スタッドレスタイヤから夏タイヤへチェンジ。ホイールナットの回す方向について(゚∀゚)ノ
目次でございます。
以下は、
- 車載ジャッキ
- 片手レンチ
で行うタイヤ交換の一例です。
どうぞ、参考にしてください。
タイヤ交換の手順
1.まずはジャッキを取り出そう
まずは、ソニカをジャッキアップするためのジャッキが必要になります。ソニカのジャッキセットは、バックドアを開けて荷物室の底板を開けると現れます。
ナットを緩める前にサイドブレーキをちゃんと掛けておきましょう。
( 余談:あまり知られていませんがソニカにはちゃんと牽引フックが標準搭載されています。もしもの際には忘れずに。)
荷物室の写真左手の親指辺りに切り込みがあるので引き上げます。
ふたのように開きます。
以下の工具が収まっています。
- 車体を上げるための車載パンタグラフジャッキ
- ナットを回すための金具
- 片手レンチ
- 関係ないですが牽引フック
- さらに下にはスペアタイヤ
サイドブレーキを掛けましょう。作業中に車体が大きく揺れるのを防ぐためです。
ゴムストッパー( 輪止め )があれば尚良しです。
ゴムストッパーを付けたら車体が全く動かなくなった! ← 記事です。
2.ナットは、左まわりで緩む
ナットは、左回り・反時計回りで緩んで外れるようになっています。
また、スタッドレスタイヤを購入する際、社外ホイールも一緒に買う場合が多いと思いますが、標準の片手レンチだと社外ホイールのナットの穴が狭すぎて入らず作業できないことがあります。その場合は薄口のソケットを利用しましょう。
レンチが入らないほどナットの穴が小さい場合があります。
そんな場合は薄口ソケットが必要になります。別売りです。600円程度でホームセンターのカー用品コーナーに売っています。
薄口ソケットを被せてから、
片手レンチをかぶせます。
ナットをゆるめる方向は、
半時計周り。左周りです。
以下の画像クリックで、
私が実際に使用したオススメのタイヤ交換工具を紹介しております。
3.ジャッキUP
外すタイヤのナットを軽くゆるめたら、ジャッキアップします。
標準の片手レンチと金具を合わせると、ジャッキの上げ下げが可能になります。
ジャッキは、指定部分に垂直に噛ましましょう。
ジャッキをシャーシ下の指定部分( ジャッキアップポイント )にセットしてUP。
ちなみに車体とジャッキが接触する部分は、ジャッキヘッドの全面ではなく、片面のみです。
よって、内側のみ削れており、外側は当たっていないので比較的キレイです。
ちなみに、
ジャッキアップポイントに噛ませるパターンは、
トヨタ・ダイハツ・マツダ・スバル。
ジャッキアップポイントが飛びているパターンは、
ホンダ・日産・スズキ。
ただ、車種により異なります。ジャッキアップポイントもドアの下ではなく、タイヤの付け根部分だったりすることも。クルマの説明書で確認しておきましょう。
レンチと金具を利用してクルクル回す。上げ下げが容易に可能です。軍手を使うともっと良い。
ナットを外し、リヤタイヤが外れました。ハブボルトが4本露出していますね。
写真はリアでドラムブレーキの形状です。
ちなみにフロントはディスク。
ホイールを外しましたら、タオルなどで接地面の砂ほこりなどを払いましょう。
4.タイヤチェック!!
冬タイヤをホイールごと外すことができたら夏タイヤを取り付ける前に、
タイヤの溝をチェックすることを忘れずに!!タイヤの溝には石コロを初めとして、ガラス・釘・ネジといったものがハマっていることがあります。
そのままにしておくとロードノイズの増加、最悪パンクに陥ることがありますので取り除ける場合は取り除きましょう。
タイヤの傷も同時にチェックしておくとよりベター。
安いタイヤはうるさい? →
台湾のコンフォートタイヤAS-1は4本で12,000円。ただし、静粛性については日本産にくらべ確実に劣ります。
が、タイヤは基本的に溝があればあるほど静かで、溝がなくなってくると最高級タイヤ・ブリジストンのレグノでもうるさくなってきます。
高いタイヤを4年履くなら、安いタイヤを2年で余裕を持って捨てるほうが、トータルで静かなのかな?と個人的に思ってます。
ただ、コストと静粛性のバランスが一番良いのはダンロップのルマンV(ルマンファイブ)ですかね。
コンフォートタイヤ ダンロップ・LE MANS LM703 ルマン703( 703→704→V )
夏タイヤ取り付け前にタイヤチェックを忘れずに!!
石・ガラス・ネジ・クギがハマッてます。ネジが見事に削れてますね・・・。
5.締めるには、右まわり
まず、ナットのしめる強さについて。
締め付けの強さ ( 締め付けトルク ) は数値として決まっており、
ソニカの場合は、
103N・m( ニュートンメートル )=( 1,050kgf・cm )
ただ、手動でどの程度しめたら103Nmになるのかは、人によって正直バラバラ・・・。
確実に言えるのは、中肉中背の成人男性が「オリャー!」とチカラを込めてナットを締めた場合は締め過ぎです。オーバートルク。
間違ってきつく締めてしまうと最悪ネジ ( ハブボルト ) が折れて部品代が高く付くので気をつけましょう。
女性が「オリャー!」とチカラを込めてナットを締めた場合でも締め過ぎになるケースがありますが、女性のチカラであればその付近で良いかと。
少なくとも女性のチカラで締め過ぎによりハブボルトがねじ切れてしまうことはありません。ご安心を。
続いて、ナットをしめる順番について
4つのナットは締める順番があります。十字に締めていきましょう。以下の順番でOK。
上 → 下 → 左 → 右のループ。1 → 2 → 3 → 4
で、1~4を、
2~3回セットで締めます。
100%のチカラで1回で終わらすのではなく、
- ある程度のチカラで1回締め終わったら
- それより上回るチカラで2回目
- そして本命103Nmくらいのチカラで3回目
という感じです。
段階的にまんべんなく締めることで接地面が均等になり、微振動などの発生を抑制できます。
しめる方向について
タイヤを取り付けます。
タイヤを取り付ける場合はホイールナットを時計回り・右回りで締めることが可能です。
最後に、しめるタイミングについて
基本的にタイヤを取り付けナットをしめるタイミングは
ジャッキアップしているときです。
ただし、
車載パンタジャッキでジャッキアップしている際にグッとチカラを込めて締めた場合、車体が動きます。揺れます。
よって、勢いを付けてグッと締めることは絶対に止めてください。ジャッキが倒れます。
優しくゆっくりじっくり締めましょう。
また、不用意にジャッキを高くするのも不安定になるため危険です。薄っすら浮いている高さで十分です。
私は現在、十字レンチで大体こんな感じ?というチカラで適当に締めて終了させてます。
マメな人はトルクレンチを購入して、数値どおりに締めましょう。
タイヤ交換完了!!大体1時間くらい掛かりました。
6.最後に、空気の注入
タイヤ交換が終了したら、空気を入れることを忘れずに。
ドアの開口部にシールで示されている空気圧で入れましょう。自分のタイヤサイズをチェック。
ソニカの場合は、
RSリミテッド・RSは標準が15インチタイヤなので空気圧は220kPa ( 2.2kg )。
Rの14インチタイヤであれば200kPa( 2.0kg )となります。
スタンドで空気を入れる場合、お兄ちゃん・お姉ちゃんスタッフに「 空気圧220( 2.2 )でお願いします 」というだけで伝わります。
タイヤ交換が終了したら空気を入れよう!!
で、注意したいのが
前輪と後輪で異なるクルマもあります。しっかり確認しましょう。
タイヤ交換が終わって、スタンドまで空気を入れに行く、そして帰ってきたら本締め ( 増し締め ) 。
3回目と同じチカラで締めます。
タイヤの空気圧で、乗り心地が変わる
うんちくです。
ソニカの15インチは2.2でした。
タイヤ+サスペンション=乗り心地
重量の小さい軽自動車の場合はサスペンションの影響はそれほどでもなく、タイヤの空気を高めれば乗り心地が悪くなり低くすれば良くなるのですが、
ボディが大きい・重量が大きい普通車の場合だと使われているサスペンションの性質が関係してくるため、「 高めたらなんか乗り心地が良くなった? 」という不思議な現象が発生します。
まずは、純正の空気圧をきっちり入れましょう。そしてテスト走行。
その際はわざとマンホールなどのデコボコにタイヤを乗せた際の乗り心地もチェック。
続いて、標準値から0.2ほど下げてから同じ道をテスト走行。その際は標準値との乗り心地の違いをスマホなどにメモしておく。
最後に、標準値から0.2ほど上げてから同じ道をテスト走行。
乗り心地は運転するドライバー本人の感覚で様々です。
例えば、ホンダのヴェゼルが新発売されたときは、
乗り心地が硬い!!と酷評の嵐だったんですけど乗り換える前に足の硬いスポーツカーばかり乗り換えてきた人だと「 え?そんなにヒドイかな? 」という評価になってましたし。
とりあえず空気圧の上げ下げを試して、ベストな乗り心地を見つけてみてください。
マキタのMP180DZで、タイヤ空気を入れてみました ← 記事です。
タイヤのローテーションについて
タイヤは5,000km走行したら、片減りを防止するために4本のタイヤの場所をそれぞれ移動させます。
ローテーションと言います。
FFのローテーション方法
FFの場合は、前タイヤは、左右そのまんまで後タイヤにスライドさせます。
FFの後タイヤは、左右チェンジして、前タイヤに移動させます。
4WD/FRのローテーション方法
4WDの場合は、FFの逆で、後タイヤは、左右そのまんまで前タイヤにスライドさせます。
前タイヤは、左右チェンジして、後タイヤに移動させます。
※ スポーツタイヤや特殊なタイヤは、前周り・後周りの方向がどちらでも構わない場合と、
そうではなく回転する方向が決まっているものがあります。( アウトサイド面・インサイド面とタイヤの側面に書かれているタイプ )
良く分からない人は、買ったお店に質問しましょう。
タイヤの保管方法について
スタンドに交換するタイヤを持っていって、
スタンドで交換する場合であれば、
保管する際、タイヤの空気圧を抜きましょう。
半分まで。するとタイヤが長持ちします。
家でタイヤ交換するけど、空気入れがある場合も空気を抜いてから保管すること。
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私のように、家に空気入れが無い、けど自分でタイヤ交換をするという人は注意。
空気を抜いて保管しちゃった場合はシーズン明けのタイヤ交換後、潰れたタイヤでスタンドまで移動することになってしまいます。
タイヤはある程度まで潰れた状態でもダメージはないのですが、空気が抜けきっているような状態で走行した場合はタイヤの側面の骨格が潰れてしまいます。そうなれば安全なタイヤとして使うことはできません。
空気入れがない場合は、空気を抜いて保管するのはオススメしません。
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タイヤ交換ツールを揃えた場合の手順
上記の画像をクリックすると、実際に私が使って便利だったタイヤ交換グッズのレビューを見ることができます。
それらを使ったタイヤ交換の手順は以下の通り。
step
1ジャッキアップの前に、タイヤゴムストッパーを設置
step
2油圧のパンタジャッキでジャッキアップ
step
3インパクトレンチ強モードでナットをはずす
step
4タイヤを交換
step
5インパクトレンチ弱モードでナットをしめる
step
6トルクレンチでしめる
step
7ジャッキダウンする
step
8空気入れで、空気注入
step
9保管するタイヤは空気を少し抜いておく
step
10テスト走行後、ジャッキアップして再度トルクレンチでしめる
ジャッキアップしない状態でナットをゆるめると、ハブボルトに負担が掛かります。
よって、できることならジャッキアップした状態でナットをゆるめます。
¥980
薄口( うすくち )対応クロスレンチ
標準の1本レンチよりも、こちらのクロスレンチの方が力を掛けやすい分、外しやすいし締めやすい。女性にもオススメ。
しかも、薄口形状( うすくち )なのでどんなホイールにも使えます。
¥2,000
センチュリーのジャッキハンドル
一般的な純正のジャッキハンドルはこんな感じですが、グラグラして回し辛いのが難点。
一本タイプのハンドルは片手でしか回せません。
その点、両手持ちのジャッキハンドルはスルスルと回せて上昇・下降でき時短可能です。とても簡単。
ちなみにこのハンドルはトヨタセンチュリーやクラウンの純正部品のため品質は折り紙付き。
Amazonで購入可能。純正ジャッキを限りなくラクラクに回せるハンドルなので手動派には特にオススメしたいです。
※小さい油圧ジャッキは?
メルテックなど中華生産の小さいオイル油圧ジャッキは購入直後は使えるのに1年後に使おうとしたらオイル漏れ → 保証切れ → 1万円したけど捨てる というケースが目立ちます。
大型車を持ち上げようとして油圧モレを起こしているケースもあれば、軽自動車900kg未満で発生しているケースも。
小型油圧ジャッキは純正の機械式ジャッキと比較して何度もクルクル回して上げ下げをすることはなく下げるのも一瞬で楽々のためとても時間短縮になるのですが、お世辞にも問題無く利用できているとは言えません。
よって、純正のパンダジャッキを簡単に利用できる両手ハンドルを紹介させていただきました。安いですし。
¥980
純正ジャッキを電動化
純正のパンダジャッキは金具を用いて手で回すため疲れます。
このジャッキヘルパーという六角ナット21mm金具を
純正ジャッキに取り付けて、
21mmソケットを電動インパクトレンチに取り付けたら差し込んで回すだけ、というアイデア商品。
ジャッキの上げ下げは面倒という人にピッタリの時短アイテム。
¥4,980
AC100Vコンセントのインパクトレンチ
1万円以下のAC100Vコンセントで扱うタイプでは一番ちゃんとしているインパクトレンチ(350W)
タイヤ交換に最適な「 19mm/21mmソケット 」が付属品として付いてきます。
定格350Wで250N・mですが、どうやら200N・m程度の実力らしい。でも上記で紹介したパンダジャッキ六角ナットを使ってジャッキのアップダウンは簡単にできます。
※ パンダジャッキ六角ナットとインパクトがセットになったEM-244という商品があるのですが、軽自動車も上がらないという不具合情報があるのでインパクトは別に揃えたほうが良いかと。で、このFT-50Pを紹介しました。
¥2,500
10M 延長コードリール
家の中から電源コードを引っ張ってくることが可能です。10メーター。
収納を考えたコードリール付きの延長コード。
¥7,500
クルマでコンセントが使えます。500W
12V専用。軽自動車でも使えます。
自宅から駐車場が離れているなどコンセントがない状況で役に経ちます。
利用方法は、このインバーターを付属のクリップコードでクルマのバッテリーに接続。
続いて、使いたい家電のコンセントをインバーターに接続するだけです。500Wまで対応。
¥43,800
マキタのインパクトレンチ セット
マキタはマキタでも、インパクトドライバーだとクルマのナットにも使えますが最大トルクが低い。
その点、インパクトレンチは緩め締め付け専用工具。最大締付けトルク255N・mで建設現場でも使われる超ハイパワーで2トンに迫る大型のSUVも楽々。
充電池×2個、充電器×1個、本体×1個のセット。
ある程度緩まった瞬間に停止してナットが回りきって落下してしまうことを防ぐオートストップ機能付き。ちなみに停止後はチョンとトリガーを引けば優しくナットを取ることができます。
コードレスのインパクトが欲しければ、世界のマキタで決まりです。
¥1,300
21mmソケット薄口
上記マキタのインパクトレンチに接続できる21mmソケットになります。
¥1,300
19mmソケット薄口
こちらは19mmナット用のソケット。
¥3,800
適切なチカラでナットを締める、トルクレンチ
自動車のネジやナットはどのくらいのチカラで締めるか規定の数値が決まっています。
規定の数値で確実に締めることができるのがトルクレンチという工具です。
使い方は、タイヤ交換時にナットをある程度まで閉めたあとジャッキを降ろします。クルマのマニュアルに書かれている規定の締め付けトルク数値を調べて、レンチをその数値に合わせます。あとは普通のレンチのようにナットに被せて閉めます。十分締められている場合はカチカチカチと音が鳴ってそれ以上締めることができなくなります( この状態でOK )
ソケット5個付き。
ソケットサイズは14mm・17mm・19mm・21mm薄口ロング・24mm。
¥980
空気圧を計って燃費対策
自動車の電装部品で有名なエーモン。そのエーモンが販売しているタイヤの空気圧チェッカーです。
ホース付きのエアゲージなので取り回しが楽で簡単に計ることができますし、空気抜きボタンが付いているため空気圧が高まっている場合は簡単にそして正確に空気を抜くことができます。
¥15,800
安心の日本製、電動空気入れ
電動工具の世界的メーカー、日本のマキタ。そのマキタが作る電動の空気入れです。
バッテリと、充電器と、ケースのセットがMP100DSHになります。
- 空気入れ本体 MP100DZ
- バッテリー BL1015
- 充電器 DC10SA
手動の空気入れポンプやシガープラグの電動空気入れは不具合多発で使えません( 大自工業メルテック・大橋産業BAL )
その点、世界に誇るメイドインジャパン総合電動工具メーカーマキタの電動空気入れは品質が違います。
確かに価格は高いのですがマキタブランドの故障率の低さで何年間でも確実に空気を入れることができることを考えるとお買い得です。
バッテリーの持ちですが、タイヤの空気が全く入っていない状態から2本分充填できます。よって元から空気がある程度入っている夏タイヤ←→冬タイヤ交換時の注入であればバッテリー切れの心配はありません。