三菱のディーラーで、エクリプスクロス・ディーゼルとアウトランダーPHEVを試乗した後、
黒マツダまで、マツダ3セダン XD1.8ディーゼルを試乗しました。
とても、感動しました。
まさか2,000cc以下の日本車でドイツ車を体験できるとは思いもしませんでした。
マツダは真面目にクルマを作っています。
クルマを買い換える予定がまったく無い人も、
友達や彼氏・彼女を連れて試乗してみてください。
過去にドイツ車を体験したことのある人は、
「よしよし。もうヨーロッパに日本車は燃費だけだからなんて言わせないぞ!」と思われること間違いなし。
目次でございます。
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1日本名アクセラ → マツダ3
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2セダンとハッチバック
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3ハッチバックのことを、ファストバック
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4世界初のエンジンはまだ( 2019.08.02現在 )
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5XDグレードは、1.800ccディーゼルターボ
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6全てのグレードで、レーダクルーズACC
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7全てのグレードで、自動ブレーキ
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8全てのグレードで、液晶モニター&ナビ機能
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9最安1500ccガソリン2WD 218万円
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10XD1.8ディーゼルLパケ4WD 315万円
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11まさかのトーションビームが、まさかの乗り心地。
黒マツダディーラーへ、試乗しに行く
三菱にて エクリプスクロス・ディーゼル を試乗しました。
感想としては、足回りが柔らか過ぎるようでずっとフワフワしているような感覚がダメでした。
ただ、乗り心地=柔らかいソファーを希望する人には極上の1台かと思います。
三菱ディーラーを後にした後、以前から気になっていた新型マツダ3( 旧アクセラ )を試乗させてもらいたく黒マツダまでやってきました。
ここのディーラーはプレハブ的なマツダ店舗から徒歩3分の土地に黒マツダをオープンしたばかりであり、とっても綺麗な店内です。
問題のCX-3とデミオとアクセラの1500ccディーゼルエンジンの予見性リコール。
完治しないトラブルはちょっとツライ。整備料はディーラー持ちで無料だとしても。
でも割と中古価格が下がってきてくれたので買うならチャンス。どっしりとした乗り心地は日本のコンパクトカーでNo.1ですし。
CX-5。現行型になった瞬間にベンツとマツダを運営する会社のマツダ屋さんで乗ってきました。私は後席でしたが。マツダエンブレムがやたらデカかったような。
CX-8。家族が多いがワンボックスは乗りたくないユーザーの救世主的存在らしく人気とのこと。( スタッフ談 )
マツダと言えば現在リーフ乗りの私の友人がその昔、RX-8に乗っていました。緑色。4速AT
その数年後、後期型のRX-8にお乗り換え。6速AT
この友人の初めてのマイカーは、スマート。
また、今から20年前にダイハツに就職した頃、同期がMX-6というマツダ製スポーツクーペに乗っていました。なんとまぁ、マニアックな( 笑 )
マニアックと言えば、軽自動車でガルウィングを採用した2シータースポーツカー・AZ-1 もマツダ製。
以上、私とマツダでした。
マツダ3 セダンXD L-Packageの、エクステリア外観について。
お客様用パーキングに駐車している間に営業スタッフさんが寄ってきてくれました。
マツダ3の試乗をしたい旨を伝えると店内に招かれまして、アンケート記入。
その際、ソニカを見て「 だいぶお乗りになられてますね 」とのこと。
( たしかに。もう12年目に突入しました。車検は気軽なユーザー車検で通してますし。)
次のクルマはメルセデスのCクラス( 当然中古 W204 )を希望していたりします。
もしくは、BMWの1シリーズか、
フォルクスワーゲン・ポロのブルーGT辺りでしょうか。
アンケートを済ませて、友人もトイレから戻ってきたので新型マツダ3とご対面。
クーペ風デザイン
最近のセダンはリアガラスを緩やかに傾斜させることで、4ドアセダンなのに2ドアクーペのような美しいデザインが流行っています。マツダ3セダンタイプもご多分に漏れず綺麗な後ろ姿。
デザインについてはBMWのグランクーペがその走りでしょうか。( それともベンツのCLクラスなのかしら?? )
↓ 最近ではクラウンもクーペ風になりましたがコレジャナイ感。フロントマスクが・・・。デザイナー、頑張れ。
フロントバンパー
マツダデザインのアイデンティティ。7角形グリル。マツダ3も当然のようにこのグリルに。
銀メッキのガーニッシュで高級感を演出。
LEDヘッドライトとフォグライト
ヘッドライトはLED。
プロジェクターヘッドライト。エンジンONで周りの円にデイライトが灯ります。
グレードによりフォグランプはオプションも無いそう。
エンジンOFFから、
エンジンをONにするだけで自動で昔のBMWのイカリングのようにプロジェクターヘッドライトの円周にLEDデイライトが灯ります。デイライトはOFFにはできないそうです。
デイライトのアップ。
デイライト点灯中のマツダ3を正面から撮影。
バックギア連動サイドミラー
サイドミラーの角度にご注目。
ここから、バックにギアを入れると・・・、
ミラーが自動的に下側を向いて、バック駐車のサポートをしてくれます。
また、後方から接近してくるクルマがセンサー範囲内に入ってきた場合、ミラー内に警告灯と点灯させてドライバーに注意喚起を行います。
タイヤ・ホイールサイズ
Xグレードはブラックメタリックのホイール。
その他はこのようにグレーメタリックのホイール。
マツダ3 セダンXDの標準ホイール。
タイヤのメーカーはブリジストン。
タイヤサイズは同じで、215 / 45 R18 を標準採用。大きくなりましたねぇ。
※最安の15Sファストバックのみ 205 /60 R16になります。
ちなみに銘柄は、TURANZA T005 ( トランザ )というモデル。
ハイグリップタイヤはポテンザですが、欧州ではポテンザの機能に静粛性能などコンフォート機能を追加したタイヤがあります。
それがトランザ。
自動ブレーキシステムのセンサーとカメラ
フロントガラス上部には、自動ブレーキレーダーセンサーとカメラが仕込まれています。
ACC用のセンサーはフロントグリルに埋め込まれています。
マツダ3 セダンXD L-Packageの、インテリア内装について。
続いて、マツダ3の内装です。
ダッシュボードのデザインが秀逸
↓ 旧アテンザのダッシュボード・インパネ・センターコンソールデザインと比較してみましょう。
一番目を引くのがダッシュボード上の材質とデザイン美。最新現行モデルのアテンザに通じる感じを受けます。デザインをフィードバックしたのかしら。
今までのプラスチックのシボ柄ではなく、なんとソフトパッドを贅沢にも使用してきました。
赤っぽいステッチが綺麗に縫われており高級感を演出しています。
ドライバー側のエアコン吹出口の造形も良いデザインです。まったく安っぽくありません。
うーん、レクサスにありそうなデザイン。Goodです。
ナビ・センターコンソール
続いてセンターコンソールの質感について。
タッチセンサー付きの液晶画面が標準装備。さらにカーナビゲーションも入っています。マツダさん大盤振る舞いです。
iPhoneやアンドロイドのアプリをインストールすれば、スマホの一部の機能がナビに表示させることにも対応。
エアコンダイヤルは滑り止め加工の柄が高級感を演出しており、とってもステキでした。デュアルエアコン対応。シートヒーターはちゃんと助手席にもあります。
余計なボタンがごちゃごちゃ付いていないのもポイント。
USBポートとCDスロットはグレードにより標準だったりオプションだったり。
BOSEサウンドシステムについて
今までのカーオーディオのスピーカーはドアにスピーカーを埋め込む方法が主流でした。
( ↓ レンジローバー・イヴォーク )
理由は、スピーカーを取り付けるのに都合の良い位置だからです。ただドアトリムのデザインが統一されなくなりますし、何にもまして外部への音漏れが大きいのがデメリット。
そこでマツダ3では標準スピーカーでも音響を考えた位置に設置しております。ドアに設置することはほぼを止めました。
マツダ・ハーモニック・アコースティックス + 8スピーカー。
衝撃だったのがフロントスピーカーの位置。通常では✖の位置ですが、マツダ3ではフロントサイドパネルの奥に設置されています。
後席のスピーカーに関しては上部天井に埋め込んでいます。
またフロントのツイーターについてはいつも通りのAピラーの付け根に。
疑問に思ったのがスピーカーを好きなメーカーのものに交換するときはいったいどうするんだ?ということ。
サイドパネルの奥ってどうやってこうかんするんだろう?と思い営業スタッフに訪ねたところ基本マツダ車は他のスピーカーへの交換には非対応とのこと。
だからこそ標準オーディオスピーカーの音に拘っているし、マツダ言えばBOSEというくらいアメリカの老舗オーディオメーカーのBose ( ボーズ ) と手を組んで専用サウンドオプションを用意してマツダ車の音響UPを図ってきたとのこと。
あぁ、そうか。だから友人もRX-8を購入する際にオーディオ代が高く付いたと言っていたのか・・・。
試乗車のマツダ3セダン XD L-PackageにはBoseサウンドシステム ( オーディオパイロット2 + センターポイント2 ) + 12スピーカーというオプションが装着されておりました。
ちなみにボーズサウンドを追加した場合はトランクルームの、
屋根にウラにサブウーファーが取り付けられます。
このように。
ただ、その横にあるのもスピーカーなのかしら???謎です。
もちろんBluetooth対応でアンドロイドでもiPhoneでも対応可能。
ただ、AV入力ジャックがあるのかどうかは分かりません。聞くのを忘れてしまった。
営業マンのアンドロイドスマホをBluetooth接続してJ-POPを大音量で聞いてみました。
音割れなど皆無ですし、実際問題音が綺麗に再生されていて聴きやすい。Bose様様かと。
オートマミッションについて
シフトギアはCVTではなく、6速トルコンATを採用しています。
安易にCVTに走らないところが流石マツダと思っちゃう。
シフトノブの手前にはナビ操作などのロータリーコマンダー。( マツダコネクト?)
液晶スピードメーターについて
以下はディーゼルエンジンのメーター。
タコメータのレッドゾーン手前が5,500rpm。( ガソリンだと7,000rpm )
スピードメーターの中央部分はTFT液晶が埋め込まれています。情報や針などが液晶で表示されます。
ステアリングスイッチについて
ステアリングスイッチの右側。
レーダークルーズコントロール( ACC )の設定スイッチになります。
全車速追従型で信号待ちで自動停止後、青になり前の車が走り出したらクルマも自動で走り出します。本当に便利。
バックミラーについて
後続車のヘッドライトが眩しい場合、自動的に減光してくれます。
またフレームレスでスッキリデザインです。( グレードによりオプション )
ちなみにアーム部分にはシートベルト装着センサー灯が。
後席・ドアトリム
ドアトリムもダッシュボード同様にソフトパッドがふんだんに使われており高級感を感じます。
後席シートにはスライドやリクライニングの機能はありません。
合成革シートはパンチング加工。
後席の足元スペース。まずまずの広さ。独立した後席用エアコンはありません。
後席の天井は、172cmだと拳1個入るか入らないかくらい。セダンはこんなもの。
マツダ3 セダンXD L-Packageを、実際に試乗。
営業スタッフの熱心な説明に好感を覚えつつ、いざマツダ3の試乗です。
ディーラー敷地内から車道に出る際の段差を超えた瞬間、
これ本当にアクセラ?と疑った。
車道に点々としているマンホールをわざと踏みながら走行してみて確信しました。
乗り心地が全然違うっ!
フロントも十分良くサスペンションが動いていて好印象なのですが、
リアです。リアサスペンション。
イヤな突き上げ感が本当に良く抑えられておりスゴイ関心してしまった。
タイヤは215/45R18の扁平率なので柔らかい感触のタイヤではありません。
ということは、サスペンションの足が良く動いているということ。
まさかのトーションビーム
助手席に座っているスタッフさんに、
「 リアの突き上げがやたらと上手く抑えられてますね!マツダ3ではアクセラの従来のマルチリンクに変更を加えたんですか? 」と訪ねたところ、
「 いいえ、トーションビームなんですよ 」
えっ!?
本当に!?
トーションビーム???
本当だ・・・。
日本車の2,000cc以下でこの乗り心地はちょっと衝撃でした。
しかもトーションビームって・・・。
ドイツ車であればお金を掛けて開発しているので例えトーションビーム形式だったとしても、
しっかりとしたグリップ感はあるけど衝撃をちゃんと良く吸収するサスペンション作りが可能なのは知っていました。
それの良い例がドイツ・フォルクスワーゲンのコンパクトカー、ゴルフ。さらに弟分のポロ。
乗り心地は、ポロを超えてゴルフの腰くらいまでやってきた。という感じ。
本当にマツダは良く頑張ったなぁ~と関心してしまいました。
日本はクルマの基本性能を無視した利益優先・燃費優先の開発しかやらない、ドイツとガチンコで戦える日本のコンパクトカーはこの先生まれないだろうと思っていたらマツダ3がやってくれた。
ドイツに恥ずかしくないサスペンションの開発・セッティング。クルマ好きの人はぜひとも一度ハンドルを握ってみてください。
日本のコンパクトカーを変えるのはトヨタでもホンダでもなく、マツダかもしれません。
変な横揺れのお釣りも皆無。
ディーゼルエンジン・ターボのスペックは、
- 116 馬力 / 4,000rpm
- 27.5 kgmf / 1,600 - 2,600rpm
のため、アクセルベタ踏みで矢のような加速とは行きませんが、
そのトルクでスルっと走り出せる感覚は良いですね。
ただ、ドイツ車に乗ったようなシックリ感にまではあとほんの少しくらい。
なんだろう?ボディ合成がわずかに足りないのか理由は分かりませんが、ちょっとだけあと一つ足りない感じ。
ただ、普通に走る分には十分合格です。
少なくとも先程乗った三菱のエクリプスクロス・ディーゼルと比べるとストレス・ゼロ。
燃費については、WLTCモード後のカタログ燃費なので信頼性が高いです。
- 市 街 地:15.5 km/L
- 郊 外:18.8 km/L
- 高速道路:21.3 km/L
以前のったデミオXDも燃費が良かったですが、マツダ3XDも負けてないです。
静粛性については、ハイグリップだけど静粛性も頑張った欲張りコンフォートタイヤ・トランザだけあってそこそこ静かでした。良いと思います。
ACC走行と、ヘッドアップディスプレイ
走行途中でACC機能を使ってみました。
ステアリングスイッチを操作してACC速度を設定します。
すると前方のクルマを測位。信号でスピードが下がると同時に、きっちりマツダ3の速度も下がっていきブレーキペダルを踏まずとも完全停止。感動。
青信号になって前のクルマが走り出すと、それに合わせて追従を開始します。
↓ 下の画像はヘッドアップディスプレイを撮影してみました。
真ん中の上はクルマのマーク。前方のクルマを測位したら表示されます。
その下はスピードメーター。
右側は設定速度。
左側はカメラが捉えた道路標識の制限速度マーク
マツダ3 セダンXD L-Packageの、まとめ
この2台の特徴は、良く動く足です。サスペンションが良いものを搭載しているから。
スイフトではスポーツサスペンションは乗り心地がガチガチという固定観念を根底から粉々にしてくれた1台です。
そしてマツダ3は生粋のスポーツモデルというわけではくむしろ大衆車よりというキャラクターで初めて良く動く足を採用したクルマという評価でノミネート。
コンパクトのスポーツモデルはスイフトスポーツを、大衆コンパクトカーはマツダ3をお手本にして乗り心地の改善にメーカーは取り組んでもらいたい。
トーションビームは安くて乗り心地が悪い、マルチリンク・ダブルウィッシュボーンは高くて乗り心地が良い。
物理的に乗り心地の限界値が高いのはマルチリンク組であることは間違いないのですが、
ちゃんとトーションビームを車体に合わせてじっくり開発するとフォルクスワーゲンのポロやゴルフ並になり乗り心地が大変良くなる。
今までの日本メーカーのトーションビームは、例えば適当に開発して既に出来上がっているサスペンションを新型車にポン付けした程度のモノなのでそりゃ同じトーションビームでもドイツ車とは雲泥の差。
日本車のトーションビームは安くて乗り心地が悪い。
それがフォルクスワーゲンのようにマツダが真面目にトーションビームを開発しだしました。
おそらくコンパクトカーとしてマツダ3は他車に対して明確なアドバンテージが欲しかったのだろうと思います。
普通なら新型エンジンを開発した段階でそれをウリとして他車と戦うものですがマツダはさらにもう一手。
コスト増のため日本のコンパクトーカークラスでは今まで無視されてきたジャンル、乗り心地。
マツダは日本のコンパクトカーで初めて真面目なサスペンション開発。
見た目が良いから売れるのは当たり前。
燃費が良いから売れるのも当たり前。
静粛性が良いから売れるのも当たり前。
後はもう、乗り心地しか残っていませんから。
開発にコストを掛けたとしても、真に「 良いクルマ 」を作れば売れないことは無い。売れることでコストも回収でき、ディーゼルエンジンのリコール対策の費用も補填できる。
マツダにとっては万々歳。
ただし、他のメーカーにとってみると迷惑この上ない話だと思う。今まではどのメーカーのコンパクトカーを乗ったとして乗り心地の良いコンパクトカーは存在せず乗り心地は平均的に全て悪かった。それ故に燃費さえ良ければ売れたのですから。
それがマツダ3が登場してしまったおかげで、コンパクトカークラスでも質の高い乗り心地を実現させなければ客は満足しなくなる。開発で余計なコストを掛けることになってしまった。
これで大迷惑を受けるのは恐らく、スズキ。
ハスラーもクロスビーもスイフト( ベーシックグレード )の全てで乗り心地が硬いですから。マイナーチェンジで足回りのセッティングを変更しなければセールスに影響するような気がします。
¥33,000
スモークガラス対応のドライブレコーダー
現時点で最高のスペックを誇る2個セット。
まず、スモークガラスに対応します。リアガラスがプライバーシー仕様のスモーク車では映像が薄暗くなりますが明るく映るセッティング。
さらに、フロントにもリアにも液晶画面がありません。映像はWi-Fiで飛ばしてスマホで確認するタイプ。よってコンパクト。
以下のオプションケーブルで24時間 駐車監視にも対応します。
¥5,000
24時間 駐車監視ケーブル
上記のユピテル2個セットを24時間監視に対応させるための電源ケーブルです。
バッテリーに直接接続しても良いですが、コムテックと同じく車内のヒューズボックスに接続する方法が簡単でオススメ。