タイヤ交換シリーズ第2弾は油圧パンタジャッキを紹介しました。
第3弾はインパクトレンチです。
13年目のタイヤ交換はもっと楽をしたいということで、
マキタ製のインパクトレンチを導入しました。
その結果・・・、
その手軽さに感動しました。
あっという間にナットが緩んで取れることにただただ感動。
セットモデルは高価だったので、
本体・充電器・バッテリーはすべてバラバラで購入。
回転レバーは緩いので注意しましょう。
目次でございます。
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1インパクトドライバではなく、インパクトレンチ。
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2ソケットをはめる角ドライブ
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3穴なしソケットが便利
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4コンセント式よりも充電バッテリー式
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5ボルトは18ボルトで十分
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6アンペア=電力容量
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7注意!最大トルクは最大ではない
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8マキタのTW285DZ
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9しめる時は、弱モードで
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10便利すぎてクロスレンチには戻れません
片手レンチ・クロスレンチの問題点
手順02.おすすめ油圧パンダジャッキ・マサダMSJ-850 で、
車体のジャッキアップができたら、今度はホイールのナットを外します。
ソニカを購入して3年ほどは、車載の片手レンチを使っていました。
その後は、クロスレンチを使ってタイヤ交換。
札幌平岡のスズキの店にフロントブレーキのキャリパー交換を依頼。
その後、冬タイヤに交換しようとしたところアホほどナットを締めつけられていてクレーム入れようかと思ったほど。
その時、クロスレンチでもビクともしなかった。
手が痛くて痛くてたまらなかった苦い記憶が甦る。
やっとこさ外せた時、簡単に大きな力でナットが緩むインパクトレンチを購入しようと思ったのが最初です。
インパクトレンチとインパクトドライバーの違い
電動工具のインパクトレンチですが、似たようなツールにインパクトドライバーというのがあります。
本体の見た目はほぼ一緒ですが、回転する部分が違います。
マキタ工具では、インパクトレンチの回転部分を角ドライブ。
インパクトドライバーの回転部分を六角チャックと呼んでいます。
接続できるものも異なります。
インパクトレンチの場合は六角ナットを締めつけるためのソケット。
インパクトドライバーの場合はビットを接続します。穴を開けるためのドリルビット・ネジを締めるドライバービット・六角ナットをしめるためのソケットビットがあります。
※ ソケットビットがあるなら、インパクトドライバでも良いのでは?と思われるでしょう。
しかし、強烈なトルクが細いビットに負荷を掛けてしまい最悪ビットが折れます。
長く使いたいのであれば悪いことは言いません。インパクトレンチを購入してください。
インパクトレンチ用のソケット
ソケット接続部分の角ドライブには、穴が開いています。
こちらが一般のインパクトレンチ用ソケット。
ゴムリングを外すと、穴が開いておりピンが入っています。
で、何の穴?ということですが、
例えば高所にて作業中の際に、インパクトレンチからポロっとソケットが落下して下を歩いていた人に直撃してしまうという事故を減らすためのもの。
あとは単純に回転によりソケットが使用中に吹っ飛んでしまうことを防止するためでもあります。
ただ、毎回ゴムリンクを外してピンを通す作業が面倒な場合があります。
そもそもタイヤ交換は高所作業ではありません。そんな場合に便利なのが穴なしソケット。
角ドライブに挿入するだけでOK。
詳細は、以下のページで説明しております。
09.おすすめソケット編。KTCのインパクトレンチ用ホイールナットソケット3本セットTBP4903
なんですが、とりあえずそのまま続きをご覧ください(笑)
おすすめのインパクトレンチの選び方、マキタTW285DZ
マキタは世界でもトップシェアの日本の電動工具メーカーです。
リョービや日立ハイコーキなども有名ですが、個人的に1番信用できるのはマキタ。
そんなマキタのインパクトレンチは、電源が2種類あります。
- 100V電源コード式
- 充電バッテリー式
オススメは取り回しが楽々、コンセントリールなども必要ない充電バッテリー式です。
バッテリーはリチウムイオンバッテリーを使用しています。ハイブリッドカーや電気自動車と同じです。
バッテリーは電動工具とバラバラに分かれます。
また、同じカタチのバッテリーなら他のマキタ製品に流用可能です。ここがマキタの強み。
以下の写真は、インパクトドライバから、空気入れに取り付けた際のものです。
また、マキタのスティック掃除機にももちろん利用可能。( モーターヘッドではありませんが吸引力だけならダイソンを上回ります。 )
マキタのバッテリーはボルトで形状が異なります。
- 7.2V
- 10.8V
- 14.4V
- 18V
- 40V
ボルトの数値が高いとパンチがあります。より高パワー。瞬発力が高い。
2020年では40Vが登場しましたが、クルマのタイヤ交換用インパクトレンチでは10.8Vでは心もとなく、18Vで必要十分です。
マキタのバッテリー充電器。
ボルトによって形状が異なるため、他のボルトのバッテリーを充電することはできなさそうですが、
充電器DC18RCだと、以下のバッテリーに対応しています。
マキタのバッテリーには、
- 1.5A
- 4A
- 5A
- 6A
と4種類の電流( アンペアAh )があります。アンペアは単純に総電力量を指します。つまり数値が高ければ高いほど長く電動工具を使うことが可能です。
また、アンペアの違いでさほど価格は変わりません。よって選び方というよりも買うなら6.0Aをオススメします。
※ 互換バッテリーについて
マキタ純正バッテリーよりも安価に手に入る互換バッテリーがアマゾンで販売されております。
確かに安いのですが、当たり外れが激しく、外れの場合は10分も動かない場合が報告されております。
また、中華製などでスパークによる火災も正直怖いです。マキタ純正バッテリーを買いましょう。
で、
オススメなのは、
TW285DZです。
パワフルな18Vバッテリーモデルで、
260Nm(ニュートンメーター)のしめつけ能力です。
TW285DZには、2種類ありまして、
- 本体のみの、TW285DZ
- セットモデルの、TW285DRGX
ササっとすべて揃えたいのであればセットモデル。
- インパクトレンチが1個
- 18Vバッテリーが2個
- 充電器が1個
- ケースが1個
すでに充電器と18Vバッテリーを持っている人なら、本体のみを選びましょう。
ちなみに、ホイールナットの締め付けトルクは決まっており、
- 日本車の場合は、85 ~ 108Nm
- 外車の場合は、~ 160Nm
となっております。
インパクトレンチで注意していただきたいのは、最大トルクです。
以下の写真を見てください。これはマキタの10.8Vモデルで、最大155Nmです。
で、155Nmなのに、110Nmでしめつけたホイールナットが外れない・・・。
例えば、クルマのカタログに燃費20km/Lと書いてあるのに、実際に走らせたら11km/Lだったのと同じように、
電動工具のカタログにも同じことが言えます。だからこそTW285DZの260Nmが売れているのです。余裕があるからです。
ホームセンターのカー用品コーナーで販売されている、一見良さげに見えるアカギのインパクトレンチセット。自称200Nmです。
しかしネットの評価を見ると上記の現象が発生しており結構散々な言われよう・・・。購入するなとは言いませんがオススメはしません。
TW285DZの特徴としては、打撃力を3パターンから選ぶことが可能です。
ゆるめる時は、最大威力のレベル3で。
しめる時は、最弱のレベル1で。
また、逆回転オートストップ機能があります。
これはナットがゆるんだ際に、回転を自動で停止する機能。
ナットが完全に取れて地面に落下してしまうことを防いでくれる便利な機能です。
そうそう、雨が降っている時にタイヤ交換を行う人はいませんけど(笑)、本体自体に防水機能も備えています。
インパクトレンチの使い方
で、ネットで購入したTW285DZを開封。
本体のみを購入しました。
本体裏側には商品シールが。本体の型番はTW285Dらしい。
6アンペアの18Vリチウムイオンバッテリー。もちろんマキタ純正。
バッテリーの型番は、BL1860B
充電器のDC18RCは、オフハウスで中古品を購入。
( かなり汚れていたので、DC18RCを分解クリーニングしました。 )
分解清掃の甲斐もあって、正常に充電できております。
バッテリー接続コネクター。
バッテリーを装着。
右回転・左回転は、このレバーで設定します。
レンチをこの向きで、レバーを押し込むと、
ナットがゆるむ、ひだり回転。
レバーを中間位置にすると、
トリガーにロックが掛かって動きません。
レバーが出ている状態だと、
ナットがしまる、みぎ回転。
↓ 動画です。
では、実際にインパクトレンチでナットを外してみましょう。
ソケットを角ドライブに装着します。
ナットをゆるめるので、回転レバーを押し込みます。
ゆるめる際は、打撃力は最大のレベル3。さらにオートストップ機能をONにします。
ナットにソケットを被せて、トリガーを引きます。
↓ 動画です。
ナットがすべて取れました。本当に簡単で楽ちんです。
ホイールを外したら、
接地面の砂ホコリをタオルで払います。
新車で購入した13年モノのダイハツ・ソニカ。下回りはこんなにサビサビですが5回目のユーザー車検に通りました。
ちなみにタイヤを前後のどちらに設置すべきか。
ホイール外側にした際のタイヤショルダー部分で判断。ヒゲのあるなしがあれば残っているほうをフロントへ。ヒゲが4本ともなければ削れ角度で判断。角がより残っているほうをフロントへ。
交換用のホイールをボルトに引っ掛けたら、
手でナットを少しだけ締めます。いきなりソケットで回すとネジ山と溝が噛み合っていない場合ボルト溝がガタガタになってしまうから。
ボルトにナット4つをゆるく締めた後は、インパクトレンチ。
しめるので回転レバーは出っ張らせます。最大に。
しめる場合は、打撃力はレベル1でOKです。
軽くしまったらトリガーから指を離しましょう。
ナットをレベル1で締め終わったら、最後の締め作業は次のトルクレンチ編で行います。
インパクトレンチ・マキタTW285DZのまとめ
¥ 16,500
色は、緑のみ
TW285DZ本体のみ。バッテリーは18Vを買いましょう。
最大260Nmのハイパワー。打撃力3段階・オートストップ機能付き。
¥ 46,000
色は、緑のみ
本体TW285DZ + 18V-6Aのバッテリー2個 + 充電器DC18RC + ケースのセット。
マキタ 充電式インパクトレンチ TW285DRGX 本体・バッテリー2個・充電器・ケースのセット
¥ 1,600
色は、黒のみ
日本メーカーKTCの21mmソケット
¥ 1,600
色は、黒のみ
日本メーカーKTCの19mmソケット
¥ 12,000
色は、黒のみ
マキタ純正で安心。18ボルトの6アンペアモデル。
¥ 6,000
色は、黒のみ
マキタ純正の充電器。上記のBL1860Bが充電できます。
続きです。
日本には3パターンのナット規定トルク。その全てが1本で締められます。使いやすい。
04.おすすめトルクレンチ編。トルク3パターンのプロオートTR-403PWが便利。 ← 記事です。
11.まとめ。実際に使って良かったタイヤ交換の工具をすべて紹介 ← 記事です。