2020年の8月。
大型二輪ATを取得して初めてのツーリング。
速度域が高くなるのを見込んで、静かなジェットヘルメットである
SHOEI J-CruiseⅡ ( ジェイクルーズ2 ) を買いました。
内蔵サンバイザーも非常に便利で使いやすいですし、
軽くて、静かで、脱着しやすさもバッチリ。
本当に大満足ですっ!!
J-CruiseⅡ、SHOEIジェット型ヘルメットを買う。
2020年のツーリングシーズン前に、
大型二輪AT限定の免許を取得しました。
PCXやN-MAX125でツーリングしていた時からきっちり60km/hを出したりそれ以上の速度でゴニョゴニョ。
よって、2020年の夏は普通車以上のスクーターによるツーリングとなるため、
トルク&馬力アップで速度域が高まることが予想されました。
私のヘルメット歴
神奈川のレッドバロンでスマートディオ( 4スト )の新古車を購入した時に、
無名の半帽
↓
札幌に乗って戻ってきて雨の日の通勤対策として、
YAMAHAゼニスのジェットヘルメット
なかなか静か。
↓
ゼニスのヘルメットを落としてシールドジョイントが割れて買い替え、
リード工業の安物ジェット
走行風がうるさすぎてビックリするも使い続ける。
↓
で、イマココ。
何を買おうかしら?
「 長く使うから奮発して最高峰のメーカーにしようかな 」
と、考える。
J-CruiseⅡとJ-FORCEⅣを比較
私が小学生の頃、アニキが250ccのホンダのレーサーレプリカ乗っていてそのとき「 SHOEI 」のヘルメットを使っていたのを思いだす。
「 じゃ、SHOEIでいいかも。 」
で、
ネットでアライとカブトも見てみましたが
- SHOEIというロゴが気に入ったこと
- シールドジョイント部分がスッキリしていること
- メットのカタチが気に入ったこと
などがあり、SHOEIのジェットに決定!!
できることなら、
J-CruiseⅡの前のモデル、J-Cruiseのこのカラーリングが欲しかった。( すでに生産中止モデル )
ただ、50,000円もするため、
ネットで現物を確認しないで購入するのは怖い。
よって品揃えが豊富というウワサの2りんかん札幌店へ行ってきました。
生まれて初めてこんなにヘルメットが陳列されている風景を目の当たりにしてちょっと興奮(笑)
ありました。
J-CruiseⅡ お目当てのマットブラック。
税込み 51,000円。
ん?
前モデル?
J-Cruiseがありました。税込み42,000円でちょっとお得。
こちらには、
J-FORCEⅣがありました。税込み44,000円
で、実際に被って比較してみました。
被りやすさで言えば、
- 1位:J-CruiseⅡ
- 2位:J-Cruise
- 3位:J-FORCEⅣ
1位と2位との間には明確な違いがあります。J-CruiseⅡは本当にかぶりやすい。
2位と3位は似たような感じ。高速域で頭が持っていかれないジェットだとJ-FORCEⅣ が1位でしょう。
私は自分の性格上、高速道路に乗っても恐らく80km/hで走行するでしょうから、J-FORCEⅣの高性能な空力性能までは求めていません。
それよりも、かぶりやすいが第一です。
また、サンバイザーも必要だったのでJ-CruiseⅡに決定です。
展示品はコロナなご時世、ちょっと不安だったので新品を取り寄せてもらいました。
で、後日J-CruiseⅡを取りに行ってきました。無事GET。
段ボールを開封すると、付属品としてピンロックシートが。
J-CruiseⅡの、特徴について
付属品とJ-CruiseⅡの特徴について見てみましょう。
箱からすべて取り出します。
- ピンロックシート
- 説明書
- ケース剥がしツール
- シリコンオイル
- ピンロック用の替えピン
- ヘルメット収納袋
シールドに貼られた機能説明シール。
購入したサイズは、Lサイズです。
成人男性、170cm、中肉・中背の頭の実寸は、
57cmプラマイ 1cm ~ 2cmといったところです。
ピンロックシート
付属品に、ピンロックシートが入っていました。
特殊なシートとシリコンを、シールドの内側に貼ることで曇り止めになります。
触った感じは、クリアファイルのペラペラっぽい透明シートで楕円形にカットされています。
シールドに貼る側のフチはシリコンが盛られています。
それをペタっとシールドの内側に貼って密着させるのと同時に、左右のくぼみをシールドのピンに引っ掛けて固定します。
2りんかんで購入すると、会計時に「無料で取り付けられますけど取り付けますか?」と聞いてきてくれます。ただ、晴れの日しか乗らないのでパスしました。透明シートと言えど少しだけフチが視界の邪魔になるので。
シールドに取り付けられているピンロック固定用のピン。
付属品にはピンの取り付け説明書と、替えピン。
他の付属品について。
シリコンオイル
ケース剥がしツールと、シリコンオイル。
シリコンオイルはメット本体とシールドを密着させるゴム( ウィンドウビーディングゴム:密着性・耐久性に優れるエアタイトシーリング )に塗布します。
シールドに塗布してはダメですよ。
ケース剥がしツールは、無線通話システムSENA製のSRLまたはSRL2を装着させる際に、
ヘルメットの左右のこの部分を開けるために使います。またピンロックのピン交換などにもこのツールは使われます。
サンバイザーがとても便利
次買うヘルメットはサンバイザー付きと決めていました。
太陽光やアスファルトの照り返しが少し明るすぎる場合、今までは度入りのサングラスに掛け替えるのが煩わしかった。
それが開閉レバーをスライドすることで、
シャキンとサンバイザーが登場。
シールドを下げるとこのような感じになります。
もちろんサンバイザーはメガネを掛けた状態でも使えます。ぶつかることはありません。
以下は20秒の開閉動画です。
シールドのロック機構
シールドは不用意な解放が発生しないように、
ボッチに、
シールドの穴がハマるようなロック機構となっています。
また、以下の微細な開閉ができる「微開ポジション」も新しく追加されました。
素早くヘルメット内を換気し、曇りを素早く取り除くことが可能になります。
J-CruiseⅡのシールドはCJ-2シールドを採用。
写真のシールド下端のリブは、剛性を高めるとともに巻き込み風を最小限に抑えます。
ベンチレーションで蒸れません
前モデルと比較して、30%ほどヘルメットに取り込む風量がアップしました。
後ろの排気口からの空気も、従来比20%向上しています。
後頭部の特徴的な形状は空力性能を追求した結果のデザインでスポイラー機能を有しており、高速移動中の走行風によるブレを抑制します。
ラチェット式チンストラップ
SHOEI独自の機構。それがラチェット式チンストラップ。
ズボンのベルトの穴のように、ストレスのない締め付け具合を選べるという秀逸な機能です。
内装はすべて取り外して洗濯可能
ヘルメットの内側には、製造No.・製造工場・製造日が表示されています。
ヘルメットを安全に利用してください、との注意書き。
同じ内容がもう一つ。
内装は全て綺麗に脱着可能。洗濯することが可能です。
ちなみに、内装生地には吸放湿性能が優れる繊維が採用されており、
汗や水蒸気を素早く吸収、ベンチレーションで速やかに放湿できるように配慮されています。
ただ、たっぷり汗をかいてしまった場合を除き、普段は次亜塩素酸水のスプレーで強力除菌&瞬間消臭するのが良いかと。
J-CruiseⅡのテスト、ツーリングで実際に試す
2020年9月6日、毎年恒例の北海道白老町カレーツーリング。
スズキ・バーグマン400と、
9月19日に、
ホンダ・NC750X-DCTにて、J-CruiseⅡの静粛性を試しました。
まず、テストに使ったバーグマン400がダメでした。
ジェットヘルメットの唯一の泣き所であるシールド下部に対して、
バーグマン400の中途半端なウィンドウスクリーンのおかげで、通常の走行風ではない大きく乱れた風が当たってしまう。
この状態だと、どんなジェットヘルメットを使っていたとしてもうるさいです。
NC750X-DCT もフロントカウルにスクリーンが付いており、バーグマン400と同様に気流がシールド下部に当たります。
スクリーンの無い状態だと、J-CruiseⅡはとても静か
危険ですが、
60km/h走行中にステップに倒立してみました。
乱れた走行風よりも一つ高いライン上にヘルメットが上がります。
するとどうでしょう。
多少の風切り音はするものの、
「リード工業のヘルメットよりも段違いに静か!!」
以下は安物ジェットのシールドのジョイント部分。
ネジ頭でボコボコしているし、メットとシールド側面の間には空間が開いていますし、何よりシールド開閉のためにタテ穴が大きく開いています。
これでは走行風で、ひどい風切り音が発生して不快すぎる雑音となるのは当然。当たり前です・・・。
で、
こちらがSHOEIのJ-CruiseⅡ。
シールドのジョイントに余計な穴は一つもありません。メット本体とシールドの間を密着性の高いゴムで塞いでいるため、風切り音の原因となる不要な風の通り道もありません。
さらにシールド側面の下部は、くぼんだヘルメット本体に埋まるカタチで納められているため空気の乱れを最小限に防いでいます。
側面から見ても必要最低限のデッパリで済ませています。
伊達に50,000円するヘルメットではない、ということが分かりました。
スクリーンの付いていない原付スクーターでJ-CruiseⅡを試したところ、
安物ジェットだと、40km/h程度から発生する走行風、60km/hで結構うるさい。
それが、ジェイクルーズ2だと、60km/hだとそんなにうるさくありません。街中では本当にストレスフリーですし、ヘルメットが気流によりブレることも無かった。
これがちゃんとしたヘルメットメーカーの品質。勝って良かったとしみじみ実感。
100km/h出すと流石にうるさくなります。ジェットの限界。
よって、普段からスピード出しても80km/hまでの人であれば、SHOEIジェットでOKです。
速度 | 安物ジェット | SHOEIジェット | フルフェイス |
---|---|---|---|
原付30km/h | 〇 | 〇 | ◎ |
60km/h | × | 〇 | ◎ |
80km/h | × | 〇 | ◎ |
100km/h | × | × | 〇 |
静かなヘルメットが欲しい人で、中途半端なスクリーンの影響で首元/シールド下部に気流がぶつかるバイク・スクーターにお乗りの方は、どんなジェットでも60km/hでうるさくなります。フルフェイスを購入することをオススメします。
ロングスクリーンでヘルメット上部に気流がぶつかるバイク・スクーターであれば、100km/hでもジェットでOK。( フォルツァ250の電動スクリーンを一番高くするとヘルメット上を抜けていくため快適 )
また、ショートスクリーンの場合でもジェットでOK。
ベンチレーションは本当に涼しい。
吸入口が3つのジェイクルーズ2。
走行中にオープンにすると本当にあっという間にヘルメット内が換気されて、不快な蒸れが消え失せます。
また気流に強いデザインなため、高速域でヘルメットが走行風に流されてブレるということもありませんでした。
安いジェットと明確に違います。
GSマークは製品保証のしるし:効力3年間
ヘルメットの横には、GSマークが貼っています。
製品安全協会というところが認定しているモノで、人身傷害が「製品の欠陥」が原因で発生した場合に限り、賠償額最大1億円を補償するというもの。効力は購入より3年。
例えば、J-CruiseⅡで説明するならロック機構でちゃんとシールドをロックしていたのに、時速50km/h程度でいきなり勝手にフルオープンになって驚いて操作ミスして転倒してケガをした、といったケース。
レア中のレアケースが発生した場合にのみ有効な保証でしょうか。
( 個人的にほとんど意味が無いような気がしてなりません・・・。権力・利権・天下り等々が絡んでいるのでは?と思っちゃう。)
ちなみに、ヘルメット内に製造年月日が表記されているのでGSシールを剥がしてレア事故が起こっても補償は有効かと。
あと、大きな事故( 走行中に壁や電柱にヘルメットをぶつけたなど )を起こした場合、ヘルメットの中の発泡スチロール等の緩衝材が凹みます。それはヘルメットの寿命です。
逆に衝撃を与えていないヘルメットであれば、10年は普通に使えるかと。私の前まで使用していたリード工業のジェットは安物ですが10年使いました。
私はこのJ-CruiseⅡを2030年まで使うつもりで購入したんです。
5万円÷120ヶ月= 月々 416円
そう考えると、安いかなと思います。
( SHOEIの場合、内装もシールドも別途購入することが可能なのでボロボロガタガタになっても少々の部品交換代で復活させることが可能。 )
マットカラーヘルメットの清掃方法
私は今回初めてマットカラーのヘルメットを購入しました。
専用クリーナーはYAMAHAマットカラー専用クリーナー。
スプレーとタオルのセット。フッ素が配合されており撥水できます。
ただし、このクリーナーは手脂・油汚れがスッキリ落ちるのですが、以下のような水垢や虫汚れには無力。
脂よごれ以外は、綿棒や雑巾に水を付けて軽くゴシゴシすると落ちます。
¥ 15,000
ごめんなさい。SHOEIのヘルメットはネットショップに降ろされておりません。( メットの部品だとSHOEIサイトで購入することが可能なのですが )
よってお近くの2りんかん等のバイクショップでお買い求めください。
代わりに、私が昔愛用しており、風切り音も小さかったヤマハのブランド・ゼニスのジェットを紹介します。
色は、ホワイト・ブラック・マットブラック・グレー・シルバー・レッド・オレンジの7色。
サンバイザー付きです。
¥ 650
次亜塩素酸水・ノロキラーS
メイドインジャパンの次亜塩素酸水。400mlで約500回スプレー可能です。
¥ 2,500
ヤマハが製造しているマットカラーヘルメット専用のクリーナーです。
ヤマハ製のヘルメット以外のメーカーでも利用できます。
クリーニングできる対象は「 油汚れ 」です。それ以外の汚れはタオルを水で湿らせて拭きましょう。
フッ素コートで水を弾いてくれる機能付き。ただしシールド部分に塗布するのはダメですよ。
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