の「カチッカチッ」という音が恐ろしく小さいです。耳を近づけないと聞き取れません。
また、スプリングドライブであったとしても3日着けなければ動力は切れ時刻調整を行う必要がありそれを面倒な作業だと感じてしまう「実用主義」「ムダを極力省きたい」という方は、セイコー純正電池で3年持つグランドセイコー・クォーツをオススメします。さらに時差も1年で10秒という正確さです。
スプリングドライブモデルはデュアルカーブサファイアガラス、こちらはサファイアガラスとグレードは落ちますがシャンパンゴールドと相性が良いです。実物は高級感を感じます。
グランドセイコーSBGX263を見に行く
欲しいグランドセイコーに目星をつけて、SBGX263を見に行くことに。
札幌の大丸には時計フロアがあり、その一角にセイコーが出展しているので行ってみました。
途中、別フロアで財布を探す。
CYPRIS(キリプス)という日本の革メーカーの財布がちょっと気に入りました。
が、
ツイッターのフォロワーさんが「 SOMES ( ソメス ) 」の財布を購入した写真をアップしておりました。
https://www.somes.co.jp/about/
ソメスって聞いたことないなぁと思っていたらなんと北海道企業じゃありませんか!
1964年、北海道歌志内市にて「オリエントレザー株式会社」が創業。製造した馬具をアメリカへ輸出することが目的で創業、
1985年、SOMMET(頂点)+ SADDLE(鞍)社名をソメスサドル株式会社に変更。「SOMÈS」馬具づくりで得た技術を活かして、バッグや革小物を自社ブランドで製造し販売
平成の天皇「即位の礼」にて使用される馬車具一式を納入
令和の天皇「即位の礼」にて使用される馬車具一式を納入
うそぉ・・・、これはすごいぞ。
ということで、財布はソメスを買うことに。( 余談でした )
時計フロアに到着。
気品ある雰囲気がまさしく「デパート」。この感じ、好きです。
で、さっそくショーケースを覗いていたら「お出ししましょうか」と店員さんが。
接客も立ち振る舞いも研修でしっかり学んだんだろうなという丁寧な扱いを受けて嬉しくなる。
で、37mmで割と小型のグランドセイコーSBGX263(シャンパンゴールド)と、同型のSBGX265(ブルー)を出していただきました。ホワイトとブラックは丁度切らしていた模様。
ブルーはセイコーのコーポレートカラーですし素直に「ブルーもいいなぁ」と思ったのですが、私の中では「プライベート感」がちょっと強くてやはりシャンパンゴールドかしら、と。
写真は保護フィルムが貼られている状態。
シンプルなデザインほど個々の部品の質感が重要に。写真では伝わらないかもしれませんが実際に手にして装着してみると「満足感」を得ることができました。
文字盤は普通のシルバーではなく、薄っすらゴールド感のあるシャンパンゴールド。結果、高級感が出ていますのでセイコーのデザイナーは正しい。
プライベートとビジネスを兼用するなら断然シャンパンゴールド。
余談。
私ももう40代なのですが、「ちゃんとしたモノ」って何一つ持ってないんです。 個人事業主としてせめて一つは「ちゃんとしたモノ」を。
課長島耕作でも中沢部長が社長になった時、身に着けていた「安いデジタル時計」について相談役と会長から「ハツシバの社長がそれでは困る」「甘くみられるぞ」と言われてましたし(笑)
現在とバブル時代では価値観はまるで違いますが、それでも「モノのチカラ」は現在でも一理あると思うのです。とは言っても、私が選んだSBGX263は20万ですが(苦)
個人的に中沢部長は大好きです。
https://stat.ameba.jp/user_images/20170824/11/masakyo/cb/ec/p/o2048153614012009976.png?caw=1125
プライベートだけならブルーは大変おしゃれですし、真っ青なブルーではなく紺色に近めのブルーですので落ち着いています。
純粋に時計として道具として評価した場合、文字盤と針の見やすさはこちらですね。
うーん、ほしいです(笑)
ちなみにセイコーの横にはシチズンも出展しており、こちらのスタッフは若いお姉ちゃん。
普通の接客でしたし、ザ・シチズンのショーケース内のモデルの種類も把握していない素人でした。ちょっと残念。
札幌大丸をあとにして、札幌ヨドバシカメラに行ってみました。
時計売り場に行くと、ショーケース内にSBGX263が。さすがに量販店だと安い。( 直営店だと定価販売が基本ですから )
ただ、いくら安く買えるとしてもヨドバシ店員レベルの接客で一生モノの腕時計を買う気にはどうしてもなれなかった。
価格を調べてみると、ネットショップでも安く購入できることを発見しました。
それが、札幌からクルマで1時間以内の北海道江別市の大森時計店でした。( 商品リンクは下部にありますのでどうぞご利用ください。)
グランドセイコーSBGX263を、大森時計店で買う
ネットで購入するのは良いのですが、「 ベルトの調整ってどうするの? 」と思い調べてみると腕の周囲を測って知らせると調節してから郵送してくれることがわかりました。
ただ、せっかくなのでちゃんと測って調節してもらいたいなぁと思い「発送はせずにお店に受け取りに行くので、その際にベルト調節してもらえますか」と相談すると快く了承していただけました。
数日後、札幌から江別にGo!!
到着しました。大森時計店。
〒069-0813 北海道江別市野幌町54-4
TEL:011-382-4040
店舗兼住宅でした。
大森時計店の専用駐車場は裏側にあります。
大森時計店の店内( 撮影許可をいただいております。 )
手前のショーケースにはG-SHOCKなどがありまして、
奥のショーケースにはグランドセイコーシリーズがありました。
ウラ蓋に文字を掘るサービスも承っています。
営業時間は、AM10時~PM6時まで。
定休日は、水曜日・木曜日。お盆と正月もお休みです。
ん?NSXの模型が。個人的に私はリトラクタブルヘッドライトの初代が好き(笑)
ショーケースの向かいにはソファー。テーブルに消毒用アルコールと大森時計店の名刺があります。( 名刺貰ってくるの忘れました )
壁にはグランドセイコーのバナーが掛けられていました。
ちなみに大森時計店は、セイコーの公式WEBサイトにも掲載されております。正規販売店です。
https://www.grand-seiko.com/jp-ja/stores/preview?id=52257
時計のベルトも種類豊富。
ショーケースには、ロサンゼルス・エンゼルス 大谷翔平選手のフィギアが。
セイコーはアストロンシリーズでコラボレーションモデルを発売しています。
こちらが店主の大森正宏さん。キズミルーペ装着状態。
話し方、しゃべり方・振る舞いがとても紳士的で好印象を持ちました。Googleの口コミで4.6の高得点を叩き出しているのは伊達ではありません。
大森時計店で購入出来て本当に良かったです。
ありがとうございました。
ベルトを調節してもらいました。
ちなみにガラスやベルトに透明保護フィルムが貼られていますが全て綺麗に剥がしましょう。剥がさないで利用した場合サビないステンレスでもサビることがあります。
また、セイコーの専用修理施設グランドセイコーサービススタジオで電池交換を行った場合、電池の寿命は3年ですが、店頭販売されている時計には工場出荷時から電池が入っておりますのでその分電池の寿命は短いです。
グランドセイコーは3年の保証書が付きます。ハガキを出して自宅に届くシステムです。
「着けて行かれますか?」と質問されたのですが箱からグランドセイコーを取り出す絵を撮影したかったので、初期調整を行っていただいた後箱に閉まっていただきました。
グランドセイコーSBGX263の、開封と着け心地
それでは開封していきます。ネットでご購入された場合はここからスタート。
グランドセイコーの化粧箱。コーポレートカラーのブルーです。
フタを開けると和紙調の紙が。
紙をめくるとさらに化粧箱。シボ柄が高級感を演出しています。
高級感のある化粧箱。
フタを開けます。
キズの付かない専用の保管ケースに包まれているグランドセイコーSBGX263
特に腕時計収納ケースを用意しなくとも、このケースで保管可能です。内側が目の細かいネットで通気性も問題なし。
小さいクッションをベルトで包んだ状態。
大森時計店さんでベルト調節しましたので装着感はバッチリです。大変満足。
バックルには「GS」の刻印が。
竜頭の側面にも「GS」のロゴが入っています。
ガラスは球面ではありません。平面ガラスです。個人的に球面が好きなのですがグランドセイコーは平面ガラスが良く似合います。
平面なので、対外的に見てもらった際に文字盤のゆがみが少なくて済みます。
ベルトバックルを解放した状態。
裏蓋には獅子マークや、ロットナンバー、型番、10気圧の防水、メイドインジャパン、スチールと刻印されています。
商品タグ。Grand Seiko SBGX263 希望小売価格 ¥253,000(税込)
私の時計のコレクション。平均1万円が、平均7万円に(笑)
グランドセイコーSBGX263の、メンテナンスについて
SBGX263というか、グランドセイコーのバンドのメンテナンスや磁石などの注意事項について説明していきます。
時計の金属バンドは大抵がステンレススチールです(ステンレスの正式名=ステンレススチール)。特徴はサビないこと。
ステンレス内のクロムが空気中の酸素と反応して酸化被膜を作ることでサビ腐食を防いでいます。
しかし、ベルトの表面に汚れが付いてしまうと酸素との結合が妨害されてしまい、結果サビが発生します。
汗をかくような暑い日に装着した際は、外す時に腕に触れた部分をキレイに拭いてあげてください。
また、汚れが酷い場合は中性洗剤を薄めた水と柔らかい歯ブラシを利用して洗ってください。
そそいだ後は、十分に水分を拭き取り乾かしてください。
革バンドは、水が掛かった・汗をかいたときはすぐに吸湿性の良い乾いた布やティッシュなどで水分を吸い取るように軽く拭きましょう。
汗をかきやすい人は、普段から緩めに指一本入る程度に緩めましょう。
太陽光には弱いです。クルマのダッシュボードに長時間置きっぱなしにするなどの行為は避けてください。
グランドセイコーSBGX263の時刻調整とカレンダー調節について
SBGX263の製造型番は9F62です。(ウラ蓋に記載あり)
9F82、9F62の時刻合わせ・竜頭の調節方法は以下の通りです。
日付カレンダーの合わせ方
例(現在7月1日の22:09だが、6月は30日までなので、カレンダーが31になっていた。1にしたい)
竜頭を1段引っ張ります。(秒針は動いたまま、カレンダーのみ回る)
竜頭を回す方向は6時方向へ
1になるまで回す。
竜頭を0段目に戻して完了。
時計の合わせ方
例(正確な時刻は22時00分00秒だが、21時59分30秒を示している。30秒遅い。ジャストな時間に合わせたい。)
とりあえず、設定時刻を22時02分00秒とする。
竜頭を1段引っ張ります。(秒針は動いたまま、カレンダーのみ回る)
秒針が12時の位置に来るまで待ちます。
竜頭をもう1段引っ張ります。(秒針は止まる、分針が回りつられて時針が回る)
竜頭を回す方向(=時間が進む)は、6時方向へ。
( ※ カレンダーの歯車は24時間AM/PMを考えて作られていますので、仮に電池切れで12時間以上遅い・早いという場合はそれを考慮して竜頭を回してください。)
22:07まで一旦回してから、
竜頭を12時方向へ回して(リバース)、
22:02まで戻すします。( クォーツ時計の構造上、リバースさせることが必要です )
時報が22:02をお知らせするのと同時に、
竜頭を0段目に戻して完了。
ちなみに、グランドセイコーのクォーツの時差は、
年間で、たったの10秒です。1ヶ月に1秒狂うか狂わないかという高品質なので安心です。
グランドセイコーSBGX263の、対磁力性能について(磁石の影響)
デジタル時計の場合は割りと磁力に強いのですが、
アナログ時計については大抵の場合、磁石を近づけるのは厳禁です。内蔵されているモーターは磁石を利用しているため、外部からの強い磁力の影響を受けてしまいます。
グランドセイコーSBGX263の場合は、下記表の「U」に「一」マークなので、
磁石から5cm以上遠ざける必要があります。保証水準:4,800A/m
磁石はいろいろな製品で使われているため気を付けましょう。
- スマートフォン等のスピーカー部分
- ACアダプタ
- バッグの留め磁石
- 電気シェーバー
- 電磁調理器
- 携帯ラジオのスピーカー部分
- 磁器ネックレス等
グランドセイコーSBGX263の、電池交換について
グランドセイコーのクォーツと言えど、時計です。
街の腕時計屋さんでも電池交換は可能です。
しかし、
グランドセイコーを末永く使い続けたいとお考えの場合は、グランドセイコーサービススタジオに里帰りさせて
「電池交換」と「それに伴う点検整備」のサービスをぜひ利用してください。
セイコーの電池交換の大まかな順番は以下の通りです。
- 問診票発行
- 現品仕様・外観検査
- 運針具合・操作性検査
- 精度・電気特性検査
- 残留磁気検査
- エアー加圧・防水エアー検査
- 内観検査
- 超音波洗浄、水洗い
- エアーガン水滴除去と乾燥
- 純正電池交換
- 裏ぶたパッキン交換
- りゅうずパッキン交換
- 電池交換後の精度・電気特性検査及び時刻合わせ
折り返し
-
- 外観・機能・りゅうず操作性・運針検査
- エアー加圧・防水エアー検査
- 水中加圧検査
- 曇り確認疑縮試験
- 水滴除去・乾燥
- 発送前チェック
- 修理完了報告書の作成
- 修理履歴のデータベース登録
など、10工程・24項目のチェックを修理技能士が行います。
電池代・交換点検技術料・送料を合わせて5,000円以下とリーズナブル。
3年に一回と考えれば十分安い点検内容となっております。
時計は直接送るのではなく、ネットで申し込みをするスタイルです。
https://repair.seiko-watch.co.jp/gs/page/reception/watch_input.aspx
上記の申し込みの際は保証書が必要になります。( 保証書を紛失した場合でも申し込みは可能です。)
保証書については製品を購入の際に貰える専用ハガキに必要事項を明記したうえでポストに投函してください。
数日後に以下の様な保証書がお手元に届くシステムです。
グランドセイコーSBGX263のまとめ
以下は今回私が購入したSBGX263の直径37mmモデルになります。
腕が細い男性にはピッタリです。
色は全部で4色。
¥ 202,400
色は、シャンパンゴールド
今回私が購入したグランドセイコーSBGX263です。クォーツ式。
円盤37mmで腕が細い男性にピッタリ。
大森時計店さんでは、腕の円周を知らせることで出荷する際にバンドを調節してくれますよ。
もちろんセイコー正規品です。下記リンクは大森時計店さんです。
¥ 202,400
色は、ブラック
グランドセイコーは色毎に型番が分かれておりましてSBGX261はブラックモデル。
大森時計店さんリンクです。
円盤37mm
¥ 202,400
色は、ブルー
SBGX265はブルーモデルになります。ブルーはセイコーのコーポレートカラーでもあります。
こちらも大森時計店さんリンクあり。
円盤37mm
¥ 253,000
色は、ホワイト
SBGX259はホワイトモデルになります。大森時計店さんではホワイトのみ取り扱いが無いようですので他店リンク。
円盤37mm
¥ 501,600
世界唯一のスプリングドライブ式を採用したグランドセイコーになります。究極の機械式です。
SBGA225は、爽やかな立体構造の白文字盤になります。
円盤39mm
大森時計店リンクです。
¥ 498,000
スプリングドライブを採用したSBGA373。
1967年発売の「44GS」デザインを現代に復活させた「44GS現代デザイン」を採用。裏ぶたもシースルー。
私がSBGX263の次に欲しいな、と思った時計です。
円盤40mm
¥ 431,200
SBGA437はスプリングドライブで一番お買い求めしやすいモデル。
グランドセイコーならではの特殊な技術を用いた「厚銀放射仕上げ」のダイヤルは光を受けると綺麗な放射状のラインに広がり、奥行きのある光沢を生み出します。
円盤40mm
大森時計店リンクです。
¥ 620,000
グランドセイコーの機械式の自動巻きモデルになります。
円盤40mm
¥ 420,000
グランドセイコーの機械式の自動巻きモデルになります。
円盤42mm
¥ 290,000
グランドセイコーに対抗するシチズンの「ザ・シチズン」。ソーラー式。伝統工芸を取り入れたモデルになります。
円盤37mm
¥ 440,000
ザ・シチズンの真砂限定モデル。ソーラー式。
円盤38mm
¥ 220,000
シチズンのエクシード。ソーラー式。GPS衛星電波。
円盤43mm
¥ 32,000
シチズンのソーラー式になります。
円盤42mm
¥ 48,800
カシオのエディフィスシリーズ。ソーラー式。カーボン&グリーン
円盤43mm
¥ 42,000
カシオのエディフィスシリーズ。ソーラー式。ブルー。
円盤43mm
余談
ケンドーコバヤシの腕時計(機械式)
パテック フィリップ ノーチラス
購入時200万 → 値上がり1,000万円
アンガールズの田中の腕時計(機械式)
同じくパテック フィリップ ノーチラス
購入時430万 → 値上がり900万円
高いなぁ・・・。私は捨てるほどお金を持つことが出来たとしても「日本人の誇り」のみを身に着けたいと思います。