一人や二人で経営するなら中古車屋はオススメです。しかしオーナー営業マンとしてなんでもかんでもやるには忙しい日々を送ることになります。
果たしてそれは成功と言えるのか。
本当に成功する中古車屋の経営方法はないものか?
目次でございます。
必ず利益が上がり成功する具体的な簡単な中古車屋の経営方法の目次
利益のシュミレーション
まず、簡単に利益がどれだけ出るのかをシュミレーションしてみましょう。
古物商の許可証は取得し、オークションへの登録が終わったものとして考えます。
500,000で仕入をして、
600,000で販売しました。
売上総利益は、100,000です。
このケースでは1台売るだけで100,000円の利益が出てますね。
新社会人の中小企業の事務員の給料の総支給が160,000円、手取りで130,000円と考えると、いかに利益が大きいのかがお分かりになると思います。
一週間に1台ペースで売ることができれば、
1ヶ月で4台=400,000円、
1年で4,800,000円となります。
まぁ、これは売上げ総利益であって、
販売管理費(点検整備代・修理代・電気代・土地代・役員報酬)や、営業外費用(銀行への借入利息)の分をマイナスした経常利益ではありませんのであしからず。
ちなみに経理・簿記的に言いますと、
売上(販売価格)
仕入(原価)
---------------
粗利益(売上総利益)
販売管理費(電気・給料)
---------------
営業利益
営業外費用(手数料・利息)
---------------
経常利益
法人税(面倒なので20%)
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当期純利益。
または純損失。
普通は儲けたお金は、買って食べて飲んでまた買って、浪費というなの消費を経費としてせっせと落としていきます。経常利益を小さくする努力をします。なぜかというと、
資本金が1億円以下の場合は、経常利益の20~25%が法人税として徴収されますから。どうせ税金に消えるのであれば経費として好きなことに金を使おうじゃないか。というのが理由です。社長が高級車をホイホイ買い換えているのもこの理由。だったら従業員の給料を上げなさいよ。このような自分勝手なバカな徳の低い社長が多いから日本はいつまでたっても不況から抜け出せない。
経常利益が500万円だと
法人税は100万円
経常利益が100万円だと
法人税は20万で済みます。
しかしこれは会社を長く成長させていこうという考え方には反しております。残った利益で設備投資などを行えないことを意味していますから。
だから、従業員の給料に興味がない、自分と家族が良ければそれでいいという中小企業の社長オーナーの会社の場合当期純利益はほとんど無いです。それが当たりまえ。資金を蓄える内部留保なぞやらない。自ら貯めるくらいなら銀行からの借入れを選択します。
中古車屋は経費も時間も掛かる
さて、
1ヶ月で4台=400,000円の売上が上がったとしてその対価はどれだけ掛かってしまったのか。
費用は?
時間は?
これが意外とバカになりません。
- 1ヶ月の費用はざっとこんなもの
- クルマ仕入代金
整備点検代
美装代
食事代
水道代
電気代
ガス代
電話料金
携帯料金
お茶菓子代
土地レンタル代
有線放送代
セキュリティ代
商品車の保険代
ガソリン代
.
自分の食事代や家やケータイ、ガソリン代、任意保険料、生命保険代などはガンガン経費で落とせますが結構ありますね。
時間については、
- オークション参加
- 現車の確認
- オークション会場への往復
- 陸運支局への往復
- 警察署への往復
- 整備工場への往復
- ディーラーへの往復
- 買出し
- 接客
- 洗車・美装・除雪
- カーナビ取り付け
一台売れる毎にいちいち動くことになります。
自分ひとりで運営しているのであれば正直かなりキツい。店を空けたときにお客さんがたまたま来店したらどうなるか、販売チャンスを逃してしまいます。
よって大抵の場合は、知り合い2人で共同オーナーとなる場合が多い。というかそれが普通。まれに旦那さんが経営者権営業マンで、奥さんが経理と店番という組み合わせもありますが。
すると、最低でも2人分の給料を確保しなければなりません。手っ取り早いのが販売価格を上げて利益を上げることですが今時のお客さんはインターネットで各店舗の値段を調べますから思い切った値上げなんてムリ。
薄利多売に走ると、仕入れた車を運んだり、点検整備して、清掃して、洗車して、売れたら陸運局走って、警察署行って、合間を縫って美装を掛けて、接客して、また車を仕入れてと忙殺されることになります。それを回避するために従業員が増えてさらに利益を確保しなければならないという悪循環。
店舗をもって一般消費者に販売するということはこの舵取りを上手く行うことが重要です。まぁ、それでも立地条件さえよければパッパラパーの男2人でも中古車屋はできますし軌道に乗せることも可能だったりします。実際よくやってんなと思います。
逆にハンパに3店4店と広げて、従業員が30人という規模の会社のほうが厳しいと思いますね。固定費の数が段違いですから。2~3人経営とは。
ただ、時間が取られて仕方ないことは事実です。
少なくても接客に時間は掛かります。
売った車には不具合もありましょう。その対応にも時間が掛かる。
車検や点検の案内もしなければ利益もあがりません。
では簡単に稼ぐにはどうしたらいいか。
売る相手を変えるんです。
高級ミニバンを買い占める
一般消費者には売らない。では誰に?業者に売るんです。同じ中古車屋に販売するんです。
オークション会場で仕入れて、自分の土地に持ってきて評価レベルを1つ上げる美装を行って、オークション会場に持っていって販売。
という流れです。
この場合、普通の車では利益は上げ辛い。
狙う車は、
トヨタの高級ミニバン一択です。
ズバリ、
- アルファード
- ベルファイヤ
- ボクシー
- ノア
これらの車は走行距離を走っていたとしても必ず売れるクルマなんです。間違いない。
ただし、同じ考えを持った中古車屋や存在します。
その店は、オークションに出品されたこれらを見つけたら、なりふり構わず片っ端から落札していきます。どうしてか?
上記4車種を買い占めると、他の中古車屋はその店から出品されるのを買わざるをえなくなるから。絶対的な需要が発生するんです。かならず売れるということです。少々高くてもそこからしか買えなくなる状況を作り出すということです。
よって、現在クルマ業界ではない別のジャンルで成功して1億でも2億でも財を築いて、さらに別の商売を行いたいという人にはぜひこの方法をオススメします。
先にこの方法を行っている中古車屋の仕入れ価格から5万円~10万円上乗せすれば奪取することは造作もないことです。ただその分の資本力がなければ成功しません。
さらに、仕入れて数ヶ月は売りづらいと予測できます。販売価格は原価割れを避けなければなりません。今までの仕入れ価格よりも高くなる販売価格では今までのようにポンポン売れるものではなくなるためです。
が、買占めに成功すれば販売価格はこちらが操作できるようになります。他中古車屋もバカじゃありません。「数ヶ月高いままで、たぶんこのまま高いままだ。だったら競り落としてしまおう」と判断します。
もう一度言います。資本力さえあれば絶対に成功する方法です。経常利益は月に600~700万はいけます。仕入れた車の管理に時間は掛かりますし、バイヤーも美装スタッフも雇わなければなりませんが、3人もいれば500万円は軽いです。オーナーの月総支給は60万円、仕入れバイヤーに30万、美装配送スタッフに20万・20万。
ついでに言えば季節も重要です。仕入れ価格が下がる夏終わり秋冬にガッツリ買い占めて保管、春の需要期・繁忙期に高値で大放出。利益は鰻上りです。
さらに通関士という国家資格があれば輸入が可能です。いきなり一つの会社がコンテナに中古車屋を詰めて輸出というのはハードルが高いため、最初は既に輸出を行っている会社に手数料を払ってコンテナを借りて海外に売りに出すのが良いでしょう。日本で販売する比ではなくらい高い金額で販売することが可能になります。
特にランクルはこの傾向が強いです。資本力があればさらにランクルをラインナップに加えても良いです。
まぁ、資本については素人でも借入れは可能ですが最低1億円は用意しないと年間戦うことはできません。保管場所も必要ですし。一般人で1億円の借入れはムリです。だから予め資本力のある人物でなければ始めることもできません。
仕入れバイヤーと美装スタッフの誘い方については、流行ってなさそうな中古車屋に直接話しを持ちかけるか、オークション会場で知り合いを作り目ぼしい人を紹介して話を持ちかける方法が良いでしょう。
レンタカー業者から上質な商品車を仕入れる
また、最良なクルマを仕入れるための穴場というものがあります。
それがレンタカー会社。レンタカー会社は3年置きに車を買い替えます。3年目のクルマを交渉で全台買い上げるという荒業。レンタカーで使われている車は基本的にキレイで低走行車でオークション会場でも高値で販売することが容易に可能です。
ただし全台とうのがミソ。不人気車も買い取るわけです。当然原価割れするケースも発生しますがそれ以外が利益を確保してくれるので安心です。
資本力が無く、2人でこれから中古車屋を起業するのであればビップカーのセダンをオススメします。
理由としては高級セダンはそもそも多走行車でも壊れにくくて、販売後のトラブルによる修理や返品になりにくいため。トヨタのクラウンがまさにその典型的パターンです。15~20万キロでも全く大丈夫。
そして需要がある。ヤンキー兄ちゃん達に。
さらにヤンキー兄ちゃん達は金が無いのでローンを組むことになります。50万円のローンを組むたびにローン会社からあなたにバックマージンが入る仕組みです。金利は高めに設定しないと入らないですけどね。
あとはビップカーばかり並んでいると盗みを企てる輩が必ずあらわれますので、商品車に保険を付けるのを忘れずに。これ重要。
商売は簡単ではありませんが、資本さえあれば絶対に成功せざるを得ないパターンというものがありますし、初めて中古車屋を行うのであっても失敗しにくい商品の品揃えというものも存在します。
私が以前勤めていた中古車屋データ
会社名:○○○○○○
形態:仕入会社/修理修整備会社/販売会社/損保会社
(↑なぜ別々かというと、それぞれの会社から役員報酬を得るため。一社50万として一月の給料が200万円です。上手いやり方だと思う。)
場所:大阪から下の地方
店舗数:5店舗以下
整備工場:あり
取り扱い車種:昔はビップカー、スポーツカーなど利益率の高い中古車が専門。現在は某メーカーの看板を付け加盟したため、コンパクトカー小型車の新車、新古車、未登録車。中古車も軽自動車とコンパクトのみ。
従業員数:40人
役員数:社内5人、社外4人
資本金:3000万等
売上:トータル40億
経常利益:トータル1000万以下
店舗の商品車数:トータル90台
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