どうも、webデザイナーのメガネちゃんです。
ランドローバー車の高級ブランド・レンジローバー。
その中の、ヴェラールD180に試乗できましたので試乗レポートいたします。
ディーゼルのトルクで走る感じが良かったのですが、それ以上に一番好印象だったのは、
巨大なのに車幅感覚がとりやすくて運転しやすかったこと。
欠点については、以下をお読みください。
目次でございます。
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1イヴォークよりも大きい
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2イヴォークよりも乗り心地は良い
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3400Nmで走り出し軽やか
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4ゲートジェスチャーはオプション
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5フロントガラス一面に電熱線
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6エアサスモデルあり
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7フル液晶メーターあり
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8レーンキープアシストは便利すぎる
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9欠点はフロントガラスの映り込み
ヴェラールのエクステリアをチェック
友人がひょんなことからレンジローバー・ヴェラールでやってきました。
2代目ジムニー
↓
3代目ジムニー
↓
イスト
↓
ランドローバー・ディスカバリー3
↓
レンジローバー・イヴォーク( ガソリン )
↓
レンジローバー・イヴォーク( ディーゼル )
↓
レンジローバー・ヴェラール( ディーゼル )← イマココ
いつかは最上位のレンジローバーになっちゃうのかしら。( ただし本人は現行型のジムニーシエラを狙っているらしい )
で、近くの公園の駐車場で試乗前にエクステリアの撮影です。
ヴェラール D180 RダイナミックS
走行距離、390km
8,650,000 円
軽自動車ソニカと比較するとこんな感じ。
ソニカの天井が、ヴェラールのアイポイントの高さ。そりゃ見晴らしは良いですね。
これは、ランドローバー・ディスカバリー3_SE( ガソリン・エアサス )
ちなみに、以前試乗させてもらったイヴォーク(ガソリン)と、ヴェラール(ディーゼル)のスペックを比較したら以下の通りです。
車名 | イヴォーク | ヴェラール |
---|---|---|
グレード | Si4 HSE DYNAMIC | D180 R-DYNAMIC S |
燃料 | ガソリン | ディーゼル |
排気量 | 2,000cc | 2,000cc |
価格 | 7,090,000 円 | 8,650,000 円 |
シフト | 9速AT | 8速AT |
馬力 | 240PS/5,500 | 180PS/4,000 |
トルク | 340Nm/1,250 | 430Nm/1,750-2,500 |
重量 | 1,860kg | 2,020kg |
全長 | 4M35cm | 4M82cm |
横幅 | 1M90cm | 1M93cm |
高さ | 1M63cm | 1M68cm |
JC08燃費 | 10.6km/L | 14.4km/L |
結論から言うと、ガソリンエンジンの出力240馬力は不必要だということがハッキリわかりました。
というよりは、馬力よりもトルクが重要。
400Nm以上あれば時速50km以下の速度域も軽やかにスムーズに走ることができ重さを全く感じません。
ガソリンの場合もそんなに重たく感じませんでしたのでそれはそれで良いのですが、
ディーゼルならば、軽やか&軽油という燃料でエコロジー、燃費消費も小さいからさらにエコロジー。
各自動車メーカーは2030年までにガソリンエンジンの生産を停止、ディーゼルかディーゼルハイブリッド、レンジエクステンダー、電気自動車(EV)に舵を切りますが、
とりあえず2020年現在、ランドローバー/レンジローバーではディーゼルで十分と思わせてくれました。
では、ヴェラールのエクステリアをチェックします。
出てきた当初は、ヘッドライトの形状など「なんだかなぁー」と思っていたのですが、
いかついランクルなどと比較すれば比較するほど「品が良い」と感じるようになり、今では好きになりました。
フロントマスク、天井の傾斜角はランドローバーのアイデンティティ。
このデザインはレンジローバーよりも価格の低いランドローバーディスカバリーでも採用されています。
( 個人的にはフリーランダー2が好きだったりしますけど(笑))
ちなみにフロントガラスには上から下まで立てに電熱線がびっしり入っています。
雪国に住んでいるオーナーにとっては凍結しても素早く解凍してくれるので大変便利な機能です。
友人曰く、「 イヴォークには無いんだよなぁ~ 」とのこと。
またフロントガラスの上部には、ACCや衝突防止ブレーキに必要なカメラが設置されています。
ナンバープレート下には、パーキングの際のセンサーや、フロントビューカメラが隠れています。
ヴェラールのサイド。
天井の傾斜が特徴的。
横の特徴としては、2か所。
- 格納式のドアノブ
- エンブレム
ヴェラールのドアノブは革新的。
走行中や駐車中は、ボディに収納されてしましまいます。空気抵抗・風切り音の低減。
キーを持ったまま近づいてドアノブのボタンにタッチするとせり上がってきます。
これが完全にドアノブが出てきたときの状態。
ちなみに雪国では、凍結した氷が邪魔をしてドアノブが飛び出てきますが、今度は収納ができないトラブルがあるとか。ディーラーの人が言っておりました。うーむ。
↓ 動画です。
そしてR-DYNAMICのエンブレムバッジ。
ヴェラールには3タイプがあり、
- 普通のヴェラール
- 見た目や装備が良くなる、Rダイナミック
- 常軌を逸脱した運動性能、SVオートバイオグラフィー
タイプを選択してから、
エンジン( ガソリン or ディーゼル )を選択して、
最後に、グレードを4タイプから選択します。
- ノーマル
- S
- SE
- HSE
で、今回のクルマは、
タイプがRダイナミック、エンジンがディーゼルのD180、グレードがS、という構成です。
Rダイナミックだからでしょうか、ハイマウントスポイラーには空力・整流効果を狙った穴まで開いています。芸が細かい。
ヴェラールのリアデザイン
おしゃれなSUVではお馴染みになってきた、車体の下に足をスッと動かすとセンサーが検知してバックドアが開くジェスチャー機能。
Rダイナミックだとオプション扱いでした。今回のこの車には付いておらず残念。
D180&Sグレードのエンブレムバッジ
テールゲートジェスチャーは装備されておりませんでしたが、パワーテールゲートを採用しており
- ナンバー上のボタンを押す
- スマートキーのボタンを押す
- 運転席のボタンを押す
- テールゲートのボタンを押す
上記の何れかの行動を行うと自動で開閉してくれます。
↓ 動画です。
ヴェラールのエンジンボンネットを見てみましょう。
ランドローバー/レンジローバーでは、ダイナミックタイプになるとボンネットにこのようなパーツが取り付けらます。
車種によってエンジンルームとの通気口のメッシュ加工が施されていたりしています。
エンジンルーム。さすがに電動パワーボンネットではありませんが、油圧のダンパーで軽々開きます。
で、驚いたのがボンネットオープンレバーが上下ではなく、横に動くタイプでした。珍しい。
新型のインジニウム・ディーゼルエンジン。
2リッターで、180馬力・430Nmを発揮します。
ヴェラールのヘッドライト。デイライトが薄っすらと点灯しています。
さらにウィンカーは最近のトレンドである流れるウィンカーライト。
とても滑らかで点滅に繋ぎを感じさせません。芸が細かい。
ちなみにサイドミラーウィンカーと連動しています。
そしてリアのウィンカーも。
↓ 動画です。
ダイハツロッキーのウィンカーランプの点灯具合はこちら ← 記事です。
D180のSグレードだと標準のタイヤサイズは19インチ。
ただしこちらはオプションで21インチを装着しています。さすがに巨大・・・。タイヤ交換大変そう(笑)
タイヤの扁平率、265/45R21
タイヤの銘柄はミシュラン LATITUDE / HP
ヴェラールのサスペンションは、ダブルウィッシュボーン/マルチリンクとなっております。リアはトーションビームではございません。
上級グレードもしくはオプションで電子制御サスペンションに。
( ただ、メルセデスのエアサスペンションも電子ダンパーもディーラーの人が言ってましたが壊れるらしい。特に冬の北海道はデコボコだから余計にサスペンションに負荷が掛かっちゃうから仕方ないらしい。新車購入なら保証で対応できますが。 )
リアは、左のホイールハウスと右のホイールハウスでは形状が多少異なります。
ヴェラールの車体下、シャーシの様子。
ごっついリアサスペンション。
軽油なので緑キャップ、青キャップはヨーロッパのディーゼルにはお馴染みのアドブルー。
尿素のチカラで、窒素化合物を窒素と水に分解します。マツダの高圧縮ディーゼルエンジンだと煤が溜まってしまうリコール(デミオ・CX3)が発生しています。リコールにならなかったCX-5でも煤が溜まってパワーダウンを余儀なくされている現状。
ディーゼルについては欧州式のアドブルーで良いのではないでしょうか。アドブルーも安いですし。
ヴェラールのサイドミラー。ギアをバックに入れると角度が自動的に下向きとなり駐車の際の後方確認に役立ちます。
また、360度カメラ映像に使われるカメラがサイドミラー下に取り付けられています。
ヴェラールのインテイリアをチェック。
ヴェラールのダッシュボード回りは真っ白いソフト生地が採用されています。
手触りが良く柔らかくて好印象。( ただ、こんなに柔らかいと紫外線に対してどこまでこの柔軟性を維持できるのかといささか疑問。)
耐久性は別として、インテリアデザインとしては90点以上を付けたいです。気に入りました。
ソフトパッド生地のアップ。
エンジンスタートボタン。
ヴェラールの低いグレードではアナログメーター。高いグレードだとフル液晶メーターに代わります。
フル液晶だとドライバーの目の前にナビ画面を表示できるのが良いですが、
オプションでヘッドアップディスプレイでナビの簡易表示などもありますし、さほど重要ではないかしら。
↓ 動画です。
先に言っちゃいますが、唯一の欠点というのは、恐らくこのフロントガラスの映り込みくらいなものです。
写真では全然映り込んでいるようには見えないと思いますが、実際に太陽の光がダッシュボードに当たると、うーむ・・・、とちょっと唸ってしまう。高級車ならこの点もきっちりクリアしていてくれたらうれしい。
ナビ画面はカメラモニターを兼ねています。
毎度おなじみ360度ビューカメラ。イヴォークのときにもやりましたね。
まずはフロントの両サイド。雪道で両側が雪山で見通しが悪いというか見通せないT字路・十字路で効果を発揮。
フロントカメラ。
フロント&フロント左右に、サイドビューまで付けました。
パノラマバックカメラ
バックカメラとサイドビュー
で、頭上から見た360度ビュー( 日産で言うところのアラウンドビュー。ダイハツの軽自動車でも最近採用されています。)
ナビ画面したのモニターは、車両コントロール専用パネルになっており、
シートヒーターや、エアコン調節、オーディオ関連や、
ランドローバー伝統のテレイン・レスポンスの設定などが可能です。( エアサス仕様だとココで柔らかさなども変更可能です。)
横滑り制御OFFスイッチ、安全に坂道を下るためのヒルディセントコントロールスイッチ。
ロータリーシフトは実に使いやすい。それぞれのシフトの引っかかり具合も心地よい。
指のボタンを押すとカップホルダーが登場。(指の下方にもカップホルダーはあります。)
ヴェラールのステアリング。シンプルで好きです。
左側のボタンは電話応答など。
右側のボタンは以下の通り、ACC設定ボタン。そしてレーンキープに、ステアリングヒーター。
Rダイナミックだとパドルシフトが付くみたい。( ランドローバーで飛ばす人はいるのか?私は実際にゆったり乗っちゃうのでパドルシフトなど一切使いませんでした。ただ、雪道のエンジンブレーキでは多様できます )
パドルシフトの下の方に、チルト・テレスコピック調整レバーが。もちろん電動です。
で、ハンドルの右下には電子パーキングブレーキと、メーターの光度設定ダイヤルと、テールゲートのパワー開閉スイッチ。
ヴェラールのドアを見てみましょう。
綺麗なドアノブ。
パワーウィンドウスイッチ・サイドミラー調整スイッチ。そしてパワーシートのメモリーボタン?
ドアスピーカー(ツイーター)
ミドルスピーカー
ミドルスピーカーその2(バスではないような)すべてメリディアン社製です。良い音。
高級車はすべてオルガンペダルなのかな、と思っていたらそうでもないらしい。
運転席のシートを確認。
革とアルカンターラーっぽい生地でできているシート。
パンチング加工で蒸れ防止。
ちなみにパワーシートになるんですが、やはりメルセデスのようにドアに操作ボタンが付いていたほうが分かりやすくて好き。
運転席からみた後方視界。バックカメラは必須です(笑)
というか、サイドミラーをカメラにしても良くなった現代、全方位のミラーはすべて視認性の良いカメラ映像で良いのでは?と思っちゃう。
ミラーの死角なんてもう過去のものにすることが可能なのに。バックでうっかりとう事故も完全に無くなるでしょ。
後席からみた前方の風景。
後席は広々していて好印象。
座面も適度にコシがあるし、背もたれの角度も長距離ドライブで疲れなさそう。
前席と同じく革&アルカンターラ風。
アームレストを出しても、すぐに荷室と繋がらないところが良いです。
で、私172cmが運転席のドライビングポジションにした状態で、
後方に乗り込むとこの通り。本当に広々。運転席の下も広いから足も入ります。
ただ、プロペラシャフトを持つ4WDなのでセンターにはデッパリがあります。
ヴェラールの収納スペースは奥行きもあり必要十分。日焼け防止のサンシェードも付いています。
ちなみに後席を倒すと、
それこそ広大な荷室を確保することが可能です。
ちなみにスペアタイヤはオプション扱いになります。ご注意を。
ヴェラールの試乗レポート
では、これから毎回恒例の試乗ドライブです。
札幌
↓
小樽( 花園だんご )
往復80km
ヴェラールD180は、2トンの重量を感じさせない。
重量は2トンあり、オプションで21インチホイールを履いていますが、
トルクがディーゼルターボ400Nmと巨大なためとても軽やかにスムーズに発進。
私の兄がフォルクスワーゲン・初代トゥアレグに乗っていましたが、
トゥアレグの場合、アクセルの踏み込み量とトルクの掛かり具合に
妙な遊びがあったので最初のアクセルワークに手間取った記憶がありますが、
ヴェラールの場合はそんなことはありませんでした。
恐らく誰が運転してもスムーズにスタートすることができるはず。
2トンをターボ付きとは言え、2,000ccで十分過ぎるほど引っ張れるとは。恐れ入りました。
ヴェラールD180の静粛性。
ドアを開けて運転席に乗り込み、ドアを締める。
するとやはり高級車らしい静けさが生まれているのが分かります。
ただし、ロードノイズの遮音性については、
GLE試乗を体験した後だとちょっと耳に付くのが気になりました。
このヴェラールの総走行距離はまだたったの400kmです。
タイヤももちろん新品。
ホイール21インチが原因というよりは、履いているタイヤ
ミシュラン LATITUDE/HP
( ラティチュードエイチピー )
の静粛性能が足りていない、
もしくは、ヴェラールの下回りの遮音性能が足りていないのどちらかかと。
一般道の乾燥路面を走行してこの感想ですので、おそらく雨の日にドライブした場合は、900万円の高級車としてはいささか満足度が低くなるかと思われます。
ただ、ランドローバーオーナーは伝統の4WDシステムを愛するオフローダーの方が多いと思われるので( 私の友人がそれ )、この程度のロードノイズの侵入はさほど気に留めていないみたいです。
ただ、LATITUDE/HP自体の評価を見てみると、
横浜タイヤのジオランダーや、TOYO PROXES CF2 SUVなどから
履き替えた人は、
・乗り心地が改善された
・しなやかさを感じる
との評価。静粛性については、
改善された・変わらないが半分半分というところ。
ヴェラールD180のエンジン音の遮音性。
時速60km/hでACC走行した際の写真。
1,300rpmで、エンジン音は皆無です。
時速100km/hでACC走行した際の写真。
1,500rpmで、これまたエンジンは静か。
で、100km/hまでアクセルをグっと踏んで加速した場合は、
それなりに車内にエンジン音が入ってきますが
ぜんぜんヒステリックではありません。ジェントル。
エンジンの遮音性についてはまったく問題ありません。
ヴェラールのACCについて
上記のエンジン音テストには、ヴェラールのレーダークルーズコントロール(ACC)を利用しました。
普通に走行して、この速度でクルーズしたいと思ったら、SETボタンを押します。
するとインフォメーションディスプレイにクルーズマークが点灯されます。
アクセルを離せばそのまま設定速度を維持してくれます。
で、前のクルマが停止していたらそれを検知して自動に停止してくれます。
完全停止した場合は、「 シャリョウテイシ フッキスルニハ アクセルヲフム 」と出ますのでアクセルを踏みます。
するとまた設定速度まで緩やかに加速してくれます。
自分でブレーキペダルを踏んだ場合は設定が解除されますが、「 RESUME 」リジュームボタンを押すと前回設定した速度が設定されます。意外と多用しました。使いやすい。
ヴェラールD180で21インチの乗り心地
不愉快な突き上げはありません。21インチなのにこれは驚きました。
ソフトな中にもコシがあるので路面にタイヤが食いついている感は分かります。良いフィーリング。
ただ、純正の18インチだともっと乗り心地はソフトなんだろうなぁ、と思ったのが正直な感想です。
21インチは硬いとは言っていません。現に札幌-小樽間40kmを下道で走行した結果、快適にドライブできましたから。
ただ、マンホールに乗った場合などがほんのちょっぴりだけ気になっちゃう程度。よってデコボコに乗せなかったら21インチでも全然問題ありません。
また、雪道のデコボコだと話は別かと。( 当然ですね。まぁ札幌の冬はスタッドレスタイヤホイールを1~2インチ下げるのが常識なので問題ないかしら。 )
ヴェラールにもオプションかグレードに寄りますが
電子エアサスペンションを選択することが可能です。
ヴェラールD180の車幅感覚
これが一番驚いた!!
ヴェラールの横幅は、1M93cmです。正直デカい。
北海道の札幌は冬の除雪を考慮して、道幅がその分大きいのが特徴。
そんな北海道は女性ドライバーでも巨大SUVは比較的走らせやすい。
ただ、今まで巨大SUVを試乗してきた私の場合、
「 正直、運転したくない 」という感想です。
・トヨタ:ランドクルーザー200系
・ポルシェ:カイエンターボ
・フォルクスワーゲン:トゥアレグ
唯一、幅の間隔が分かりやすいなぁと感じたのは
・ランドローバー:ディスカバリー3
くらいなものでした。
で、
レンジローバー・ヴェラールはどうかと言いますと、
ぶっちぎりで
運転しやすい!!
なんだこれっ!?
という感想です。
その理由として考えられるのは、
運転席に座った際の、車内の丁度良い感覚に包まれていることが要因かと。
特に兄弟車ですけど、カイエンやトゥアレグに座った際の
不安になるくらい助手席の端っこまでの距離が遠い。
しかし、ヴェラールの場合は、
外側のボディの右から左までは193cmですけど、
室内は当然それ以下で、かつ視覚的にバランスがとりやすくなるような距離設定になっているのかと思わずにはいられないほど、「 丁度手が届きますよ感 」があります。
こればっかりは座ってみてもらわなければわからないかと思います。
正直、友人が我が家にやってきた際に、
「 ヴェラール、大きいなぁ! 」と思ったと共に、
「 運転できるのかしら? 」「 ぶつけそう 」と思いました。
しかし、運転席に座ってドアを閉めたとたん、
「 あれ?そんなに横幅が無い??? 」
走り出して枝道を一つ曲がって、2つ曲がって大通りに出て、
左側の路側帯と、右のセンターラインを意識しながら走行していると、
「 あれ?意外とちゃんと走れている?? 」
そこから337号線に入って1kmほど走ると、
「 あれ?車幅感覚が分かりやすい?? 」
で、疑念は確信に変わる。
「 ヴェラール、運転しやすい!! 」
「 高級SUVを買おうと思っているんだ 」という人で、
「 でも運転に自信が無い 」と思っている人はどうぞレンジローバー・ヴェラールの試乗をオススメします。
特定のSUVを長く乗り続けている方はよく「 車幅はそのうち慣れるよ 」と言います。それはウソではありません。
しかしヴェラールについては
慣れるために時間は必要ありません。
慣れる前に乗れています。
ヴェラール・マジック。
車幅感覚のカラクリ。レーンキープアシストが優秀
なぜすぐに慣れるのか?原因が判明しました。
答えは、レーンキープアシスト。
路側帯とセンターラインをカメラが検知して、
クルマがステアリングを補正して中央を走行しようとする機能。
この操作補助により正しい位置をヴェラールが自動走行。
自動走行している間に、ドライバーは、
「 ボンネットと路側帯の位置関係はこんな感じか 」と知らぬ間に学習
よって、
道路の線が無いところでも「 感覚で正しく走れる 」という寸法。
ただし、レーンキープアシストが無くても先ほど説明した通り、
素の部分でヴェラールは運転間隔が掴みやすい。
それとレーンキープの相乗効果。完璧です。
で、札幌ー小樽間の40kmをレーンキープで走りましたが、
ハンドル補助が
こんなにも運転を楽にさせるとは・・・。
と、カルチャーショック。
しかも友人に言わせれば、
◆友人の乗っているイヴォークの場合、レーンキープのハンドルさばきが
すこし急らしく、ピンボールのようになるらしい(笑)
私がヴェラールを運転した限りでは、その修正は自然でした。
私はソニカというダイハツの軽自動車を乗っています。
2006年デビューのクルマですが、
11万円でACCを付けられました。
( ただしFFのみ。4WDは設定なし。よって私のソニカは北海道なのにFF )
このACCは時速43km/h~108km/hまで設定可能。車間は3段階。
ただし衝突回避の急ブレーキ機能はありません。
( また小雨なら使えますが雨・雪ではアウト。前方のリアガラスが太陽に反射している場合も使えません。エラーになります。)
よってACCのありがたさ・便利さは知っています。
その後、ゴルフを試乗して全車速追従型レーダークルーズの威力に脱帽。。
で、今回のレーンキープアシストですよ。
( レーンアシスト設定が良く分かっていなかった時期だったのでゴルフで体験していなかった。)
実際に手稲小樽付近の車線のハッキリとした緩やかなカーブを
ハンドルに軽く手を触れている状態だけで、
勝手にハンドルが曲がってカーブを曲がっていきます。
これは本当に楽過ぎる。
人間、ダメになっちゃうくらいの機能(笑)
そういえば日産の軽自動車デイズ・三菱のEKワゴンにもレーンキープアシストが付いているとか。
軽自動車でも長距離走行が楽になる時代なんですね。
ちなみにスズキのワゴンRは車線逸脱時の警報のみで、ハンドル補正はありません。
ダイハツも警報のみ。
そうそう、ヴェラールのレーンキープアシストですが、
手をハンドルから離すと以下のように怒られます(笑)
↓ 怒られ動画です。
ヴェラールD180の燃費について。
ヴェラールほどの高級車を購入する人はすでに燃費など気にしないと思いますが、
一応カタログ燃費は
WLTCではなくて、JC08で14.4km/L
ネット上では、市街地の実燃費:約10~11km くらい。
ディーゼルとはいえ2トン車で街中をリッター10kmで走ることができるというのは、まさに異常。
で、私が試乗した際の実燃費ではなく、メーター燃費になりますが、
19.2kmを指していました。
これはほとんど信号の無い平坦な道を60km/hで延々とACC走行をした結果です。
とはいえ、19.2km/hはちょっとイロを付けすぎている感が・・・。
ただ、一般道でリッター10~11kmなら、
1500回転の時速100km/hの高速道路だと結構良さそうな燃費数値を叩き出しそうです。
リッター14kmに届くのでは??
今度また乗せてもらう機会を作って、
高速道路の燃費もチェックしたいと思います。
新しいデザイン過ぎて受け入れられなかったホンダ・HR-V。イヴォークが初めて世に出たときにHR-Vをちょっと思い出しました。