
液化石油ガス設備士の筆記試験には合格したのですが、その後の実技試験でポカをやらかして落ちました。
(なんのことはない、最後の気密試験にてポンプで空気を送り込み終わった際にバルブを閉じるのを忘れて自記圧力計の電源をON!!5分後にキレイな「右肩下がりのチャート紙」を見つめてタイムアウト。諸行無常の響あり。)
前回の試験ではパイプマシンを知り合いの社長さんから借りて、自記圧力計も借りようとしたら試験の前日!?自記圧力計の操作の経験不足がモロに出て不合格。
よって今回は中古の自記圧力計を自分で購入して準備万端。
で昨年同様パイプマシンについては利用する場所がありません。倉庫についてはまだ私は部外者なので入れず。社長さんは忙しく北海道中をハイエースで攻めまくる日々でスケジュールが合わず。
とりあえず雪はまだ降っていないので、軽く近所迷惑にはなりますが自宅前でパイプマシンを扱う練習を。
延長コードの延長で引き回して利用しても良かったのですが、どうせなら災害対策も兼ねて「ポータブル電源」を購入してみようかと。
で、何ワットのポータブル電源がいいんだ?という疑問が。
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1利用するパイプマシンはしぶろく君
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2モーター出力は300W
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3コンデンサモーターに注意
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4使えるのはシリースモーター
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5家電には突入電流という現象が発生する
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61番負荷が掛かるのがねじ切り
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7しぶろく君、660Wの電力消費が発生
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8モーター出力の2.2倍
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9ポータブル電源は定格660W以上のタイプが必要
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10単純計算で定格1200Wに対応していれば問題ナシ。
目次でございます。
使用するパイプマシンはN20AⅢ、300W
こちらは去年の写真になりますが、実技試験会場です。

レッキスの1番小さいパイプマシンとAC100V電源。

しぶろく君こと N20AⅢ。バブル期に全国各地の現場で大活躍したレッキス工業の名機ですね。
現在ではほぼ使われておらず、師匠の社長さんの倉庫でも静かに眠っていたパイプマシン。(それをお借りして練習しています。)
モーター出力は300W。電圧はAC100Vです。

パイプマシンのモーター出力一覧表
以下が私が作成したレッキス工業のパイプマシンの出力一覧表です。

現在では、F25AⅢが1番小さいパイプマシン。モーター出力は400W。
ここで注意してほしいのが「コンデンサモーター」というモーターを採用している90AⅢ・N100A・150Aは、ポータブル電源では利用不可とレッキス工業のwebサイトでアナウンスがありました。
ポータブル電源で使えるパイプマシンは「シリースモーター」タイプに限ります。
- F25AⅢ 400W
- S40Ⅲ 500W
- F50AⅢ 600W
- F80AⅢ 600W
- F80AⅢ 600W
詳細としては、レッキスが販売している「以下のポータブル電源」のページに「コンデンサモーターには使えませんよ」とアナウンスされておりました。
- PB-AR07Pro:容量299Wh / 定格600W
- PB-AR20Pro:容量1152Wh / 定格1800W
- PB-AR26Pro:容量2016Wh / 定格2500W
恐らく100Vでも200Vでも利用できる両用タイプでは何か不都合が生じるためでしょう。

とは言ってもレッキスで製造しているポータブル電源ではなく、中国メーカーのOEMですね・・・。ビクターのポタ電も同じ。
ポータブル電源について
ポータブル電源にあまり詳しくない方へ(詳しい人はスルーでOKです)
まず、メイドインジャパン正真正銘の日本製のポータブル電源メーカーは調べた限り4社しかありません。
- 多摩電子工業
- ホンダ
- ニチコン
- エリーパワー(ソニー技術)
| 多摩電子工業 | 価格 | 容量 | 定格出力 | 電池種類 |
|---|---|---|---|---|
| TLP155K-EK | 24,000円 | 100Wh | 85W | リチウムポリマー |
| TL108OR | 25,000円 | 200Wh | 120W | リチウムイオン |
| CLM-TL117K2 | 39,780円 | 614Wh | 600W | リン酸鉄 |
| CLM-TL119K2 | 78,780円 | 1485Wh | 1400W | リン酸鉄 |
| ホンダ | 価格 | 容量 | 定格出力 | 電池種類 |
|---|---|---|---|---|
| LiB-AID E500 | 79,800円 | 377Wh | 300W | リチウムイオン |
| ニチコン | 価格 | 容量 | 定格出力 | 電池種類 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ESS-P1S1 | 550,000円 | 2,000Wh | 800W | リチウムイオン | ||
| ※ 商売のメインは超大容量蓄電システムでありポタ電ではありません | ||||||
| エリーパワー | 価格 | 容量 | 定格出力 | 電池種類 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| POWER YIILE HEYA | 問い合わせ | 1,300Wh | 500W | リン酸鉄 | |||
| ※ 商売のメインは超大容量蓄電システムでありポタ電ではありません | |||||||
注意!日本メーカー名だが、中身は日本製ではないポータブル電源
日本の「メーカー名」で販売しているポータブル電源のほとんどは「中国品」です。
OEM*です。(下部に説明)
「ロゴだけ」日本のメーカーで、中身は「中国品」なのよね。
あと、日本メーカーっぽい名前で、日本がまったく関係ないタイプとか(ヨシノ)
・ビクター:BN-RF1100 1152Wh/定格出力1500W(128,450円)などが販売。一部サイトでは「開発設計は日本、生産は海外。だから安心」とあるが、ビクターのページには、「当社独自設計により、バッテリーの経年劣化や事故防止のため必要とされる"コンセントの抜き差し"が不要になりました。」と説明している。よってビクターは「バッテリーの総合的な入出力システムの回路」を独自設計しているのではなく、独自設計しているのはあくまで「満充電になったらコンセントを抜く」という行為を「抜かなくてもOK」にしたという部分が「独自開発」と解釈するのが正しい。ただ、それってアンカーやジャクリの過充電防止回路とどのような差別化があるのか?コンセントを抜かなくても100%劣化はありません!と保障するならすごいのですけれど恐らくそうではあるまい。(※雷サージを考えるとコンセント年中挿しっぱなしはダメですが、普段使いで100%バッテリーが劣化することはない!と謳っているのであれば購入しても良いのでは?ただしバッテリー自体は中国メーカー、そうです。OEMです。)
・ヨシノ:B1200 SST 1085Wh/定格出力1200W(99,900円)などが販売。ポータブル電源メーカーとしては2025年11月時点で唯一「全固体電池」のポータブル電源を販売中。ただ「ヨシノテクノロジー」という名称は「リチウムイオン電池を発明した吉野彰さん」の「ヨシノ」を利用しただけであって、日本メーカーでもなければ、本社の社長や会長に日本人が就任した事実もなく「日本メーカーっぽい響きは経営に有利」という理由だけで「ヨシノ」という名前を社名に組み込んだだけのアメリカの会社で社長はアメリカ人。で、問題なのが「株主情報」が無い。日本の技術が無いのに日本を連想させる企業が履いて捨てるほどあったのが赤い国です(SOMY/Pamasonic/HITECHIと言った感じのヤツ)。資本はどこから出ているのか?個人的には買いたくないメーカーですね。企業としてのプライドはないのかと問いたい。トヨタがEV自動車で全固体電池の開発を勧めているのでトヨタブランドでリリースしてくれたら嬉しい。
・アイリスオーヤマ(在-日-朝-鮮-人-企業、社長が在-日3世で、コ_リ_ア_ンに工場を経てやがった。故郷に錦を飾ったワケ。)なので個人的にこのメーカーの物はすべて買いません。放射能汚染が広まった2011年、アイリスオーヤマの米の詳細な原産地不明の「餅」を見てゾッとしたね。
・サンワサプライ/エレコム/オウルテックは中国のOEM。他の日本メーカーのポータブル電源もほとんど中国のOEM。
電池の種類について
電池の種類は以下の4種。
- リチウムポリマー
- リチウムイオン
- リン酸鉄リチウムイオン
- 全固体電池
電池の中身は「液体」→「半個体(ゲル状)」→「個体」と進化し続けています。2025年現時点での理想の最上位は「個体の電池(全個体電池)」ですがまだまだ開発途中。
全固体電池は高い安全性・高容量化という優れた面があるものの現在ではまだまだ高価です。
リチウムポリマーやリチウムイオンは温度や繰り返し充電に弱い。よってそれらの弱点が克服されている「リン酸鉄リチウムイオン」が2026年、2027年までは市場を牽引するかと思われます。
容量と定格出力について
電池の容量とは、例えば1200Wh(1200ワットアワー)と書かれていれば、100%充電済みの場合に1200Wのドライヤーを1時間動かすことができる電力量がありますよ、ということ。
答えを先に言いますと、容量 600Whのポータブル電源に300Wのパイプマシンを接続して、液化石油ガス設備士の技能試験の内容である1本の20Aのパイプの切断・バリ取り・左右のねじ切り、15Aパイプを3本に切断・バリ取り・左右のねじ切りを行った場合、バッテリーが7%減りました。つまりパイプ4本で43Whの電力を消費しました。単純計算で例えば20Aパイプ:10本、15Aパイプ:30本、合計40本の切断・バリ取り・ねじ切りを行うなら430Whの電力を消費することになります。1日40本のパイプをねじ切る現場も早々無いと思われますので容量については特にお気にせずともOKかと。大事なのは「定格出力」です。
定格出力とは、例えば1200W(1200ワット)と書かれていれば、1200Wの家電を動かすことができますよ、ということ。ポータブル電源の定格出力が仮に500Wの場合、1200Wのドライヤーは動かせません。(1200Wは「強風の温風」での消費電力ですので、例えば「弱風の冷風」であれば問題なく動きますね。)
瞬間最大出力とは、例えば1200Wのドライヤーの電源をONにした瞬間「突入電流」というものが発生して、瞬間的にですが1200Wを超えて1300~1500Wになります。家電というものはそういうものらしいです。電動工具の場合だともっと大きい。なので定格出力が1200Wなら、瞬間最大出力は2400Wと倍に設定されているのが通常です。(あくまで「瞬間」ですので、2400Wの家電が使えるわけではありません。)
使用するポータブル電源は、ペクロン E600LFP
では、実験に使用するポータブル電源について。

使用するポータブル電源は PECRON(ペクロン)という中国メーカーの製品です。
39,800円

個人的に中国製のポータブル電源を100%信用してはいません。そう、火災です。
なので「できるだけ容量が小さい」ものが良いなぁと。発火初期の炎が小さい、また重量が軽いので発火した場合に片手でポイできる。
また「定格出力は大きく」なきゃダメなんですよね。「ねじ切り時」の高負荷によって電力消費が激しくなるので。
であれば、定格出力は1500W必要とした場合、容量って定格出力と同じことが多い。つまり容量はおのずと1500Whになる・・・。でもそんなに容量は欲しくないのよ。
どうしたものか・・・。
そんな相反する性能を実現していたのが、E600LFPでした。
- 容量:614Wh
- 定格出力:1200W
答えを言いますが300Wのパイプマシンであっても、ねじ切り時には660Wの電力消費が発生します。
よって、パイプマシンが300Wだからといって定格出力300Wだと全然足りず、定格出力600Wでもまだ足りない。であれば1000W以上の定格出力が必要となるが、それを選択すると容量も1000Wh以上となってしまう。
で、見つけたのがE600LFP。定格出力が1200Wもあるのに容量が614Whと少ない。
このような、「ちぐはぐな設定」は珍しい。
小さめの容量で、ペクロン以外だと該当は4つのみ。(すべて中国メーカー)
- ANKER(アンカー) Solix C800 :容量768Wh/定格出力1200W 45,800円
- Jackery(ジャクリ) 900 JE-900A:容量960Wh/定格出力1500W 79,800円
- EcoFlow(エコフロー) EcoFlow DELTA 2:容量1024Wh/定格出力1500W 47,552円
- ANKER(アンカー) Solix C1000 :容量1024Wh/定格出力1500W 59,990円
- ついでにビクター。BN-RF1100:容量1152Wh/定格出力1500W 128,450円
E600LFPのその他のスペックは以下の通り。当然、リン酸鉄リチウムイオン。
寸法、体積サイズなら「バスケットボール程度」ですのでコンパクト。
波型(はけい)とは電圧・電流の一定間隔の波のこと。基本的な波の動きを正弦波(せいげんは)だったり、純正弦波(じゅんせいげんは)などと呼びます。
周波数が60Hzと書かれています。西日本が60Hz、東日本が50Hz。北海道は50Hzですが問題なく充電できますし家電も動きます。もちろんパイプマシンも。今どきの電気で動くモノはすべて「60/50両対応」で作られているので問題なく稼働します。パイプマシンも。逆になぜこのE600LFPは60Hz固定で作ったのかが謎です。
UPSとは無停電電源装置のこと。ポタ電ではなく純粋なUPSは、コンセント----UPS-----テレビ の流れで接続。停電が発生したら瞬時にUPS内のバッテリーからテレビに電気を送るため、テレビがOFFになることはない。つまり「無停電」とうことです。ポータブル電源でもUPSとして利用できるか、できないか。E600LFPでは対応不可ですが中国産バッテリーを年中コンセント接続しっぱなしって私ならイヤです。怖い。アンインタラプタブルパワーサプライ。
BMS管理とはバッテリーマネージメントシステムのこと。充電時の入力、供給時の出力などバッテリーの電力管理を綿密に行うシステムを搭載しているか、していないか。
MPPT、バッテリーに充電されて溜まっている電気は直流、出力するときに交流といった具合に「直流・交流」の「変換」が行われます。ガソリンエンジンはガソリンを燃やしてタイヤが回りますが1960年代だと変換効率は20%程度。ガソリンを燃やして得たパワーの80%が捨てられていました。2010年ではダウンサイジングターボで30~35%、2025年現在ではマツダエンジンで40%超を達成、研究段階では50%をマーク。で、MPPTとは「最大の変換効率になるように制御するシステム」のことです。マキシマムパワーポイントトラッキング。

で、瞬間最大出力が2400Wと表示されていますね。
ついでに書かれていませんが「パススルー機能」とは「充電しながら、出力もできる機能」です。今どきのポータブル電源ではほとんど対応しています。例えばソーラー充電しながら使うとか。

ポータブル電源でパイプマシンを動かしてみた
では実験、スタートです。(というかすでに切って組み立てております。)

ポータブル電源:定格出力 1200W
パイプマシン:モーター電力消費 300W

ポータブル電源の「液晶表示」を確認していきましょう。

まずは、電源OFF状態です。
0Wを示しています。(バッテリー残量は80%でした)

では、電源ON。
突入電流が発生して337W。いきなりモーター消費電力300Wを超えました。

その後すぐに、消費電力量は安定し、
180~190Wを維持しています。

で、「ねじ切り」を行います。
電力消費のMAXは662Wを観測しました。パイプマシンのモーター消費電力の2.2倍です。

2.2倍を維持するのであれば、定格1200Wのポータブル電源であれば、500Wのパイプマシンまで利用できることになりますね。

ポータブル電源でパイプマシンを動かしてみたのまとめ


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¥ 39,800
今回私が使用したのが、容量600Wh、定格出力1200W、瞬間最大2400Wのこちらです。重量9.4kg。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー。充電しながら出力できる「パススルー機能」も付いてます。
リン酸鉄は高温に強いと言っても、真夏の炎天下の下、窓を締め切った車内に置きっぱなしは絶対に止めましょう。
¥ 45,800
容量768Wh、定格出力1200W、瞬間最大1600W、重量10.5kg、リン酸鉄、パススルー付き
¥ 79,800
容量960Wh、定格出力1500W、瞬間最大3000W、重量10.8kg、リン酸鉄、パススルー付き
ジャクリは世界シェア1位。
500W以上のパイプマシンを動かすなら、定格出力1500Wのほうが余裕があり安心ですね。
¥ 49,800
容量1024Wh、定格出力1500W、瞬間最大2250W、重量12kg、リン酸鉄、パススルー付き
エコフローは世界シェア2位、紹介している中では1番コスパが良い。
¥ 59,800
容量1056Wh、定格出力1500W、瞬間最大2000W、重量12.9kg、リン酸鉄、パススルー付き
¥ 128,450
容量1152Wh、定格出力1500W、瞬間最大3000W、重量18.3kg、リン酸鉄、パススルー付き
元はジャクリでジャクリのOEM。ただジャクリの同様なスペックよりも重量があるってことは、独自に何かか機能を付けていると考えられますが・・・。
¥ 79,800
容量1485Wh、定格出力1400W、瞬間最大2000W、重量16.5kg、リン酸鉄、パススルー付き
混じりっけナシ、安心安全の日本製です。





