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点検・整備

故障の前兆?異音が聞こえるようになった。原因はCVTの磨耗か。

2018年5月10日

ソニカ、CVTの故障。異音発生

2007年、新車で購入して、

2018年4月、5回目の車検を通して、

距離、120,000 km

2018年5月、異音が発生・・・。Σ( ̄□ ̄;)!?

加速、回転数を上げると異音が発生する

軽自動車で、背の低いターボ車と言えば、当時はソニカくらい。かつ、クルーズコントロール付きになるとACCがオプション装備のソニカしか選択肢がありません。

2007年、購入は必然でした。新車です。

以降、猫もシャクシも軽自動車のトランスミッションは4速ATから、無段階のCVTに変貌していきました。( スバルだけは 2000年前から採用してます )

ランドローバーディスカバリー3と軽自動車ソニカのドライバー視点の高さ

で、2018年。

5回目の車検を 33,070円で済ませて、1ヶ月経とうとしたある日。

遠くで、セミが鳴いている?

異音に気付きました。どうやら エンジン回転数が 2,100rpmを超えてくるあたりから、エンジンルームから 「 ミーーーーーン 」という小さい音が限りなく、とめどなく、そこはかとなく聞こえてくるに候。;゚ロ゚)

ソニカのエンジンルーム

※ ↑ エンジンの横、赤いバッテリーの下にCVTユニットが埋まっています。

ソニカのCVTについて

ソニカのCVTは、今までのCVTとは異なる世界初3軸のCVTが搭載されています。

ダイハツが開発した世界初の3軸CVTトランスミッション

正式名称は、

インプットリダクション方式3軸ギアトレ ーン構造。

従来は4軸、それを3軸にして軽量化・低燃費を実現しているらしい。

インプットリダクション方式3軸ギアトレ ーン構造

そして、ソニカにはCVTのマニュアルモードが付いています。

7速アクティブシフト、というヤツです。RSリミテッド・グレードにのみ装備される。

レーダークルーズコントロール付き・ソニカ 2006年製

シフトレバーがゲート式。1番下に下ろすとマニュアル・モードに。

 

故障の原因は、マニュアル・モードの多用?

で、エンジンはタペット音こそ聞こえますが調子が良い。

よって、トランスミッションであるCVTを怪しむ。怪しむ理由があったから。

7速アクティブマニュアルモードの使いすぎ

ソニカの有名な持病、というか変なクセとして

ブレーキペダルによる減速で、時速20km/h付近mまでスピードが落ちると「 スコン 」とブレーキが抜ける感覚が発生します。

恐らく初めての3軸CVTだったもんだから、設計の不備・限界かと。(それ以降のダイハツ車ではこの現象の報告は上がっていない。)

そのフィーリングが購入当初から嫌で、減速の際はもっぱらマニュアルモード。

7速 → 6 → 5 → 4 → 3 → 2 → 1 とシフトダウンによるエンジンブレーキで積極的に減速させるようになりました。

おかげでブレーキパッドの減らないこと、減らないこと(笑)

CVTはプーリーが削れるトランスミッション

以下はCVTの動き方について。

金属ベルトを挟み込んでいるプーリーのにご注目。

① 加速時

加速時

② 加速が穏やかになってきた時

加速が穏やかになったとき

③ 速度を一定にして走行している時

一定走行時

三角・すり鉢状のプーリーを向かい合わせて、

  • 幅が狭いと円の外側で大回り
  • 幅が広いと円の中心で小回り

プーリーで挟む幅を調節することで、金属ベルトが大回り・小回りとなり、マニュアルやオートマのようなギア段数と同じ効果を生み出しています。

※ ちなみにプーリーは、電動モーターで動かしているのですがそれだけではチカラがまったく足りず、油圧パワーの補助がなければ動きません。

電動モーターだけだとエネルギー損失は小さくて済むのですが、その油圧のエネルギー損失がめちゃくちゃデカイ。よってその分燃費が悪くなる。

電気自動車2代目リーフが発売されている2018年。小型で超パワフルなモーターが開発されていてもおかしくないのに、CVTのプーリーを動かすモーターに関して言えばまだまだパワー不足で油圧が必須。

プーリーを動かすためにどんだけのチカラが必要なんだか・・・。CVTの永遠のテーマとなっています。とは言え、それでもCVTは燃費が良い。

※ ちなみにCVTフルード ( CVTオイル ) はどこに使われているのか?

プーリーに挟み込まれて金属ベルトはいつもクルクル回っているのですが、そのまんま擦れあっているとプーリーも金属ベルトも磨耗してガッタガタになっちゃう。

よってプーリーとベルトの間にオイルを仕込ませることにより摩擦係数を低くして削れないようにしています。

スクーターのトランスミッションで使われている自働遠心クラッチ「 プーリーと駆動ベルト 」の仕組みの遠い親戚みたいなものがCVTなので、原チャリ・ビッグスクーター乗りの方々には理解していただけると思うのですが、

10,000kmほど走れば、ゴムベルトの磨耗やひび割れが。加速の際に滑りの発生や千切れる症状が。

30,000kmほど走れば、ゴムベルトが接地しているプーリーが削れて段つきになり正常な加速が難しくなる症状が。

プーリーに対して直接触れているゴムベルト(自働遠心クラッチ)と、潤滑オイルでコーティングされているプーリーと金属ベルト(CVT)では摩擦係数がまったく異なるワケですが、

結果、ガタが発生する箇所はプーリー表面&ベルト。ということは・・・。

CVT、異音のまとめ

CVTの異音のまとめ

シフトダウンの際に、毎回マニュアルモードで減速

アクセルを踏まないので燃料カット状態、しかしシフトダウンによる余計な油圧制御(プーリー動作)が発生して燃費に悪影響

さらに、プーリーとベルトを保護しているCVTオイルの劣化が早まる

50,000 kmでCVTオイルを交換しなければならないところを無交換

プーリーと金属ベルトの磨耗の発生がスタート

120,000 kmまで一度もCVTオイルを交換しなかった

プーリーと金属ベルトの磨耗、一線を越える

セミが鳴く ← ( 今ココ )

私は確かにマニュアルモードを多用していましたが、走り屋ではありません。そんなに負荷を掛けていたとは思えない。

で、ソニカのCVTオイルを初めて交換したのは120,000km走行して、アクセルを踏んだら回転数だけ上がって加速しない現象が発生してしまったとき。

交換してきました。

CVTフルード。

CVTオイルを交換した ← 記事です。

ソニカのCVTオイルは 50,000kmで要交換。ということはやはりプーリーが変な削れ方をしたのではないだろうかと思われる。うーむ。

CVT交換は、磨耗した患部のみの交換はしておらず、CVTユニット丸々交換。軽自動車でも総額30万円~40万円・・・。中古部品を、メーカーがオーバーホールした「 リビルド・パーツ 」でもそのぐらいらしい。

ただし、ヤフオクや業者専門のパーツ屋であれば、総額10~15万円くらいに落ち着くのだとか。その場合は部品をディーラーに持ち込んだ場合は工賃が高く付くので、町の整備工場に頼むのが吉。

10万円で何とかなるのであれば、リビルド交換する予定です。トホホ・・・。

※ 町の整備工場ですが、その工場では実は作業が難しく、その工場が他の大きな整備工場に外注する場合があります。CVT交換をその工場単体で出来るかどうかをまず確認するのを忘れずに。

とりあえず、今日からマニュアルモードは封印しますし、次回購入するクルマは極力CVTは選ばない、デミオなど6速ATを選びたい。CVTを選ぶのであれば走行距離を走っていない・マニュアルモードがないクルマでしょうか。なんにしても中古車であれば保証は付ける。

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