youtubeを見ていたら、メーター改ざんについての動画がありました。
個人的に、アナログメーターだと巻き戻しは簡単で、
デジタルメーターは絶対に改ざんできないものだと思っていたのでショックでした。
高級車・外車も簡単に偽装できるので注意ですっ!!
目次でございます。
デジタル走行距離メーターでも、巻き戻し
走行距離メーター = ODOメーター( オドメーター )
で、下の写真のようなアナログ式の距離メーターだと小学生でもメーターの巻き戻しができる。
あって無いようなものがアナログの距離メーター。指や先の細いもので直接数字を回して改ざんできます。
で、2005年( 平成17 )以降では軽自動車でもデジタルの走行距離メーターが一般的になります。
で、直接的に数字を巻き戻すことなんてできませんので改ざんは絶対に無理。
と、
思っていたのですが・・・、
実は、デジタルODO計でもメーターの距離改ざんは普通に行われています。
メーター改ざんのやり方・手口
アナログでもデジタルでも、メーターをダッシュボードから取り出します。
続いて、パソコンのファンコントローラーなどをコネクタケーブルで接続します。
ファン回転の電気信号を送信すると、タコメーターの針だけが動きます。
すると距離がカウントされてどんどん増えていきます。
逆回転の電気パルスを流せば増やすだけでなく、減らしていくことも可能です。
アナログメーターの改ざんの方が簡単なんですが、
デジタルメーターであっても、メーター改ざんは不可能ではありません。誰にでも簡単に行われます。
高級車でも大衆車でも、改ざんは行われる
高級車というのは、内外装の豪華さはもちろん、セキュリティシステムについても頑丈なものが付いている。
だから、デジタルのメーター改ざんなんてありえない?
それ、間違った認識です。
メーター改ざんに、
- 高級車も
- 外車も
- 大衆車も
- 軽自動車も
まったく関係ありません。
すべてに、改ざんリスクがあります。
レクサスもインフィニティも、アウディも、BMWも、メルセデスベンツもみんな改ざん可能らしい。恐ろしい。
特に、型落ちの高級車は改ざんされやすい傾向にあるので、中古車購入は注意です。
中古車販売店については、
- ディーラー系の中古車販売
- 一般の中古店
の2種類があります。
外車ディーラー系の場合、もともとその店で新車を購入して、新型が出た際にワンオーナー・低走行距離の状態で下取り乗り換えとなります。
つまり、USSやJUといった全国各地の中古車オークション会場から引っ張ってくる必要もなく、メーター改ざんの必要が無いほど程度の良い商品車が店頭に並ぶため注意する必要はほとんどありません。
しかし、一般の中古車店( 国内外のメーカーの看板が一切ない )お店は本当に注意。その中でも整備工場やピットすら持たないお店は黒。
中古車店の商品は、そのほとんどが地元の中古車オークション会場から仕入れています。地元のオークション会場にない場合はインターネットで「 せり 」に参加して購入。
地元のオークション会場であれば直接自分の目で実車をある程度確認することができますが、地元に都合よく欲しいクルマがあるとは限りません。ほとんどはネットせり購入です。
一応、せりに掛けられるクルマはオークション会社で定められたやり方で評価されてランク付けされるので、購入希望者はそのランクと評価内容を信用して購入するワケですが、「 走行距離の不正の有無 」については検査・調査はしません。あくまで年式とボディのキズとメーターの距離のみ。
特に、一度もオークションを通したことが無いようなクルマや、今まで小さいオークション会場でしか通っていないクルマの場合、過去の距離データすらオークション会場に出回っていないため距離改ざんされている場合、仕入れ側も気づかずに購入してしまうケースが多い。
※ 私はスズキのディーラーで経理を担当していましたが、人手が足りなくなるとオークション会場までクルマを引き取りに言ったり、せりに出したりとコキ使われていたのでその辺はそこそこ知ってます。
高級車の偽装、そこまでやる!?
お店側が販売前に偽装してユーザーに販売するケースと、オークションでお店が間違って仕入れてしまったケースなどがあります。
そして、メーターの巻き戻しと一緒にいろいろ偽装されているのが一般的。
まず、距離が小さいのに外装が汚かったら不審がられて買い手が付きません。
よって、コーティングは当たり前。高級車の場合はガラスコーティングすらおごります。販売価格に上乗せして売れば十分元が取れますから。
また、クロームメッキパーツも磨きますし、ヘッドライトのボケや曇りもポリッシャーと樹脂剤を使って新品同様に仕上げます。
続いて、普段運転する際に手が触れる部分を新品に交換します。
特に、ステアリングはもちろん、シフトレバーにアクセルペダル類。そしてカーペットも純正を取り寄せて交換してしまいます。
一般ユーザーの場合、ココまでされるとかなり騙される。注意です。
ハザードボタンやエアコンボタンなども使い込んだ場合、プリント文字がかすれたりパネルのコーティング具合が無くなったりするものです。交換できるものは交換します。
部品が無くて交換できない場合などは、自分達で磨いたり補修したりします。
運転席のヘタリ具合が一番確認できるポイントです。
まれに運転席のシートすら交換されていることがありますが、純正でパワーシートを採用している場合は交換を諦めることが多い。
走行距離が小さくて、パネル周りやハンドルなどがピカピカなのに、運転席の側面サポートにヨレ・ヘタリがある場合は危険。
また、運転席と、助手席/後席のヨレ汚れ具合も比較しておこう。
簡単な見分け方は、記録簿と車検証
記録簿には点検年月日と点検時点での走行距離の記載が義務付けられています。
メーターの距離数よりも大きい距離数が記録簿に書かれている車もあります。確認しましょう。
同じく車検証にも走行距離の記載があるので忘れずに確認。
下回りのサビや、ゴムブッシュの潰れ
以下は札幌で12年12万キロ乗った軽自動車の下回りです。
メーター偽装・内装偽装はできても、下回りの偽装までは行っていないことが多いです。
ただ、サビを落とさず目くらましとしてシャーシブラック塗装をしてオークションに流すという不届きな輩がいるのも事実です。
走行距離が新しいのにゴムブッシュが潰れている場合は怪しい。
外車は次のモデルが発表されると一気に値崩れを起こします。
2つほど型落ちになれば、元値が5,000,000円だとしても1,000,000円で購入できるほどです。
よって、内装外装に手を加えても中古販売価格にそれほど上乗せすることもできないため利益は低い。
そのため、この手の偽装をフルに行われるのは国産車。
特にトヨタのアルファード・ヴェルファイヤ・ノア・ヴォクシー・ハイエース、日産のエルグランドでは日常茶飯事。
国産高級ミニバンの中古車を購入する場合は、走行距離には十分警戒するよう注意しましょう。
また、ヤフーオークションなどで実車を見ずに車を購入することも可能ですが、ヤフオクは本当に改ざんが多いらしいというか改ざん車しかないんじゃないの?レベルらしい。
安いものを購入して、結局使えなくて捨てるのは無駄ですが、
品質が高いと思ってそれなりにお金を出して購入したクルマが実はボロボロだったというのも同じく無駄ですから。
¥3,580
ハンドルロックでリレーアタックの防止。
色は、黄色のみ。
軽自動車でもスマートキーが当たり前の時代に、新しい盗難方法「 リレーアタック 」被害が増えました。
リレーアタックとは、専用機器でスマートキー電波をキャッチして解析。同じ電波を作ってロック状態のクルマに照射 → ロック解除&エンジン始動 → 盗難されるという被害です。
しかしこのハンドルロックがあればドアを開けられエンジンを始動されたとしてもハンドル操作ができないため逃走される危険は無くなります。
カギ2本付き