どうも、メガネちゃんです。
クルマを運転している人は、誰もが「 カタログ値と実燃費の差 」について1度は考えたことがあると思います。
実はアメリカだと実燃費を気にする人はほとんどいません。カタログ値がほぼ正しいからです。
では何で日本のカタログ値は実燃費とこんなに差があるのか?真の黒幕は、国土交通省です。
目次でございます。
カタログ燃費が違うのはなぜ?の目次
とりあえず私のクルマ歴
私は車が好きで、試乗が好きです。そのクルマへの興味の歴史は、
- 小学生の頃 : まじりっけナシのゼロ
- 中学生の頃 : マクラーレン・ホンダとアイルトンセナが好き。
- 高校生の頃 : 日産180SX/ホンダNSX/4thプレリュード/トヨタMR-Sが好き。
そして、現在は
- フォルクスワーゲン・ゴルフ
- BMW2シリーズ・アクティブツアラーex
- メルセデスベンツ・Cクラスw203
- トヨタ・zeroクラウン
- トヨタ・マークエックスジオ
という感じ。特にドイツ車に試乗したときの衝撃は凄かったです。
他に好きだったクルマを挙げますと、
- ティアナ
- ビスタ
- 初代コペン
- エルグランド
- フィットハイブリッド
- 2代目フォレスター
- ティグアン
- 2代目CR-V
- デミオディーゼル
ってなところでしょうか。
カタログ値と実燃費
ちなみに今乗っているのは、軽自動車なのにレーダークルーズコントロールが付いたダイハツ・ソニカです。
平均速度は50km/hで夏の街乗り実燃費はだいたい13~16km。高速道路では80km/hで 20 ~ 22 kmくらい。
カタログ値はJC08モードで24 kmだったか。
まぁ、この時点でおかしいんですよね。街乗りで、10kmくらいカタログ地と実燃費がズレてます。
そして燃費と言えば、2016年に三菱がやらかした燃費改ざん問題。これ、そもそも国土交通省がヒドイのが原因って知ってましたか?
この事件をキッカケに、
国土交通省は「 カタログ値を国際基準に合わせる 」と言っています。国際基準の測定方法だと、実燃費とほぼ同じ結果になるのを知っていたからです。
ん?、知っていた?それっておかしくない??
じゃあ、なんでずっと国際基準にしなかったの?最初は知らなくても後から気付いたのであればその時点で、カタログ値の測定方法を国際基準にすればよかったじゃん!!メーカーに指導しなきゃダメだろ!!
メーカーにきちんと測定方法を指導しなかった国土交通省は罪です。
では、国際基準と日本基準とでは「 カタログ値 」はどれだけ違うのか?
国際基準でプリウス燃費はかなり違う
2代目プリウスのカタログ値
例に2代目プリウスを挙げてみます。
2代目プリウスは従兄弟のお父さん(土建屋の社長さん)が乗ってました。
実燃費は、だいたいリッター 20 kmです。
日本のカタログ値
JC08モード( 街中と高速道路のミックス )
29.6 km/L
アメリカのカタログ値
- 街中燃費 48mpg ( 20 km/L )
- 高速道路燃費 45mpg ( 19 km/L )
- ミックス 46mpg ( 19 km/L )
( ※ 1mpg = 0.42518 km/L です。 )
ヨーロッパのカタログ値
- 街中燃費 4.8L / 100km ( 20 km/L )
- 都市外部燃費 4.2L / 100km ( 23 km/L )
- ミックス 4.3L / 100km ( 23 km/L )
( ※ 4.8L / 100km とは、距離100kmを走るために何リットルの燃料を消費したか?という意味です。距離をリットルで割ると燃費になります。)
どうでした?
日本のカタログ値は適当過ぎるということが良く理解できたと思います。
そして、日本の燃費基準を作った国土交通省はまさにお役所仕事をしていたと。
アメリカは訴訟国家だから
アメリカ合衆国という国は、訴訟国家 ( そしょうこっか )です。言い方が悪いですがなんでもかんでも難癖を付けて裁判に持ち込み賠償金を得るという考え方が多い。
例えば、
PL法という製造メーカーの責任について面倒な法律が誕生したのも、元を正せばアメリカ人がネコをシャンプーして乾かすためにレンジでチンして、「 ネコが死んでしまった!!説明書にネコを乾かしてはいけないとは書いてなかった、明らかにメーカーのミスだ!! 」という敬意があったため。
よって、真実を説明書に載せるクセがアメリカ人には根付いている。
「 カタログには 30 km 走ると書いているが、実際は 20 km しか走らなかったぞ!!これは明らかにメーカーのミスだ!!」と訴えられたらアメリカじゃメーカーに勝ち目は無いのです。
アメリカ・プリウスの実燃費がカタログ値とほぼ同じなのは訴訟国家だからなのかな、と個人的に思いました。
そして、ヨーロッパ車では実燃費がカタログ値を越えるという現象がしょっちゅうあるという話を昔聞いたことがあるのを思い出した。こうゆうことなのかと。
まぁ、カタログ値と燃費のズレという意味では、アメリカもヨーロッパも日本も全く同じですが、受ける感じはまったく違う。
つまり、こうゆうこと。
アメリカ・ヨーロッパの自動車ユーザー
「 おぉっ!?、けっこう燃費良いね!! 」
日本の自動車ユーザー
「 ふざけんなっ!!全然走らねーじゃねーかっ!! 」
どう考えても、前者が最良です。
今回のミツビシ燃費改ざん問題はダメですが、
ズレ過ぎの計測法を採用し続けた国土交通省のほうがよっぽど問題だと思う。
あ、気付きましたか?アメリカやヨーロッパのカタログ値って3つあるんです。日本のように1つではありません。
- 街中なら街中だけの燃費
- 高速道路なら高速だけの燃費
- 2つの平均値の燃費
燃費を想定される環境毎にカタログ値を分けています。賞賛に値しますというか、
当たり前でしょ。
なぜ国土交通省は最初からコレを採用しなかったんだ??
そもそも国は間違った政策をやっちゃいけない。
役人がバカなことをしたら、国民が立ち上がらなければいけない。
クルマに関しては、本来、国民の代わりにメーカーや自動車雑誌、評論家が立ち上がらなければならない。日本人はデモを起こすのになれてませんから。
しかし、今回の燃費改ざん問題を受けて、燃費基準について国が動いてしまいました。動かざるを得なかったというほうが正しいです、が、
メーカーは国と、雑誌・評論家はメーカーと「 癒着 」があるから動かないんですよね・・・。
WLTCモード
2018年から、新たに発売される車種より
世界基準の燃費計測法が採用されます。
WLTCモード(ダブルエルティーシーモード)と呼びます。
ヨーロッパの3つの走行パターンによる個別の燃費測定となり、
より、ユーザーの生活パターンにあったカタログ値に。
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