何ページも使って説明したら見る人は大変です。だからこの1ページに集約して、わかりやすくガッツリ保険のこと書いてます。
50cc ~ 125ccの原付自転車も保険に入らなければなりません。
保険料はいくらなのか、冬の保険料は支払い続けなければならないのか?
といった、バイク初めての人向けで説明しています。(*^^*)
目次でございます。
原付50cc~125ccバイク保険料について
保険は2種類
まず、バイクの保険は2種類入る必要があります。
事故を起こしたら以下のお金が必要になります。基本的にこの4パターン。
- 相手の治療入院費・慰謝料・賠償金
- 相手のクルマ修理代
- 建物・ガードレール修理代
- 自分の治療と自分のバイク修理代
標識のポールにぶつかって数万円、信号機の電柱倒して数十万、相手に後遺症が残ってしまったら、人の命を殺めたら1億円オーバー・・・。
払って償いたい気持ちはありますが、現実的に個人で支払える金額ではありません。
事故は必ず起きるワケではありません。ですが、絶対起こらないとも言えません。よって、万が一のために保険に加入するワケです。
自分と自分の家族のために、相手と相手の家族のために入るモノです。 「 家族 」を忘れる人がいるので強調しておきました。
入る保険は2つあり、
- 任意保険 ( にんい・ほけん ) と、
- 自賠責保険 ( じばいせき・ほけん ) です。
補償内容の違い
補償内容は4パターンですが、保険によって守備範囲が違います。
自賠責保険 は、相手の治療入院費・慰謝料・賠償金のみ補償します。その他3つは補償しません。
だから、任意保険でその他の3つを補う必要があるんです。
ただし、自賠責の補償額には限度額があります。例えば、もし他人を殺めてしまい、1億円の賠償をしなければならないときに自賠責で支払われるのは3,000万円までです。
残りの7,000万円については補償してくれません。自分で支払うのは無理ですよね。そんな場合を想定して任意保険でカバーする必要があります。だから結局4パターンすべてをカバーするため任意保険に入ります。
保険適用の順番
実際に相手にケガをさせてしまった場合、治療費は自賠責と任意保険、どちらから支払われるのか?
まず自賠責で限度額の範囲で保険金が出ます。仮にその限度額をオーバーしてしまう場合、オーバー分は任意保険で保険金が出る仕組みです。
任意保険 ( にんい・ほけん )
なぜ、 「 任意 」という言葉なのか?
それは、まず自賠責保険というのが国で定められた加入義務のある保険で 「 強制保険 」 と呼んでしまったのが原因であり、
強制保険の対義語のノリで、強制ではない = 入るか入らないかは自分で決めろ、任意に任せるということで、任意保険と呼ばれてしまったのが始まり。
これはもう保険業界の大失敗と言っても良いと思う。
絶対に加入してください!
「 任意 」 と聞くと、 「 入らなくてもいいか 」 と考える人が必ずいます。だから保険業界の大失敗と表現しました。
万が一の際にあなたは賠償金1億円を払えるのか?自分・親・親戚の持ち家を売却しても1億円に到達できない。さらに、自己破産しようにも、人を殺めてしまった場合は自己破産はできません。チャラにはできないんです。
よって、働ける内は死ぬまで賠償金の支払いのために働くことになります。亡くなってしまった相手はもちろん不幸ですが、あなたもあなたの家族も間違いなく不幸な人生を送ることになります。
任意保険の内容
相手への補償
- ( 対人 ) 相手の身体 : 治療入院費・慰謝料・賠償金
- ( 対物 ) 相手のクルマ : 修理代
- ( 対物 ) 電柱/建物 : 修理代
対人も、対物も、補償額はMAXの 「 無制限 」 に設定するのが普通です。
自分への補償
- ( 人身障害保険 ) 自分の身体 : の治療入院費
- ( ※ 車両保険 ) 自分のバイク : 修理代
※ 自分のバイクの修理代を補償するのは 「 車両保険 」と呼ばれますが、原付50cc ~ 125ccの場合は設定ナシ。
※ ただし、26歳以上であれば付けられる場合もあります。保険会社によります。
バイク盗難への補償
クルマの車両保険には盗難補償が付いていますが、バイクの車両保険には盗難は保証範囲に含まれません。
また、原付は車両保険そのものが設定されませんので、盗難被害にあった場合泣き寝入りするしかありません。
プロの窃盗団は価値のあるバイクや大排気量のバイクを盗みますが、逮捕されるリスクとリターン利益を考えると原付に手を出しません。手間しかないからです。原付を盗むのは悪ガキだけです。よって、原付ユーザーはむしろ盗難補償は必要ないかと。必要なのは頑丈なチェーンロック2つです。
※ 126cc以上のバイクであれば、盗難補償をしてくれる中小保険会社が存在します。ただし今支払っている保険料の2倍以上を支払うことになります。覚えておきましょう。
相手がなんの保険にも入ってなくてぶつかられた場合は?
ぶつかって来た相手がなんの保険にも入っておらず、こちらが入院するほどのケガをした場合、こちらの保険でまかなうことができる無保険車 障害保険というものが通常設定されています。
レッカー移動・運搬ロードサービス
バイクが故障して動かなくなってしまった場合にレッカー移動してもらえる保証。付けたほうがもちろん良い。
クイック修理サービス
バッテリー上がり・ガス欠の場合、1シーズン1回無料などの保険会社別の無料サービスが存在する場合がある。
等級・特約について
等級の割引
契約時は6等級からスタート。等級が上がれば割引。下がり過ぎれば割増。1 ~ 20まで。
無事故で1年経過したら1つ増える。逆に、事故を起して保険を適用させると1つまたは3つ等級がダウン。
等級の表については、様々なページで紹介されておりますが、50cc ~ 125ccの原付の場合はファミリーバイク特約で保険を契約するのが、大抵の場合一番安く済む方法です。ファミリーバイク特約は等級の割引率は関係ないものなので、このページでは割愛します。同じく事故有係数などの説明も省略します。
特約
対人・対物などメインの補償内容以外に、サブ的なことを補償してくれます。そのサブ補償のことを 「 特約 」 と言います。
クルマの保険に付けることができる、原付バイク保険 「 ファミリーバイク特約 」 や、バイクに乗っていない時のケガ( 天ぷらで火傷・階段で捻挫・スキーで骨折など )の補償をしてくれる 「 傷害特約 ( または個人賠償という名称 ) 」 などなど。保険会社によって異なるものが用意されています。
ノンフリート契約
企業で10台以上まとめて契約することを 「 フリート 」契約 と呼び割安になる。
10台に満たない契約のことを、 「 ノンフリート 」契約と呼ぶ。個人なら普通はノンフリート契約となる。
保険料と年齢について
若い人は、高い
- 20歳以下
- 21 ~ 25
- 26 ~ 34
- 35歳以上
と、年齢によって割引率が異なる。若い人ほど保険料は高い。
免許の色
- かなり高い:グリーン( 免許取得から3年間 )
- ちょっと安い:ブルー ( 3年 ~ 5年 )
- 安い:ゴールド( 無事故5年達成後の更新で )
ゴールド免許の割引率は12%
ゴールド免許の保険料は本当に安く優遇されています。つまらない交通違反を行ってブルーに落ちるのは本当にもったいない。年間1万円は違います。とは言っても雪でバイクが乗れない冬季解約で節約を考慮するならそんなに気にならないかも。
ちなみに、最短のゴールド免許の道のりは、16歳で免許を取得してから19歳でブルーに更新されて、21歳でゴールドの権利を獲得、22歳の更新でゴールド免許取得となります。無事故無違反をがんばりましょう。
20歳以下で、50cc ~ 125ccの年間保険料は、
免許の色 | 年間保険料 | 月々 |
---|---|---|
グリーン | 110,000 | 9,000 |
ブルー | 70,000 | 5,800 |
21歳以上で、50cc ~ 125ccの年間保険料は、
免許の色 | 年間保険料 | 月々 |
---|---|---|
グリーン | 70,000 | 5,800 |
ブルー | 45,000 | 3,700 |
ゴールド | 34,000 | 2,800 |
26歳以上で、50cc ~ 125ccの年間保険料は、
免許の色 | 年間保険料 | 月々 |
---|---|---|
グリーン | 50,000 | 4,100 |
ブルー | 34,000 | 2,800 |
ゴールド | 26,000 | 2,100 |
30歳以上で、50cc ~ 125ccの年間保険料は、
免許の色 | 年間保険料 | 月々 |
---|---|---|
グリーン | 46,000 | 3,800 |
ブルー | 32,000 | 2,600 |
ゴールド | 25,000 | 2,000 |
ファミリーバイク特約が最強
原付50cc ~ 125ccに乗ろうとしており、同じ家に住んでいる家族のクルマがある場合、ファミリーバイク特約を付けることが可能。年齢・免許の色は関係なし。さらに等級も関係ない。
クルマの保険料はいくら上昇するかと言うと・・・、以下の通り。ちなみに人身障害とは原付を運転している人の治療費を補償するかしないかということです。
人身障害の有無 | 年間保険料 | 月々 |
---|---|---|
なし | 8,000 | 650 |
あり | 19,000 | 1,600 |
ケガ補償付けても、月々プラス1,600円。プラス分だけなら学生さんでも楽に支払える保険料だと思います。
学生さんは、お父さんに相談しよう。
冬季解約で年間保険料はさらに安くなる
例えば、北海道は寒い。11月は寒くて乗れない。そして雪が降って、解けて、暖かくなるのは5月だ。7ヶ月バイクに乗れません。
任意保険を、年払いしているなら、未経過分が解約することで返金されます。まぁ、大抵の人は月々払いをしていると思いますので普通に節約のため解約ですね。
等級が上がると割引率がアップするのですが、ファミリーバイク特約で契約する場合、等級も年齢も等級も関係ありません。仮にゴールド免許を取得していたら、特約じゃなくて普通のバイク保険に入っても良いのですがまぁ、保険料はどっこいどっこいになります。
ただ、ファミリーバイク特約に入れない人は普通のバイク保険に入ることになるのですが、等級アップ&割引のために契約し続けるよりも、3 ~ 4ヶ月の保険料の節約の方がトータルで安く済むと思うのですが・・・。気になる人は自分の免許の色・年齢を加味して算出してみてください。北海道は6~7ヶ月バイクに乗れませんが、地域により乗れない期間は異なりますから。
仮に、7ヶ月乗れないとした場合、ファミリーバイク特約の契約期間は5ヶ月となり、年間保険料は 19,000÷12ヶ月×5ヶ月= 8,000円 月々666円で済んでしまう計算になります。
自賠責保険 ( じばいせき・ほけん )
法律で加入を義務付けられている保険。強制保険とも言います。
保険対象は、 「 対人のみ 」 です。
相手を死亡させた、ケガをさせた場合の保険金は先ずこの自賠責保険からまかなわれます。まかないきれなかった分については任意保険から支払われることになります。
期限切れでバイクに乗っているところを捕まえられると1年以下の懲役または50万円以下の罰金と、免許停止処分( 違反点数6点一発免停 )が漏れなくプレゼント。
バイクを乗らなくなった場合、自賠責保険については廃車手続きを行った場合にのみ未経過分に相当する分を返金してもらうことが可能ですが、その金額は小さいです。ここでは書きませんがあまり意味が無い。よって、任意保険を冬季解約しても、自賠責はそのまま継続にしていたほうが面倒でなくて良いです。
契約期間 | 年間保険料 |
---|---|
1年 | 7,500 |
2年 | 9,950 |
3年 | 12,340 |
4年 | 14,690 |
5年 | 16,990 |
年齢・免許の色・等級に関係なく一律です。分割払いはありません。
1年契約を5回契約すると 37,500円ですが、最初に5年分契約するとたったの 16,990円です。5年契約したほうが断然お得です。仮に乗らなくなったとしても廃車手続きをすれば返金されますし。
自賠責は、セブンイレブンでカンタンに契約・支払いすることが可能です。わざわざ保険会社で手続きする必要はありません。
自賠責の未加入は危険
以下のケースはどうなるのでしょうか?
自賠責保険に入っていなかったが、任意保険に入っている状態で、事故を起こした。
治療入院費・慰謝料・休業損害 = 合計140万円。
自賠責には入っていないけど、任意保険に入っているから全部保険で出るんでしょ?いやいや、そんな都合良いワケありません。
自賠責は、死亡や後遺症ではなく、ケガなどによる補償は1人あたり120万円が限度額です。
任意保険は「 自賠責でまかないきれなかった分 」 をカバーするんです。要するに、この場合は140万から120万を引いた分の20万円が任意保険でカバーされる金額ということです。じゃ、120万円はどこから出るの?と言いますと、あなたが支払わなければなりません。
今度は、他人を死亡させてしまったケースを考えましょう。賠償額が1億円となりました。
自賠責が未加入だが、任意保険に入っていた、という場合も、3,000万円が自賠責の限度額なので、自賠責に代わって3,000万円をあなたが支払わなければなりません。死亡させてしまった場合の賠償金は自己破産でチャラになりません。
自賠責保険だけだと意味が無い
自賠責保険だけ入っていても、対人のみの保険だから、相手のクルマを壊したら自分で支払わなければならない。
任意保険だけだと意味が無い
任意保険だけ入っていても、相手の治療入院費は、自賠責保険限度額までを自分で支払うことになる。
だから両方入るのが当たり前なんです。
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YJ-19ヘルメットと似て、アゴ部分がガバっと上に跳ね上がり被り易いですが性能は劣り、風切り音をガマンできるのは時速40~50km/hまで。
また若干ヘルメット自体が大きい。製品も当たり外れがあるみたいで耐久性が固体で異なります。