6代目ワゴンRスティングレーを試乗したついでに、4代目新型スイフトハイブリッドRS-4WDも試乗させていただきました。(*^^*)
※↑ 上の画像、間違ってますね。誤 SR 正 RS
感想としては、パンチが無い。ハイブリッドらしい静かさは無い。Σ( ̄□ ̄;)!?
目次でございます。
2017年。新型スイフト・ハイブリッドRS-4WDの目次
初代・2代目・3代目スイフトについて
4代目スイフトのインプレッション前に、初代・2代目・3代目のスイフトについて振り返っておきましょう。
初代スイフト
初代スイフトは、軽自動車のkeiをモチーフにしたようなデザイン。
足はフニャフニャで、スターレットターボやYRVターボのようなかっ飛びターボモデルは無し。典型的なうるさい日本の普通のコンパクトカーでした。
5回ほど札幌市東区東雁来町のJU札幌オークション会場から運び出しのため乗りましたが、なんとも面白みの無いクルマでした。5代目ワゴンRスティングレーターボの足元にも及ばない。
2代目スイフト
世界と多少戦えるデザインに生まれ変わりました。グッドデザイン賞も取ってます。
世界戦略車なので初代に比べて質感が上がっているのは当たり前。初代と同じフニャフニャ足回り。
ターボモデルはありません。後席が狭くこの点は初代のほうが広い。
これもオークション会場と店舗間をドライブしたことがありますが、腰高感満載のドライビングポジションが非常に苦手でした。標準シートとレール取っ払ってレカロ入れたいと強く願ったモデルでしたね・・・。
3代目スイフト
デザインにさらに磨きが掛かりました。当時の日本のコンパクトカー、フィット・デミオ・ミラージュ・ヴィッツ・アクアの中でピカイチでしたね。特に男性にはブルーメタリックが飛ぶように売れておりました。
2代目で気になっていたドラポジの腰高感も解消されています。
ただ、足周りのフニャフニャさは相変わらず。
しっかりした足回りについて
今まで日本車の軽自動車・コンパクトカーしか乗ったことの無い人は、今すぐフォルクスワーゲン札幌東店に行っていただき、ポロ 1200ccを試乗してください。
ちなみに右端のようなクールビューティーもいます。お兄さん・お父さんには嬉しい存在です(笑)
↓↓↓
フォルクスワーゲンのコンパクトカー・ポロ
ポロに試乗して500メートルも走れば、
適度な硬さと柔らかくしなやかな足回り(ポロ)と、フニャフニャな足回り(スイフト)の違いを体験できると思います。
同じトレーリングアーム式サスペンションでも乗り心地が全く異なる
ポロやスイフト、フィットなどコンパクトカーは、
・前側フロントには、ストラット式サスペンション
・後ろ側リアには、 トレーリングアーム式サスペンション
を採用しています。
「 同じだったら乗り心地なんて大差ないでしょ 」って?
それが、大あり なんです。
上手い説明をしているサイトがありまして、そこから拝借して説明しますと、
ヨーロッパ車のサスペンションの考え方は、性能重視。ボディを作ってサスペンションを取り付けますが、サスの開発時点でこのボディにはサスはこのように動くのが好ましい。だったらサスの部品はアレとコレ。大きさはこの位、スプリングの固さはこのくらい、ダンパーの減衰力はこんなもん、取り付け位置はもちろんココ。妥協なんて一切しない。え?乗り心地ならダブルウィッシュボーンの独立懸架がポテンシャル高くて良いだろう?んなこたぁ分かってるけど独立してないトレーリングアームって制限あんだよ。その制限の中でこのクルマのボディに合った最高のトレーリングアームのサスペンションを作ってやろーじゃねーか。打倒ダブルウィッシュボーンだ!我が生涯に一片の悔いなしっ!!
というクラフトマンシップが溢れているのに対して、
日本車のサスペンションの考え方は、コスト重視。あのボディには前に開発したサスペンションが流用できるな。取り付けられればそれでOK。開発コストが抑えられて消費者にとって買い易いことこの上なし。売り上げが上がれば会社も潤う。良いこと尽くめとはまさにこのこと。まぁ、取り付けられるってだけであって、乗り心地などは二の次だけど仕方ないよね。オレも日本人だけど、一般の日本人は柔らかいフニャフニャした乗り心地が好きだから柔らかめのセッティングすることだけはコスト増えないからまたやっておくか。最高の乗り心地を追求することはできるけど、それやっちゃうと車種毎に開発=コスト高、売れなくなるからね・・・。
という極めて大人な考え方。
出来の良いトレーリングアーム式は、出来の悪いダブルウィッシュボーン式よりも良い。
下の図はちょっと違いますが、
1.乗り心地の良いストラット式またはダブルウィッシュボーン(独立懸架式サス)と
2.独立していない、左右のタイヤがある意味繋がっているトレーリングアーム(トーションビーム)式
を表しています。
↑ これを見る限り、「 乗り心地だったら独立してる1に決まりだろっ! 」ということになります。それは正しい。
ポテンシャル的には明らかに1です。揺ぎ無い事実です。物理的に。
特に北海道のデコボコ雪道はどちらのサスペンション形式が良いかは一目瞭然。
ただし、すこぶる出来の良いトレーリングアーム式だったらどうでしょう?
ポロとスイフトを含めた日本のコンパクトカーの乗り心地、ドライビングフィールの明らかな違いがココです。
お金、掛かっているんです。そりゃもう贅沢に。
フニャフニャ = 良い乗り心地 というものではないことを知っていただきたいのです。
試乗するだけならタダです。またフォルクスワーゲンの営業マンは、スズキのディーラーの営業マンのように一度食らい付いたら離さない寄り切りスタイルではありません。余裕がある営業マンが多いです。
ただ、2月3月はどこのディーラーも決算期なので粘着性が向上してますので、そういうのが苦手という人は4月以降に行きましょう。4月から夏秋に掛けてはどこもクルマは売れないですから。
同じ種類のサスペンション形式なのに「 ここまで違うのっ!? 」と驚くこと間違いなし。
是非ともポロに一度試乗して、サスペンションの違いを体験してください!!
価格は高いんですがね・・・。
・ポロ 最低グレード 2WD 200万円
・スイフト最低グレード 4WD 150万円
※今まで日本の全てのコンパクトカーを試乗しました。私は走り屋ではありませんのでマジで硬い足はキライです。GTIなどは助手席で酔うほどキツイ。アクア・フィット・ミラージュ・デミオ・ノートの全てがフニャフニャでしたが、現行デミオを試乗したときは「合格!」と一人海よりも深く頷きました。ポロを上回ってこそいませんが近いレベルまで到達してます。真面目にトレーリングアームを開発しています。あとはフィットですね。地に足ついたピタッと感はあまり無く柔らかめは柔らかめなのですが、しなやか。そしてボディ剛性と相まってドライブしていて楽だったです。長距離ならポロかデミオディーゼル、街乗りオンリーならポロかフィットハイブリッド。
※サスペンションについて分かりやすくコチラの下部にて説明しています。お時間と興味があればご覧ください。図付きで見やすく書いてみました。→ フロントもリアも独立懸架(4輪独立懸架)の方が良い
4代目スイフト・ハイブリッドRS-4WD
撮影協力はお馴染み?スズキアリーナ札幌平岡店の福田副店長です。聞けばもともとホンダの営業マンだったとか。もちろんクルマ好きな方でございます。
サイドデザイン
ドアパネルやサイドパネルに変化を付けるのが今のトレンドなのでしょうか?
給油口
最近では良く見るキャップにヒモが付いて且つ、フタ裏側にキャップを引っ掛けられるタイプです。
私が乗っているソニカも同じタイプですが、私はヒモをちょん切りました。
バックドアパネル周り
3代目のような流線型の丸いデザインとは異なり、凹凸隆起したデザインですね。
バックカメラ
駐車に便利なバックカメラ搭載。日産で言うところのアラウンドビューモニターのように上空から自車を把握できるタイプです。
テールライト
流れ伸びたリアテールライトではなくなり、BMWの1シリーズ、ポロのライトデザインを彷彿とさせます。
リア・フォグライト
ナンバープレート下部に設置されたリア・フォグライト。レーシーな雰囲気。
トランク・荷室
軽自動車よりは断然広い荷室です。
エンジンルーム・モーター
エンジンルームはこんな感じ。以外とギッシリ詰まってます。
モーター機能付き発電機になります↓。
エンジンメンテナンス情報
ボンネット裏に貼られているメーカーのエンジンメンテナンス情報です。
アイドル時の回転数:
650rpm
オイル交換:
15,000kmまたは1年に一回交換。
オイルフィルタ交換:
15,000kmに一回交換。
冷却水LLC交換:
7年または150,000km
以降、4年または75,000km
スーパーロングライフクーラント(青)
運転席・ダッシュボード周り
ダッシュボード全体を撮り忘れたため、スズキ公式HPより一部拝借しております。
メーター・エアコン吹き出し口・エアコンダイヤル・ハンドルエンブレム周りをマルのデザインをしていますが、サイドのエアコン吹き出し口が四角というチグハグさはどうにかならなかったのか、と思ってしまう。
メーターデザイン
キーレスで開錠、ドアを開けると液晶モニタはこのようになります。
アクセサリOFF状態ですね。
プッシュスタートボタンでエンジンを掛けると、
メーターがこのようにライトアップされます。
回転計のアップ
レーシングカーと同じく、ゼロが真下で針も真下を指してます。
スピードメーターのアップ
同じく針が真下のデザイン。220km/hまでは出ないと思う・・・。
液晶インフォメーションディスプレイ
ベンツの液晶に比べると荒いですが、様々な状況を知らせてくれます。
レーダークルーズコントロール
クルーズコントロール機能が付いていないコンパクトカーがある中で、レーダーによる速度制御が可能なクルコンが装備されてます。
その他デザイン・装備など
オプションのナビ。バックに入れるとアラウンドビューモニタになります。
丸型ダイヤル式のエアコン操作ボタン
周りの小さいボタンの形を合わせることが出来なかった模様。
スズキのお家芸であるシートヒーター。本当に嬉しい装備。雪の降らない地域でもあれば便利な機能です。
2017年。新型スイフト・ハイブリッドRS-4WDまとめ
新型スイフト試乗コース
本当にハイブリッド?ウソだろ、マジうるさい。
プリウス・フィットなどのハイブリッドの特徴はモーターによる低燃費よりも、モーターパワーによりエンジンが高回転まで回らないことによる静かさと私メガネちゃんは考えます。
そもそもスズキのマイルドハイブリッドはちゃんとしたハイブリッドではありません。モーターがありませんから。
あるのはモーター機能付きの発電機です。
モーター機能の馬力はたった3馬力
よって、パワーが少なすぎてエンジンが高回転まで回る → うるさい
となります。
静かさを求めて、スイフト・ハイブリッドRSというか、スズキ・ハイブリッドを買うのは間違いです。
加速はかったるい。正直、遅い。
見た目のスポーティーさから、さぞかし踏んだら早いだろうと思っている人達はたくさんいるのではないでしょうか?
しかし、1トンの車重を高が90馬力で引っ張るのは無理な話です。エンジン音だけクォォォン!!と速い。意味が無い。なにがRSだ。
アクセルべた踏みでの加速はシートに身体が押し付けられることは全くありません。
体感的には先ほど試乗したワゴンRスティングレーターボの方が車重の軽さも相まって気持ち良かったです。
速さを求めて、スイフト・ハイブリッドRSを買うのは間違いです。
(※恐らく、ターボモデルのRS-tのほうが楽しめると思うのですがそれでも102馬力。燃費優先の補助的ターボかもしれません・・・。日産のノート・スーパーチャージャーと同等にヒドイクルマの可能性がある。)
乗り心地は硬い
パワーが無いのに見た目だけのスポーティーさ演出のために16インチ(185/55R16)はやり過ぎだと思います。
試乗車は雪のため柔らかいスタッドレス、大きさは15インチ。それでも硬かった。単に硬くて、しなやかさは皆無。それをスポーツカーと呼ぶなら個人的にオススメはしませんが購入して良いと思う。
4代目スイフトのまとめ
褒めるべき所と言えば、剛性感とエクステリアデザインのみ。レーダークルーズコントロールが付いたのは嬉しい限りですが、後席の狭さは相変わらず。購入ユーザーは酷く限定されると思います。
・静かさならフィットハイブリッド(ノートEパワーは問題外)
・トルク&パワー&ドライビングフィールならデミオディーゼルターボ
・燃費ならアクア
・デザインだけなら、スイフト
コンパクトカーを評価するとこのような感じになります。デザインで購入するのが一番後悔しない買い方です。
でも私なら、スイフトが貰えるとしたら、乗らずに直ぐ売ってフォルクスワーゲンのポロの中古を買う。乗り心地も速さも大きく劣るスイフトに乗らなければいけない理由が見当たらない。
ただし、スイフトのRStはまったく別のクルマ。2018年5月に試乗してきましたがデミオXD・フィットハイブリッドに続いて、世界と戦えるコンパクトカーと呼ぶに相応しコンパクトカーに仕上がっていました。
静かなコンパクトカーはどれ? ← 記事です。
¥2,500
ホット カー シート
シートヒーターは車内が冷えている状態でも瞬時に暖かくなります。
また、OFF・弱・強の調節が可能なコントローラー付きで便利ですよ。
2枚セット