
タイヤ交換シリーズ第一弾はタイヤストッパーを紹介しました。
第二弾は油圧パンタジャッキです。

油圧フロアジャッキはいろいろと不便なところがあるため、
油圧パンタグラフジャッキを購入しました。
結果は・・・、
買って正解!!もっと早く購入しておけば良かった。
ただし、オイル漏れではないのですが問題点がありまして・・・。
目次でございます。
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1車載パンタジャッキは疲れちゃう。
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2便利な、油圧ジャッキ
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3油圧フロアジャッキは大変
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4安物の油圧ジャッキはリスキー
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5ダンパーで有名なカヤバ製
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6引き継いでいるのが、マサダ
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7マサダ製作所、MSJ-850
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8ステムバルブでオイル調整
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9あっという間にジャッキアップ
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10受け金具をカスタム
車載パンタジャッキは疲れるし面倒くさい。
手順01.おすすめタイヤ止め(輪止め)編。ゴム製がポイント タイヤストッパーV588 で、タイヤを固定させたら、

次は、「 車体のジャッキアップ 」です。
以下は車載パンタグラフジャッキ。( ダイハツ・ソニカ )

ドア下にあるジャッキアップポイント。

ジャッキのくぼみにポイントを入れる感じ。

で、
車載ジャッキの問題点は、
クルクル回すのが面倒臭い、ということ。

20回回してジャッキアップ、
20回回してジャッキダウン、
タイヤは4本なので、
合計160回くるくる。
疲れちゃう。
作業時間を短縮して楽をしたいと思うのは当然。
油圧フロアジャッキのメリットと問題点
そんな面倒なジャッキアップを簡単にしてくれるアイテムは、
油圧ジャッキ。
家庭で使う油圧ジャッキは2種類。
- 油圧フロアジャッキ
- 油圧パンタジャッキ
まずは、フロアジャッキについて。
メリットは、
タイヤ2本づつ交換できること。
車体の中央を持ち上げるため、
- 前タイヤを2個づつ一気に交換、
- 後ろタイヤを2個づつ一気に交換
ということが可能。図で説明するなら以下の通り。

パンタジャッキだと4本分のジャッキ作業を行わなければなりませんが、
フロアジャッキだと作業が半分になります♪これは便利。
ただし、問題点もあります。
デメリットは、
- 重たい・大きいので移動・保管が大変
- 車体の下に潜り込むのが面倒
- 安物はオイル漏れで壊れやすい

まず、
サイズが50cm×20cm
高さが16cm
2リットルペットボトルと比較すると、いかに大きいのかをご理解いただけるかと。
保管するだけでも場所を取ってしまう・・・。

続いて、重量が9kgもあります。
2リットルのペットボトルが約5本分の重さです。
これをタイヤ交換シーズンになったら引っ張り出すことになります。面倒です・・・。
しかも、
フロアジャッキ用の
ジャッキアップポイント
にセットしなければなりません。
フロアジャッキの場合、以下のように
面倒くさい位置にあるワケです。

ポイントに当てるため、
車体下をのぞき込みながら
微調整するワケですが、
姿勢がツライし、
何より重たいから面倒くさい。
で、
激安なフロアジャッキポイントは
チャ◯ナ製・・・。
正しい使い方をしても、
オイルが漏れてくるトラブルが多い・・・。
油圧ジャッキでオイル漏れって意味が無い。
ネットで調べてもらうと良く分かりますが、大橋産業(BAL)は結構当たり外れがあり、しかも耐久性にも当たり外れがある始末。
アマゾンなどの品質評価は、購入もしていない人間が金儲けのためにリアルな製品レビューを書いて★5を付けているだけなので信頼性に値しません。
逆に★1は信用に値します。
まぁ、激安なので1年に1回買い替える、3,480円なら安いし、
というツワモノも中にはいますけど、処分するのにもお金がかかるし、
処分場に持っていくのがまず面倒。で、
すぐ壊れて、すぐ購入の繰り返し。資源のムダ使い以外の何物でもありません。
激安の油圧パンタジャッキのデメリット、壊れやすい
で、やはり手軽に簡単にジャッキアップさせることができる
油圧パンタジャッキを購入することに。
で、ありました大橋産業製・・・。
華麗にスルーです。当たりを引けばお買い得ですけど、外れを引く可能性が大きいというリスクは避けたい。

また、アマゾンのメーカー不詳な油圧パンタジャッキも当然避けます。★1が目立つので。一度もジャッキアップできず壊れたなどのデメリット件数が多すぎる・・・。
おすすめ油圧パンタジャッキ、マサダMSJ-850
いろいろ探してみたところ、
クルマのサスペンション、
ダンパーメーカーで有名な

カヤバ製( 現KYB社 )の
シザースジャッキという油圧パンタグラフジャッキがおすすめらしい。
ジーザス( おお、神よ!)ではないです(笑)
シザースです。
純日本生産で、壊れることを知らない油圧ジャッキという世間の評価!
で、
もう作っていないことが判明・・・。
それでもいろいろ調べてみたところ興味深い記事がありまして、
マサダ製作所というところが、
シーザスジャッキの制作を
引き継いでいるらしい。

で、結局日本の会社なんですが、
生産はコスト競争に勝つためチャ◯ナ製・・・。
ただし、設計仕様はあの完全無敵なカヤバ品質。
ただ、オイルタンクだけは変更になっている。
ネットの評価を見てみると、確かに油漏れのトラブルも少々ありますが、概ね高評価。
これに決めました。
重量負荷が850kgまで対応している
MSJ-850です。
説明書には車両重量1500kg以下、最大使用荷重850kgfと記載されております。
1800kg以下まで対応、最大使用荷重1,000kgfのMSJ-1000Sという商品もあります。
車検証を見るとクルマの
・前方の重量、
・後方の重量
が書いています。例えば軽自動車の2WDのソニカであれば、この通り。

重たいのはエンジンのあるフロント側。530kg
フロントタイヤの片方をジャッキアップすると、
単純計算で530kg÷2=265kgということで
許容範囲ということかしら?
で、MSJ-850をさっそくアマゾンで購入。
届きました。開封します。

非常にコンパクト。
重量は5.9kgです。

先ほどのフロアジャッキとのサイズ比較。
如何にスリムであるかがお分かりいただけるかと思います。

ケースを横置きにするとさすがに大きいですが、

立てて保管すると、この通り。

ジャッキアップポイントに当てる受け金具。

この向きであれば、
トヨタやダイハツなどのジャッキアップポイント向けになります。
深いくぼみを利用します。
くぼみは、1.5cmほど。

ちなみに大きさはこのくらいです。

で、受け金具は回転できます。
すると浅いくぼみとなり、
ホンダ車などのジャッキアップポイントに対応します。

見てください!
この台座の幅広さを。
10cm×10cmもあればジャッキアップは
嫌でも安定するってものです。

油圧パンタジャッキの使い方
油圧パンタグラフジャッキなので
オイルの制御が必要になります。
ジャッキアップさせるには、
リリースステム( オイルバルブ )を
締めます。
以下の状態は、緩んでいる状態なので、

ハンドルレバーを差し込んで、
時計回り。
これで締まります。

ステムバルブが、
限界まで締まっている状態の位置です。

ハンドルレバーを設手に差し込んでいないのですが、
とりあえず上下にキコキコ

するとジャッキが上昇します。

ジャッキダウンするなら、
ステムバルブを少しだけ、
反時計回り。

緩めると、クルマの重みでジャッキが縮みます。

タイヤ交換が終わって、
MSJ-850を保管する際には、

必ずステムボルトは、
最大まで締めること。
締めないで保管した場合、オイル漏れを誘発します。注意です。

ジャッキアップポイントの形状について
以下は、ダイハツやトヨタ車のジャッキアップポイントです。


で、このジャッキアップポイントの見る角度を変えると以下の通り。
ジャッキの支持受け部分は、
内側のみ車体を持ち上げるために当たり、
外側は当たっておりません。

よって、ジャッキの支持受け部分をよく見てみると内側だけ汚れていたり塗装が剥げていますね。外側はほぼ無傷。

また、メーカーによってジャッキアップポイントの形状が異なります。
以下は一例ですが、基本的にメーカーは1種類の形状をたくさんのクルマで採用しています。
写真を元に説明するとMSJ-850の受け金具で、
深い溝バージョンで使うのがトヨタ・ダイハツ・マツダ
浅い溝バージョンで使うのが支持部分がむき出しの日産・ホンダ・スズキです。

油圧パンタジャッキでタイヤ交換
では、実際にタイヤ交換で油圧パンタジャッキを使ってみましょう。
ケースを開けて、

ジャッキを取り出します。
ハンドルレバーをステムバルブに差し込んで、

時計回り・右回りでキッチリ締めましょう。

ステムバルブからハンドルレバーを抜いて、設手に差し込みます。

ジャッキアップポイントの直下にセッティングします。

ハンドルレバーを上下に動かしてジャッキアップさせます。

しっかり規定の場所を支持しているか確認しましょう。
問題なければそのままジャッキアップを続けます。

ジャッキアップする高さは、

同じインチで交換するなら地面とタイヤに指1本分の隙間が空く程度、
1つ大きいインチに交換するなら指2本分の隙間が空く程度にジャッキアップ。

車体を大きく持ち上げれば持ち上げるだけ車体もジャッキも不安定になります。事故防止のために不用意に高く上げ過ぎることの無いようにお願いします。
タイヤ交換が終わって車体を降下させる場合は、

ハンドルレバーを少しだけ左回り・反時計回りに回しましょう。

一気に回して緩めると、車体が勢いを付けて下がってきてしまいます。ジャッキにも良くないのでゆっくり少しだけ回してください。

ジャッキを引っ張り出すにはさらに手でジャッキ上部から下部方向に押し込んで畳みます。

↓ 動画です。ステムバルブのひねり方から、ジャッキアップ、ジャッキダウン、ケースに収納まで。
油圧パンタジャッキ・マサダMSJ-850のまとめ





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¥ 12,000
色は、ブラックのみ
最大荷重850kg。マサダ製作所のシザースジャッキ。
使いやすいパンタグラフ式の油圧ジャッキです。
¥ 17,000
色は、ブラックのみ
最大荷重1,000kgモデル。
続きです。
ナットを速攻で緩められる。そして締める。とても楽ちんです。
03.おすすめインパクトレンチ編。選び方に迷ったらマキタのTW285DZ ← 記事です。

11.まとめ。実際に使って良かったタイヤ交換の工具をすべて紹介 ← 記事です。















































































