先日、札幌は新川通を走行していたところ、個人タクシーマークを付けたフォルクスワーゲンのちょっぴり高級なクルマ・パサート(PASSAT/tsi)を見つけました。とても珍しくて少し感動。
初乗り料金も強気な670円と思いきや、今の札幌では普通なんですね。(^_^;)
目次でございます。
外車フォルクスワーゲン・タクシーの目次
日本のタクシー事情
外国メーカーの個人タクシー自体がとても珍しいのですがそもそも日本のタクシーについて詳しく内容を知っている人も少ないと思います。
私メガネちゃんの親は少しですがタクシードライバーをやっていたのでちょっと語ってみますね。
日本のタクシーは82%がクラウン!?
幹線道路やJR・地下鉄駅のタクシー乗り場で良く見かけるタクシー。
札幌なら北交ハイヤー・SKタクシー・MKタクシー・金星・第一交通・明星・こばと・平岸などが有名所でしょうか。
さてそんなタクシー会社が使っているタクシー車輌の82%はトヨタ・クラウンです。
クラウン・コンフォート
クラウンと言っても高級車のステータスであるクラウン(アスリート・ロイヤルサルーン)とは全くの別物です。快適性・遮音性・走行性能は遠く及びません。
人・モノを乗せて運ぶことに特化したのがタクシークラウン・コンフォート。
ドライバーの平均年齢が上昇の一途を辿っている現在、運転手の負担を減らすためマニュアルではなく、オートマ仕様のミッションを採用しているクルマが増えてきました。オヤジもATだったとのこと。
特徴・ガソリンではなくLPガス
走行距離が多くなるタクシーは普通のガソリンエンジンではないのでレギューラーガソリンでもハイオクでもありません。
エンジンは2リッターですが、使用燃料はLPガスです。
ガスと言っても気体ではなくて液体ガスですのでほぼ普通のクルマと言っても良いでしょう。さらにレギュラーガソリン等よりもNOxが少なくクリーンな排気ガスで、燃料代はレギューラーのほぼ半分程度(税優遇されている)
札幌駅前を西側に進み北海道大学植物園の向かい石山・新川通り沿いに液体ガスステーションがあります。
その他、死角が少ないボンネットのフェンダーミラーや自動オープンドアなども特徴。
その他のタクシー車輌
残りの18%はクラウン・コンフォートと同じ日産のクルー、近場を走り回るタクシーに打ってつけの低燃費ハイブリッドカーであるプリウス2代目・3代目・4代目に、大勢乗せられるプリウスアルファ。
さらには日産のEV電気自動車であるリーフ(介護用)。それとLPガスとガソリンという燃料ハイブリッド (LPGバイフューエルシステム(HKS社製)) を採用したクルマ椅子もOKというNV200ユニバーサルタクシー(ニューヨークで大型採用)などなど。
トヨタの次世代のタクシー
トヨタは2017年にコンフォートに変わる次世代タクシーを生産・導入予定です。まぁ、上のNV200のトヨタ版で、お家芸のハイブリッドシステムに燃料がLPGという組み合わせ。イギリスなどではこのような背が高くて乗り降りし易く車内が広いタクシーは当たり前。ようやく日本もグローバルスタンダードに追いついたのかな?というのが個人的な感想ですね。
新しい送迎サービス
配車を電話ではなく、スマホのアプリを使って現在居るところに来てもらうタクシーアプリがいくつか出ております。
新しいサービスなんですが 「 来たり・来なかったり 」がマチマチみたい。 手を上げて直接捕まえるのが無難です。
政治家の政策でたくさん潰れたタクシー会社
タクシーはタクシー会社が所有します。そしてタクシー会社はタクシー会社の免許を取得しなければ開業できませんでした。
(普通運転免許の二種免許は乗客を乗せて走ることができるドライバー個人を証明することができるものでこの場合のタクシー会社免許とは別モノです。)
2002年(平成14年)タクシー規制緩和で事業を始めるのに免許は必要なくなり、申請をして許可が降りれば誰でもタクシー会社を作ることができるように。
経済がより活性化されるかと思われましたが、タクシーを利用する乗客はその年も含め徐々に右方下がりで減少中であったことと、
少ないパイを新規参入会社と既存のタクシー会社が奪い合うことで売上自体が減少、バタバタと小中タクシー会社が倒産してしまう現象が発生しました。想定外の事態とは正にこのこと。
確かに商売は自由で競争社会。差別化や企業努力・サービスの向上を行うことで生き残ることができそれを怠った会社は淘汰されてしまいます。当然です。
しかし、予測された大きな変化(規制緩和)に対して行政による既存タクシー会社へのきめの細かい行政指導が正しく行われたのかどうかについては恐らくNOだと思います。離職率・失業率が急上昇しましたし。
乗車拒否をされたら・・・
現在、法律で主要都市の全てのタクシードライバー(個人タクシーを含む)は、ハイヤー協会タクシー運転者登録センターで登録を受けなければなりません。情報は全てセンターに登録されます。
ドライバーは乗車拒否等違反行為をしてしまった場合、登録を取り消し、2年以内の登録禁止という厳しい処罰を受けることになります。
もし乗車拒否を受けてしまった場合、会社とナンバー・日時を控えましょう。できればドライバーの名前も。手っ取り早くカメラで写真を撮影してしまうのが良いかもしれません。
国土交通省のホットラインにはタクシー関連のメールポストがありますのでご利用ください。
社団法人 北海道ハイヤー協会はメール対応していないんですよね今時・・・。
電話:011-561-1171
FAX :011-551-0161
8:30~17:00まで。土日祝・年末年始休み
忘れ物をした場合は・・・
領収書が残っている場合は直接タクシー会社へ。何も残っていない場合は各地のタクシーハイヤー協会へ。
札幌:011-561-1173
函館:0138-41-8111
旭川:0166-51-5421
釧根:0154-51-2173
十勝:0155-23-2143
初乗りタクシー料金について
現在は地域の区画によって細かく決められており一般的に東京タクシー初乗り運賃は上限の730円で2キロまで。
ただ、2キロまで利用しないケースが多々あるため2017年からは410円の1キロまでに大きく変更になる予定です。
1キロを過ぎた場合は、235メートル毎に80円が加算されていきます。
仮に2キロ走ったのであれば、
初乗り1キロ 410円
残り1キロ 約320円
-----------------------
計 730円
結果は同じですが、1キロ未満利用者にとっては利用回数が増えることになり経済の活性化に一役買いそうですが、単純に1回しか利用しなかった人が3回利用するようにならなければタクシー会社にとっては経費が嵩む一方です。どうなるのか心配です・・・。
札幌は北海道の札幌地区Aに該当
ちなみに札幌は北海道ハイヤー協会で料金が設定されています。
札幌地区Aという区域で見ると、2016年現在、上限は670円までと決まっています。それ以上高く設定することはできません。
ただ、安くすることは一応可能なんですが、下限料金が設定されています。640円。
約300メートル毎に80円の加算です。
手っ取り早く集客するには運賃の引き下げが効果的なんですが、それをやってしまうと全社がマネをして結局業界が潰れてしまうのを防ぐための下限設定ですね。料金設定以外の差別化がタクシー会社には求められています。
フォルクスワーゲンとは
フォルクスワーゲンのパサートの個人タクシーの話が、すっかり日本のタクシーの話になっていました。軌道修正しますね。
今更フォルクスワーゲンの話と言ってもクルマに詳しくない子供や女子も名前だけはあのニュースで知っていることです・・・。
が、悪いメーカーではないんです。悪い人が居た、ただそれだけです。ある意味、クルマ好きだけではなく、女性・子供にとっても喜ばしい部分が、日本車よりも在るんです。
世界が認めたコンパクトカー・ゴルフ
世界中の自動車メーカーが作るコンパクトカー。日本だとホンダのフィットや、トヨタのヴィッツなどのクルマが該当するクラス。
クルマは、当然他のクルマと比較されてしまうのですが、ただ比較するのではなく一番性能が良いクルマに対して、新しいクルマがどれくらい近づけたかという比較の仕方がされます。
コンパクトカーというクラスで、一番性能が良いとされているのは日本車ではありません。ドイツのフォルクスワーゲンが作る 「 ゴルフ 」 というクルマです。
日本で太刀打ちできるコンパクトはマツダのデミオ・ディーゼルターボくらいなものでしょう。
まぁ、日本とヨーロッパでは道路事情が異なるためフェアではありませんが・・・。(ドイツの速度無制限の高速道路を安全に走行できるように開発したクルマは、結果スピードを出しても出さなくてもすごいシッカリしたクルマになっています。運転者だけではなく同乗車も疲れにくい。それに対して日本は時速100km/hしか出せないので、そんなにシッカリしたクルマを作らなくても良い。日本にも昔から速度無制限の高速道路があったのであればきっと結果は違ったハズ。)
※ ちなみに一番性能が良いクルマのことを 「 ベンチマーク 」 と呼びます。例えば世界のバナナの中でフィリピンバナナが一番美味しいと誰もが認めた場合、バナナ界のベンチマークはフィリピンバナナというふうになります。
世界中でダウンサイジング・ターボ。そのパイオニア
1.エンジンが大きければ大きいほどパワーがでます。ただ、材料費が掛かるし重くて燃費が悪いし環境にはダメ。
2.エンジンが小さければ軽くて燃費も良いし、材料も少なくて済む。ただパワーが無い。
3.ターボを付ければ爆発的にパワーは上がるが、燃費が悪くなる。
昔はこの3つが堂々巡りしており、技術やノウハウが未熟だったためにエンジンを小さくしようということはできなかった。
世界に先駆けて2005年に5代目ゴルフで、直噴エンジンを小さくして、燃費の良いターボを開発・搭載したダウンサイジングを実現。その後世界のメーカーに普及(日本も真似してます)
世界標準になったツインクラッチもVWから
自動車のトランスミッション変速機は、クラッチペダルを踏む → マニュアル手動でギアを選ぶ、もしくはオートマチック自動でギアが勝手に選択されるかの2通りです。(まぁCVTもあるんですが置いておきます)
ただ、オートマチックの場合は自動化で便利な反面、燃費効率がマニュアルよりも悪いため燃費も悪かった。
オートマのミッションの中に、マニュアルのクラッチ機構を自動制御で1つ組み込んでだものがシングルクラッチトランスミッション。ただ変速したときの振動が伝わって不快。そこで2つクラッチを組み込んだものがツインクラッチトランスミッション(詳しくは違うんですがわかりやすく例えるならこんな感じです。)。これも世界で初めて採用したのはフォルクスワーゲン。
※ もともとは燃費のためではなくて、自動車レースの際に素早くマニュアルを変速するにはどうしたら良いのだろうか?という悩みから生まれたものです。レース活動というのは環境に悪いイメージがあるんですが、クルマ社会にとって必要な技術が生み出されていく場所でもあるんです。
DSGの不具合と差別的な保証期間
フォルクスワーゲンのツインクラッチトランスミッションのことを、ダイレクト・シフト・ギアボックスということで 「 DSG (ディーエスジー) 」 と呼びます。
ただ、技術的には120%完成している技術とは言い難く、振動や、変速ショックがしたり突然動かなくなったりすることが世界中で報告されています。DSGには、ギアボックスにたくさんオイルが入っている湿式と呼ばれるタイプと、新型でありオイルがそれほど?入っていない乾式タイプがありますがその双方でトラブルがチラホラと。
特にお隣の国のフォルクスワーゲン・チャイナでは保証が手厚く10年16万キロ。対してフォルクスワーゲン・ジャパンでは3年保証・・・。保証対象外になった場合の修理代は20万~50万
まぁ、中国は日本の11倍の人口で販売台数も11倍。大お得意様ということ。あとはフォルクスワーゲン・ジャパンの社長がムダな経費で利益を圧迫して株主に配当が回せず怒られるのを回避したいという保身に走っているということでしょうかね。
※余談:中国語って一つではありません。細かく分ければ10個くらいの言語に別れています。北京語(ぺきん)と広東語(かんとん)は英語と日本語くらい全く違う。※
しかしながら、私の友人はゴルフ5のGTIのDSGモデルを中古で購入して早4、5年経過しておりますがDSGの不具合は無し。
東京都のような時速40km/hもでない状況でストップ&ゴーが繰り返される環境ではなく、一般道でも60km/hでスイスイ走っている北海道の交通事情がDSGに優しいということかな?と友人は予想していますがあながち間違ってはいないと個人的に思います。
ガソリンエンジンは良いが、ディーゼルエンジンで不正発覚
で、2015年。全世界を揺るがした皆さんご存知のディーゼルエンジン不正問題。
ただ、不正問題となってしまったのは軽油(トラックや商業車)を使うディーゼルエンジンのみであり、ガソリンエンジンに関しては問題はありません。DSGもTsiも大丈夫です。そもそもフォルクスワーゲン・ジャパンではディーゼル仕様のクルマの販売は行っていません。ニホン・コノモンダイ・カンケイナイ。
燃費についてはコチラもオススメの記事です。
外車パサート個人タクシー
フォルクスワーゲンは不正を行ってしまいましたが、ディーゼル技術以外は凄いモノを持っていることがお分かりいただけたのかなぁ、と思います。ではお次にパサートタクシーについて。
パサートとは
大まかにフォルクスワーゲンのラインアップを紹介します。
- コンパクトカー
- ¥1,548,000~ アップ
- ¥1,999,000~ ポロ
- ¥2,340,000~ ビートル
- ¥2,499,000~ ゴルフ
- ミニバン
- ¥2,847,000~ トゥーラン
- ¥3,600,000~ シャラン
- セダン
- ¥3,290,000~ パサート
- SUV
- ¥3,420,000~ ティグアン
- ¥6,430,000~ トゥアレグ
- プラグインハイブリッド
- ¥4,690,000~ ゴルフGTE
パサートのグレード
パサートは価格的には300万円を超えるモデルで、2015年7月に8代目にモデルチェンジ。
- パサートのグレードと価格
- ¥3,290,000~ TSIトレンドライン
- ¥3,590,000~ TSIコンフォートライン
- ¥4,140,000~ TSIハイライン
- ¥4,609,800~ TSIRライン
この8代目パサートから全グレードに、
1. 1.4ターボエンジンと7速DSG
2. カメラ&レーダークルーズ(アダプティブクルーズ)
3.全車速追従型で停車してから再発進も可能
4.レーンキープアシストでハンドル自動補正
時速100km/hでの回転数は1,800回転。静粛性がハイレベルなのはもちろん、直進安定性の高さはやはりドイツ車といったところです。
見かけたパサートタクシー
で、見かけたパサートタクシーは一つ前の7代目パサートでした。
ちなみにデザインはこのような車です。
8代目と同じく全車速レーダークルーズコントロールが付いてます。
外国フォルクスワーゲン・個人タクシーのまとめ
メガネちゃんが普段乗っているのは軽自動車でダイハツ・ソニカです。これもレーダークルーズが付いております。レーダークルーズは一度使ってしまうと戻れません。
が、40km/h以下になるとOFFになってしまうんですよね。特に渋滞の時は普通のクルマと一緒でブレーキとアクセル操作が必要に。パサートのように滑らかに全車速追従型のクルコンがうらやましい。
まぁ、¥3,290,000もする最低グレードにはシートヒーターが付かないというのは?と思いますが、簡易型を購入すれば問題ありませんし。しかし初乗り670円って高くなりましたね。タクシー。
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