コロナ製の石油ストーブを買い替えました。
2015年モデルの、FH-VX3615BYから
2020年モデルの、FH-WZ3620BYに。
基本的に、見た目は一緒なのですが、
追加された各種機能が本当に便利で心地良くて暖かい。
特に、
- ルーバースイング機能
- タンク容量メーター
この2つは秀逸です。
お値段は灯油ファンヒーターにしてはちょっと高めの30,000円なのですが、
絶対この2つの機能はお値段以上です。
最上級グレードWZ( ダブリューゼット )は、
自信を持ってオススメできるストーブです。
目次でございます。
今までのコロナ製石油ストーブの不満点FH-VX3615BY
では、今まで使用していたストーブについて。
今回、コロナ製のフラッグシップモデルを購入しましたが、なんのことはなく今までもコロナ製のストーブを使用していました。
ただ、グレードが違います。
当時2015年のコロナ製・石油ファンヒーターシリーズのラインアップは以下の通りでして、
その際に私が購入したのは2番目のVXシリーズでした。
---------------------------
高い(フラッグシップ)
↑
- WZシリーズ
- VXシリーズ・EXシリーズ
- STシリーズ
- VG
- G32
- miniシリーズ
↓
低い(エコノミー)
---------------------------
で、購入して気付いたのは、
火力セレクト機能が本当に便利で買って良かったということ。
しかし、デメリットもちゃんとありました・・・。
- バックライト液晶ではないので常時見ずらい
- 灯油の残量メーターが無いので、いつ切れるかわからない
という2点です。
とりあえず、バックライト無しについては操作する際に不便を感じるだけなので実際は問題ないレベル。
ひとくちメモ
2019年モデルからVXシリーズもバックライト付きになっております。
ただ、灯油メーターが無いのはハッキリ言って不便以外の何物でもありません。
「 灯油まだ買ってきてないけど、まだ大丈夫かな? 」
と思っていたら1時間後に不意の燃料切れ・・・。
それが夜だとガソリンスタンドに買いに行くことすらできません。翌日の朝は極寒決定。
精神衛生的に、肉体的によろしくないのはお分かりいただけましたでしょうか。困ったものです。
よって、「 灯油残量のわかるストーブ 」が欲しくなりました。
ただ、火力セレクト機能は替え難いということでコロナ製がターゲット。ダイニチでもトヨトミでもありません。
というわけで、2020年製のFH-WZ3620BYを購入したという流れになります。
ひとくちメモ
2019年モデルからWZシリーズではじめて灯油残量メーターが登場しました。
※ 灯油残量メーターはWZシリーズのみです。VXには付いていません。灯油残量メーターが欲しい場合はWZを選択してください。
コロナ製ストーブの型番について
何気に、FH-WZ3620BY-KNと型番が書かれていますが、
ちゃんと意味があります。
FHは、ファンヒーター( Fan Heater )という意味。電気を使わない昔ながらのストーブだとSX。
WZは、シリーズ名です。WZとかVXとかですね。
36は、暖房の火力能力です。( 3.6kW・4.6kW・5.7kW )10畳の部屋までなら36で十分。10畳を超えるリビングなどでは46や57が良いでしょう。
20は、西暦の下2桁を表しています。「 2020年 」の2020年部分。ヤマダ電機やヨドバシカメラなど家電量販店でストーブを見ていると「 価格が安いぞ!?」と思うストーブがありますが、大抵は去年のモデルか一昨年の売れ残りだったりします。例えばFH-WZ3619BYだったり、FH-WZ3618だったり。
BYは、開発担当者、バイオレンス吉田( Violence Yoshida )という意味。ウソですけど(笑)そもそもBじゃないし。すみませんBYはナゾです。2015年から2020年の現在も使われております。
KNは、ボディカラー・色になります。ナイトブラックという色を選択したのですが、Night Black( 夜黒 )ではないらしい。Night Blackでひっくり返した?Knight( 騎士 )なのかしら?ナイトライダーか。謎は深まるばかりです。
他にホワイト系ならW、ブラウンだとT、アーバンブラウンならTU、バイオレットのV、グレーはなぜかHだったり。
ひとくちメモ
最新モデルの登場する時期は全国的にもバラバラですが、大抵はその年の10月に店頭に並びます。コロナ製ストーブに関しては、ちゃんと西暦表示を確認しましょう。ただ、WZシリーズに関しては、2020年モデルと2019年モデルは機能が同じです。よって安く買うなら2019年のFH-WZ3619BYが良いでしょう。賢い買物の仕方です(笑)少しだけお得です。
新しい石油ストーブFH-WZ3620BYの機能
では、2015年モデルVXと、2020年モデルWZの違いを見てみましょう。
どのような機能が増えたのか。ざっと以下の通りです。
- 見やすい!バックライト
- 気付きやすい!灯油残量メーター
- これは便利!リモコン操作
- 温かさが違う!スイングルーバー
- 停止までの時間が分かる!灯油切れカウントダウン表示
- おそうじ楽々!ほこりフィルター
- 消し忘れ防止!省エネセンサー
大型白文字バックライト
これは本当に見やすくて感動しました。
見てください、今までの薄暗さを・・・。
ついでにWZシリーズにはリチウム電池が本体に内蔵されています。よって電源プラグを差し込むとあら不思議、すでに時間がドンピシャでピッタリ。
しかも10年の高寿命。よってシーズン初めの時計設定は不要です。何気に便利な機能。
灯油残量メーター
この機能が本当に欲しかった!灯油残量メーターで、いつでもタンクにどれだけ残っているかが分かります。安心です。
今まで消費した灯油の量がわかる!
ついでにコロナストーブには、灯油の消費量をカウントする機能が備わっています。
どれだけ灯油を使ったのかが「今日」「昨日」「累積」がボタン一つで表示されます。何気に便利。
リモコン操作
作業していたり何かと手が離せない時にストーブから「ピーピー」と、延長しないと切れますよブザーが。
わざわざストーブ本体に押しに行くのが場合により面倒なことがあります。それがリモコンで解消されます。
リモコンには以下のボタンがあります。
- 停止ボタン
- 延長ボタン
- 温度調節ボタン
- 火力セレクトボタン
- ecoボタン
- ルーバースイングボタン
ちなみに電池はCR2025です。( 付属されています )
ルーバースイング機能
以下の連続写真を見てください。
温風吹き出し口に翼が付いています。それがクイクイ動きます。
扇風機の首振りはヨコ向きが一般的ですが、こちらはタテ向き。
で、
これが効果てきめん!!
明らかに身体に受ける暖かさが違います。高が灯油ストーブにちょっと驚きました。
対流させて部屋を暖かくさせるのが一番部屋を暖める速度が速いと思っていましたが、その対流に少しだけ風向きを変える機能をプラスするとこうも「 暖かく感じる度合い 」が違うのかと。
技ありの機能です。これは絶対にあった方がよい機能。
灯油切れカウントダウン表示
30分後に停止することが分かった時点で、
30分前からカウントダウンが始まる機能。
脱臭機能付き・光触媒除菌エアフィルター
以下は、2015年モデルと2020年モデルのウラ側の対流ファンガード(メッシュ状)です。
ただ、WZシリーズには光触媒で除菌と脱臭ができるエアフィルターが追加されます。
ちゃんと掃除しないと、外側メッシュを通り越して内部フィンにまでホコリが付着されちゃうのですが、エアフィルターによりそれを防ぎます。また光触媒により空気をクリーンにしてくれます。
青い部分が光触媒で脱臭してくれます。半年に一度お天道様に6時間当てると機能が回復します。
ただし水洗いはNGです。絶対ダメですよ。
省エネセンサー
通常のストーブであれば3時間運転が基本です。延長ボタンを押さない限り3時間経ったら自動で消火します。
また、人がいるいないに関わらず設定された温度や運転モードで忠実に動きます。ただ、人が離れている際に動き続けるのはもったいない。
省エネセンサーとは、人の動きをセンサーで常に把握して、いなくなったと判断した場合に火力を最小にしてくれるおりこうさん。1時間人がいないと判断した場合は3時間を待たず消火してくれます。
そして、火力セレクト
火力セレクトは、コロナの石油ストーブ最大の特徴です。
もちろん2015年のVXにも付いていました。( っていうか火力セレクトが欲しくて購入 )
で、2020年10月モデルのWZにも付いています。
火力セレクト、コロナ製石油ストーブだけの便利機能
火力セレクトとは、
温度・湿度に関係なく、
常に火力・温風を一定に
保ち続ける機能です。
大抵のストーブにはセーブ機能があります。
ある程度まで部屋の温度が上がったら自動的に切り、温度が下がったら再点火。これを繰り返す機能。
ただし、
問題があります。気密性の低い部屋では使えないのです。
部屋の空気が汚れやすくなってしまうため。
木造建築の家や和室の部屋だと消火・点火を繰り返して臭くなる。息苦しくなっちゃう。
で、そんな状況に役立つのが、火力セレクトです。
火力を固定することで自動制御による温度上昇・温度低下後の消火・再点火を抑制します。
固定できる火力は3パターンあります。
弱・中・強、お好みの火力に固定!!
火力セレクト、弱だと126時間燃焼
火力セレクトの弱モードを使うと、126時間も燃焼し続けることが可能になります。
灯油タンクは7.2ℓです。1リットル85円換算だと612円。
実際は電気代も入るワケですが、1時間=4.85円(弱モード)ということに。
ついでに1時間=0.057リットルです。
仮に1日10時間、1ヶ月(31日)使った場合、1,503円で済む計算です。
その際の消費量は17.67ℓとなり18ℓポリタンク1個でOKということに。
型番 | FH-WZ3620BY |
---|---|
灯油タンク容量 | 7.2ℓ |
火力モード | 弱 | 中 | 強 |
---|---|---|---|
温かさ | △ | 〇〇 | 〇〇〇〇 |
連続燃焼時間 | 126時間 | 32.8時間 | 20.6時間 |
6時間運転 | 21日間 | 5日間 | 3日間 |
10時間運転 | 12日間 | 3日間 | 2日間 |
15時間運転 | 8日間 | 2日間 | 1日間 |
容量 | 灯油代 |
---|---|
1リットル | 85円 |
7.2ℓタンク | 612円 |
10ℓポリタンク | 850円 |
18ℓポリタンク | 1,530円 |
100ℓ | 8,500円 |
200ℓ | 17,000円 |
300ℓ | 25,500円 |
その他の機能
コロナ石油ファンヒーターのその他の機能について。
エコ ( eco ) モード機能
普通のセーブ運転と違うところは、最大火力を使わないというところ。
出力は常に60%に抑えて運転するのがコロナのエコモードです。
また、このモードでは基本が20度に設定されて23度以上になると消火、20度に戻ると再点火を繰り返します。
冬季シーズンというより、ちょっと肌寒い季節に使うモードですね。あとは小さい部屋で使う場合など。脱衣所など。
チャイルドロック機能
子供やペットによる誤操作を防ぐ機能です。
給油時に手が汚れない、汚れま栓(よごれません)
コロナのストーブと言えば、火力セレクトと汚れま栓。
給油タンクの革命的大発明。昔は給油の度に透明のビニール手袋をはめてキャップを回していたものです。
締めるときは「カチッ」となるまで確実にフタを押して締めましょう。
FH-WZ3620BY-KNの特徴をチェック
2020年10月28日、FH-WZ3620BY-KNが到着しました。(後ろにはシャープの空気清浄機FU-R40CX)
それを見守るFH-VX3615BY-W。
( 大丈夫、彼はネコちゃんのいる家で新しい生活をしています。いままでありがとう。 )
コロナの石油ファンヒーターは、安心の3年保証付き。
※ 購入から3年なので昨年の型落ちモデルを安く購入した場合でも3年保証です。
ナイトブラック。( ホワイトはスッキリしているのですが膨張色で大きく感じちゃう。狭い部屋であればブラックをオススメします。)
新しい灯油を使わないと故障の原因になります。古い年越し灯油は点火不良を起こします。
ストーブが故障?サービススタッフを呼びました ← 記事です。
巨大なホチキスの針です。マイナスドライバーでテコの原理。
天板を開けると発泡スチロールと説明書
保護シート。
ようやくお目見え。WZ。
梱包物は、本体・説明書・エアフィルター。
正しく使って、快適暖房。
- ガソリンはダメ。
- 不良灯油もダメ。
- タンクの油漏れの確認をしましょう。
- 換気は1時間に1~2回。
- スプレーを使ったら火事の原因になります。
給油タンクルームのフタ。
フタを開けるとリモコンが入っていました。
電池も付属されていました。
電池をリモコンに入れます。
普段使わない場合は、
ここにリモコンを収納できます。
WZシリーズにはエアフィルターが付いてきます。光触媒仕様の除菌&消臭もできちゃうニクイやつ。
青い部分が光触媒の素材。消臭と除菌を行ってくれます。電源は不要。汚れたら天日干しで復活。
新旧ストーブの裏側。
エアフィルターでホコリの進入をシャットアウト。
期待していますよ。光触媒さん。
電源コードは束ねられています。
長さは1m50cmほどです。もう少し長くても良いかな。あとコードを束ねたまま利用すると熱が籠って火災の原因になります。使用時は解放してやってください。
7.2ℓはいる給油タンク。
灯油フィルターの色は黒でした。VXは透明色。
コロナ製の給油タンクには取っ手が2つあり便利です。
革命的アイデアのフタ。汚れま栓。
ボディに貼られている保護フィルムを剥がします。
省エネセンサー回りのフィルムも剥がしましょう。
こちらが2020年モデルのWZシリーズのボタン配置。
右側から、
電源ボタン・秒速点火・時間延長・エコモード・時刻設定
温度設定・時刻設定(チャイルドロックを兼ねる)
省エネセンサー・火力セレクト・タイマー1&2・エコガイド・ルーバースイング
FH-WZ3620BYのスペック
形式の呼び | FH-WZ3620BY |
---|---|
種類 | 気化式・強制通気形・強制対流形 |
点火方式 | 高圧放電点火 |
使用燃料 | 灯油( JIS 1号灯油 ) |
暖房出力・最小 | 0.59kW |
暖房出力・最大 | 3.60kW |
騒音 | 21dB ~ 36dB |
油タンク容量 | 7.2L |
燃焼継続時間 | 最大パワーで20.6時間 |
木造暖房めやす | 10畳まで |
コンクリート暖房めやす | 13畳まで |
外径寸法 | 高46.6cm/幅45.8cm/奥33.8cm |
質量 | 12.3kg |
電源電圧及び周波数 | 100V 50/60Hz |
待機消費電力 | 0.8W |
燃焼時消費電力 | 22W |
点火時最大電力 | 650W |
FH-WZ3620BYの安全機能
- 安全装置
- 耐震自動消火装置
- 加熱防止装置
- 点火安全装置
- 燃焼制御装置
- 停電安全装置
- 不完全燃焼防止装置
- 消し忘れ消火装置
- 給油時自動消火装置
FH-VX3620BYとFH-WZ3620BYを比較
製造年月日やグレードが違いますが、基本同じ出力の3.6kWです。大きさはほぼ同じ。
点火時には、VXの方はシャッターが上がり、WZはブラインドカーテンのように開きます。
ボタンの配置が異なりますね。
こちらがFH-VX3615BY
こっちがFH-WZ3620BY
バックライトのあるなしは強烈なほど差があります。あったほうが良いですねぇ。
ちなみに、タイマー2ボタンを3秒長押しすることでバックライトが
- 押したときに少しの間点灯するモード
- 常時光りっぱなしモード
を選べます。
FH-WZ3620BY-KNの使用上の注意とエラー番号
使用上の注意について説明します。
ストーブを使用中にエラー表示が出て消火した場合は、ストーブ横のこちらの表示を確認してください。
説明書に記載されている禁止事項を列挙していきます。
まずは可燃性ガスなどスプレーを近くで使うと引火して火事の原因に。
除菌アルコールスプレーも危険です。気を付けましょう。
寝るときは消火してください。
衣類の乾燥のために使用するのは火事の元。ストーブの真上に洗濯ものを干すのも大変危険な行為です。
ボタン電池は赤ちゃんにとってみれば「食べ物かしら?」と勘違い。絶対に手の届くところに置いてはいけません。注意!
温風に直接あたると脱水症状の原因に。特に脳卒中など血管につまりがあると医師に判断されているかたは尚更ダメです。事故が起こってからでは遅い。
効果的に部屋を暖めるには、窓の下に設置するのが良いです。対流しやすくなります。
ホコリで吸気できなくなると燃焼不良で事故の原因に。週に1回はフィルターのホコリを吸い取りましょう。
灯油残量メーターは、本体の固定タンク内のセンサーによって実現されています。メーターの表示がどうもおかしいと思った場合は詰まりを起こしている可能性があるので掃除してください。
シーズンオフでストーブを使わなくなったら、本体の固定タンクから灯油を必ず抜いてください。
FH-WZ3620BY-KNを使ってみた感想レビュー
で、実際にFH-WZ3620BYを使ってみました。
気付いたのは「 点火するまでの時間が速くなってる?」です。カタログで確認したところやはり速くなってました。
1分以内に火が付くのは嬉しい。
で、この見やすい液晶表示。バックライト付きはマストですね。
消費量が見えるのもGood!!
エコガイドのリセット
使用日数は、シーズンオフでコンセントを抜いても内蔵リチウムイオン電池によりカウントし続けます。よってシーズンオンになりましたらリセットをしましょう。
手順
- ストーブの電源を切る
- 停止したら、「エコガイドボタン」を3回押す
- 続いて、「タイマー1ボタン」を3秒以上押す
私は自営業で机に座ってカタカタキーボードをたたく仕事をしておりまして、集中しているときの延長ピーピーに対してリモコン操作で応対できるのは本当に楽です。
で、使ってみて実感したのがルーバースイングによる風向き変更機能。本当に部屋がすぐ温まります。
ホコリ掃除を怠るとフィンにまでホコリが付着しちゃっていたものですが、外部フィルターで回避。( とはいっても掃除はきちんとやりましょう )
言わずと知れた火力セレクト。
そして汚れま栓。
¥ 29,800
コロナ製・石油ストーブの最上級モデルです。
ルーバースイング機能で部屋が温まりやすく、給油タンクメーターでいつ切れるかが分かり、バックライト液晶で見やすく、リモコンで離れたところからでも時間延長が可能。大変便利なストーブです。
色は、ナイトブラック
¥ 29,800
色は、エレガントホワイト