2022年09月11日(日)
ちょうど20歳頃、苫小牧(パトレイバーのヒロイン泉野明(いずみ・のあ)の実家がある北海道の市)で仕事をしておりましたが、
会社のバイク好きな先輩社員さんより「〇〇くんってヤマハのSRが似合いそうだよね」と言われました。
たしかにベンリィ50やYB-1が好きだったので悪い気はしなかったです。
ただ若気の至りかアメリカンのヤマハ・ドラッグスターに憧れておりました。
あれから23年。大型AT限定免許を取得してようやくアメリカンに乗るという夢を実現できました。
レブル1100 DCT です。
結論から言えば、中学生でも扱えるくらい取り回しが軽くて運転しやすいのが衝撃的でした。「本当にリッターバイクなのこれ?」という感じです(笑)
では走行感想レビューをご覧ください。
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1走り出した瞬間、
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2なにこれ!?軽い!!
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3ワイルドなドコドコ排気音
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4デコボコ道はツライ。
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5なんでリンク式サスペンションじゃないの?
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6高速道路、時速80km/hでツライ。
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7全身に風を受けてしまう。
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8時速60km/hで走るのが一番気持ちいい。
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9加速はGW1800よりも良い
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10実燃費は26.6km/L
目次でございます。
- 1 レブル1100DCTで北海道ツーリングへ出発
- 2 レブル1100DCTをレンタル819千歳パーク店で借りる
- 3 レブル1100DCTのツーリングコースについて
- 4 レブル1100DCTのスペックについて
- 5 レブル1100DCTのキーシリンダーについて
- 6 レブル1100DCTのサスペンションについて
- 7 レブル1100DCTのタイヤ・ブレーキについて
- 8 レブル1100DCTの足つきの確認
- 9 レブル1100DCTのシートについて
- 10 レブル1100DCTのエンジン・ミッションについて
- 11 レブル1100DCTのマフラーについて
- 12 レブル1100DCTのヘッドライト・テールライトについて
- 13 レブル1100DCTのハンドルスイッチについて
- 14 レブル1100DCTのメーターについて
- 15 レブル1100DCTの動画と写真
- 16 レブル1100DCTのツーリング試乗の感想レビュー
- 17 レブル1100DCTの実燃費について
- 18 レブル1100DCTのココが欠点
- 19 今回のツーリングめし
- 20 レブル1100DCTのまとめ
レブル1100DCTで北海道ツーリングへ出発
先日はゴールドウィングツアー1800DCTで札幌→支笏湖→苫小牧→白老のツーリングを楽しみまして、
今日はレブル1100DCTを借りにまず千歳市に向かいます。快晴でツーリング日和です。
さっぽろテレビ塔付近で、ツーリングパートナーをピックアップ。
昨日もそうでしたが、札幌の街中には短い北海道の夏を楽しむバイカーさんたちが小路から大通にわさわさ出てきます(笑)ハンターカブ?クロスカブ??
荷物たくさんPCX
レブル1100DCTをレンタル819千歳パーク店で借りる
札幌から36号線をひたすら進みます。
以前、バーグマン400を借りたのは以下の地図の「ニッポンレンタカー」があるとこらへんの「新千歳空港店」でしたが、今回は36号線沿いの「千歳パーク店」です。
何もない道路に「のぼり」がはためいております。
なかなかおしゃれな外観のレンタル819千歳パーク店ですねぇ。しかしすぐ横が滑走路で飛行機のエンジン音が爆音でまぁうるさい(笑)
昨日は白石区のイーグルモーターサイクル。そしてここ千歳は支店ですね。
ただ、スタッフはあまりバイクに詳しくないみたい(笑)
トリップ・オドの切り替えで「走行モードの変更です」と言われてもツッコミは控えてあげましょう。
レブル1100DCTのツーリングコースについて
今回は札幌→支笏湖ではありませんが、千歳スタートとしても支笏湖経由は譲れません(撮影は支笏湖と決めているので)
千歳市
↓
恵庭市
↓
支笏湖(撮影&トイレ休憩)
↓
苫小牧(昼食:海鮮丼)
↓
沼ノ端(高速道路:無料)
↓
新冠町(海の見えるカフェ・パンケーキ)
↓
帰りは下道を60km/hで流します。
千歳の上の「恵庭市」で道道117号線に入り、そのままいつもの国道453に合流して支笏湖へ。
苫小牧にて、沼ノ端から高速を乗る際に通る道。5kmほど4車線の直線でオススメです。
走らないともったいない!!
いつもの支笏湖の駐車場でワンショット。
相棒はホンダ・GB350Sです。
ちなみにGB350がノーマルな外見でシフトチェンジペダルはシーソー式。
一方、GB350Sになるとシートが変わって、シフトチェンジペダルが一般のクラッチバイクと同じ形状です。
しかし、デカい!厚みがあるのか750ccと言われても信じちゃうかも・・・。気になる方はホンダドリームへGo!!
レブル1100DCTのスペックについて
レブル1100DCTのスペックについて。
私が小型二輪AT限定免許→普通二輪AT→大型二輪ATとステップアップしながら、レンタルしてきたオートマバイクと比較してみました。
レブル1100DCTとPCX125の比較
NMAX125もありますが、125ccを代表して3代目PCXとの比較です。(PCXは現在4代目ですが)
こちらは2代目。
スペック | レブル1100 | PCX125 |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 130kg |
排気量cc | 1100cc | 125cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 単気筒 |
カム | OHC | OHC |
ギア | 6速DCT | Vベルト |
馬力ps | 87/7000 | 12/8500 |
トルクkgfm | 10/4750 | 1.2/8500 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 108 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 100/80-14 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 120/70-14 |
リアサスペンション | ツイン | ツイン |
シート高 | 70cm | 74.5cm |
燃料タンク | 13ℓ | 8ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | 5,700円 |
レブル1100DCTとバーグマン400の比較
低速Uターンでは立ちコケの可能性を秘めているが加速も乗り心地も丁度いいバーグマン400と比較
スペック | レブル1100 | バーグマン400 |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 215kg |
排気量cc | 1100cc | 400cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 単気筒 |
カム | OHC | OHC |
ギア | 6速DCT | Vベルト |
馬力ps | 87/7000 | 31/6300 |
トルクkgfm | 10/4750 | 3.7/4800 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 58 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 120/70-15 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 150/70-13 |
リアサスペンション | ツイン | モノ・リンク |
シート高 | 70cm | 75.5cm |
燃料タンク | 13ℓ | 13ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | 14,100円 |
レブル1100DCTとT-MAX560の比較
レーサーバイクと戦えるスクーターTMAX560との比較。
スペック | レブル1100 | T-MAX560 |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 220kg |
排気量cc | 1100cc | 560cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 直列2気筒 |
カム | OHC | DOHC |
ギア | 6速DCT | Vベルト&ドライブベルト |
馬力ps | 87/7000 | 48/7500 |
トルクkgfm | 10/4750 | 5.7/5250 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 38 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 120/70-17 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 160/60-17 |
リアサスペンション | ツイン | モノ・リンク |
シート高 | 70cm | 80cm |
燃料タンク | 13ℓ | 15ℓ |
燃料 | レギュラー | ハイオク |
8hレンタル料 | 16,700円 | 16,700円 |
レブル1100DCTとNC750X DCTの比較
私の中のベスト・オブ・オートマバイク、NC750X DCTとの比較
スペック | レブル1100 | NC750X DCT |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 231kg |
排気量cc | 1100cc | 750cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 直列2気筒 |
カム | OHC | OHC |
ギア | 6速DCT | 6速DCT |
馬力ps | 87/7000 | 54/6250 |
トルクkgfm | 10/4750 | 6.9/4750 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 33 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 120/70-17 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 160/60-17 |
リアサスペンション | ツイン | モノ・リンク |
シート高 | 70cm | 80cm |
燃料タンク | 13ℓ | 14ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | 14,100円 |
レブル1100DCTとCB1300の比較
AT免許なので乗れませんが、NC750とGW1800の排気量の穴埋めとしてCB1300と比較してみます。
スペック | レブル1100 | CB1300 |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 268kg |
排気量cc | 1100cc | 1300cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 直列4気筒 |
カム | OHC | DOHC |
ギア | 6速DCT | 6速MT |
馬力ps | 87/7000 | 110/7250 |
トルクkgfm | 10/4750 | 12.0/5500 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 22 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 120/70-17 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 180/55-17 |
リアサスペンション | ツイン | モノ・リンク |
シート高 | 70cm | 78cm |
燃料タンク | 13ℓ | 21ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | 16,700円 |
レブル1100DCTとGW1800 DCTの比較
大型AT免許を所持する人の最終到達点、ゴールドウィングツアー1800DCTとの比較。
スペック | レブル1100 | GW1800 |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 383kg |
排気量cc | 1100cc | 1800cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 水平対向6気筒 |
カム | OHC | ユニカムOHC |
ギア | 6速DCT | 7速DCT |
馬力ps | 87/7000 | 126/5500 |
トルクkgfm | 10/4750 | 17/4500 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 22 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 130/70-18 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 200/55-16 |
リアサスペンション | ツイン | モノ・リンク |
シート高 | 70cm | 74.5cm |
燃料タンク | 13ℓ | 21ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | 24,400円 |
レブル1100DCTと軽自動車ソニカの比較
私が乗っているダイハツ軽自動車ソニカとの比較
スペック | レブル1100 | ソニカ |
---|---|---|
重量kg | 233kg | 870kg |
排気量cc | 1100cc | 660cc |
気筒数 | 直列2気筒 | 直列3気筒 |
カム | OHC | DOHC |
ギア | 6速DCT | CVT |
馬力ps | 87/7000 | 64/6000 |
トルクkgfm | 10/4750 | 10.5/3000 |
トルクウェイトレシオ | 23 | 82 |
Fタイヤ | 130/70-18 | 155/55R15 |
Rタイヤ | 180/65-16 | 155/55R15 |
リアサスペンション | ツイン | トーションビーム |
シート高 | 70cm | - |
燃料タンク | 13ℓ | 34ℓ |
燃料 | レギュラー | レギュラー |
8hレンタル料 | 16,700円 | - |
レブル1100DCTのキーシリンダーについて
ではレブル1100DCTをチェックしていきましょう。
まず、普通のバイクとアメリカンバイクだとハンドルロックの位置が異なります。
アメリカンだとハンドルロックは右側面、フロントフォークの横に取り付けられています。
そしてエンジン始動のキーシリンダーは左側面に。
この面倒臭さがアメリカンバイクの醍醐味なのでしょうか。
ちなみにシート下にはグローブ程度しか入りませんが、シートをオープンするにはキーを「SEAT」の方向に回します。
レブル1100DCTのサスペンションについて
ホンダの説明では、
酸化チタンコートを施したφ43mm のインナーパイプと、アルミ展伸材とアルミ鋳造の 2 ピース構造としたボトムケースとあります。まぁ、普通の正立フォークですね(笑)
プリロードアジャスターで調整可能。
リアサスペンションはツインサスペンション。モノショック(リンク式)ではないですね。うーむ・・・。一応「ショーワ製」です。
ホンダの説明では、スポーツライドにおいても良好な路面追従性を実現するとともに、乗り心地の向上に寄与しているとしています。
こちらも調整可能。
アメリカンでも乗り心地を追及するなら「リンク式モノショック」のはずですが雰囲気を第一に考えたのかしら。一応乗り心地を考えているのかでリザーバータンク付きのサスペンションですけどね。
レブル1100DCTのタイヤ・ブレーキについて
意外だったのがタイヤ。
乗り心地の良いラジアル構造タイヤではなく、硬いバイアス構造のタイヤを採用しています。空気を抜けば悪路は乗り心地が良く鳴りますがタイヤが潰れちゃう。タイヤが潰れづらいのはバイアス構造だったりします。
フロントタイヤのサイズは130/70-18
銘柄はダンロップD428F
ABS油圧ブレーキ&ディスク。
キャリパーの取付は高級バイクやスポーツバイクでおなじみの強度が高いラジアルマウント。
リアタイヤは180/65-16
軽自動車のタイヤ幅は大きくて165mmくらいですから軽よりも太いタイヤ(笑)
迫力がありますねぇ。
リアもABS油圧ディスクブレーキです。ただしPCXやリードやDioやGW1800のように左ブレーキレバーまたは右ブレーキレバーを握るとフロントとリアが同時にブレーキが掛かるコンビブレーキシステム(CBS)ではありません。
レブル1100DCTの足つきの確認
ライダーは、172cm・62kgです。
シート高は70cm。まったく問題ありません。地面にベタ足です。160cmの女性でも問題ないかと。
前から見てみます。ドッシリ足が着いています。
ステップに足を掛けてみます。
ニーグリップできます。
停車中に足を下ろしても、NC750XDCTのようにスネやふくらはぎがステップに干渉することはありません。
ちなみにNC750DCTやGW1800DDCTには、オプションでシフトチェンジペダルが用意されておりますが、レブル1100DCTにはありませんでした。
右足のステップバーを確認。
左ブレーキレバーは無く、代わりに右フットブレーキペダルが装備されます。(ホンダのDCTはスクーター乗りよりもクラッチバイク乗りに配慮しているミッションですね。)
足を乗せると、内側部分がミッションカバーに当たって少々不快だったりします。ニーグリップしていると特に。
ミッションカバー。
レブル1100DCTのシートについて
シートはタンデムとは分離しており、完全に一人用で前後のサイズは短く走行中のポジション変更は極めて微小。ほぼできません。
クッションの厚みも座り心地も可もなく不可も無く。
タンデムシートは小さいですね(笑)お尻の大きい女性だと足りないのでは・・・。
タンデム用のステップバーは折り畳み。
タンデムからの景色。座面の小ささをトップケースの背もたれで補うのが良いですね。
レブル1100DCTのエンジン・ミッションについて
続いて、レブル1100DCTのエンジンとミッションを見ていきましょう。
エンジンはアメリカンに多いV型2気筒空冷ではなく、直列2気筒水冷式。
トランスミッションはホンダの十八番DCTです。GW1800は7速ですがこちらはNC750DCTと同じ6速です。(DCT最多段数はスポーツカーNSXの9速です)
DCTのカットモデル。
ラジエーター。
ガソリンはレギュラーガソリンでOK。タンク容量は13リットル。
シリンダーカバーを上に開けます。
給油口のフタがそのままタンクキャップになっています。
このレブル1100DCTには社外のエンジンガードが取り付けられておりましたが、取り回しが「250ccバイクか!」というくらい軽すぎるため立ちコケの心配やUターンでの転倒は皆無かと(笑)
逆に、エンジンガードを地面にこすっての転倒の恐れが。例えば支笏湖に向かう途中のコークスクリューとか。車体を横にするのが怖かったです。
レブル1100DCTのマフラーについて
マフラーからの排気音は、
「ドッドッドッドッドッドッ」
アメリカンらしいくて良いですね。まるでキングエンジン(笑)嫌いじゃないです。アメリカンはこうじゃなきゃ。
知らなかったのですがハーレーの場合の排気音は、3拍子?で馬が「パカラ」と3つの音で掛けていくように
「ダダダッ・ダダダッ・ダダダッ」
という風に鳴っていたらしい。今のハーレーではそんなんでもないらしく昔のキャブのハーレーではそういう排気チューニングになっていたとか。
シンプルさが逆にカッコいいサイレンサー。
スイングアームにタイヤの空気圧とドライブチェーンの注意書きがありました。
レブル1100DCTのヘッドライト・テールライトについて
LED4眼なヘッドライト。日産シーマのバルカン砲みたいなヘッドライトに近い。
レブル1100DCTのテールライト。シンプルです。
レブル1100DCTのハンドルスイッチについて
DCTバイクにはハンドルスイッチが多々装備されています。チェックしていきましょう。
まず右側。
- キルスイッチ(兼セルスイッチ)
- AT/MT切替ボタン
- ニュートラルボタン
- ドライブボタン
- クルーズコントロールスイッチ
- 速度調節レバー
続いて左型。
- ハイビーム・ロービームスイッチ
- メーター内設定のセレクトボタン
- モード切替ボタン
- グリップヒーター
- ホーン
- ウィンカー
- シフトダウンスイッチ
上側にはハザードスイッチ。その横には駐車ブレーキレバー。
ウラ側にはシフトアップスイッチ
レブル1100DCTのメーターについて
メーターの表示について。
- ギア数
- 回転計
- 時計
- スピード計
- トラクションコントロールインジゲーター
- 残燃料
- 走行モード
- 気温
- トリップ・オド・継続可能距離(RANGE)
走行モード:スポーツ
- P:エンジン出力(パワー)
- T:トラクションコントロールの介入
- EB:エンジンブレーキの強さ
スタンダード
レイン
ユーザー自由設定
レブル1100DCTの動画と写真
2分程度の走行動画です。
モデル:172cm・62kg
購入する場合やレンタルする場合の参考にしてください。
以下は写真になります。
レブル1100DCTのツーリング試乗の感想レビュー
では、レブル1100DCTで実際にツーリングした感想を綴っていきます。
レブル1100DCTの乗り心地は固い
私は何も調節なしで、レンタル819から借りた状態で乗った感想は、硬いです。リアサスペンションが。
とは言っても、アスファルトの表面の継ぎはぎが無い比較的「平ら」な路面だと全く問題ありません。それはフロントもリアもガチガチのPCXと同じです。レブル1100DCTがPCXと違うところはフロントサスペンションはさすがにキチンと衝撃を吸収してくれるという点。
じゃ、何が問題なの?
それは、道道117号線のような
路面が継ぎはぎだったり、ゆがんで陥没してヒビが入っていたり、除雪でアスファルトがえぐられて穴が空いていたり、その穴を雑に埋めるからボコっと出てたり、そんな道路を走行すると、
硬いツインサスペンションのおかげでケツが火を噴きます。
それでもNC750Xのような腰からヒザにかけて傾斜があり、腰とくるぶしが横からみて離れすぎていないライディングポジションなら簡単に立つことが可能です。よってデコボコを通過する前にちょい立ちすることで衝撃をいなして難なく通過できますが、(そもそもNC750Xの場合はリアはリンク式。多少のデコボコもいなします。)
レブル1100DCTの場合、この通り人間工学上なかなか立つのが難しい。よって衝撃はお尻や腰に集中するのはもちろん脳天まで響くことがあります。これは正直キツかったです。
ついでに、50cc~1800ccまでのオートマバイクを乗ってきて今回初めてアメリカンのシートに座ってツーリングしたワケですが、私は意外と足の付け根が弱く例えば自転車の二人乗りで荷台に座った際に、後ろから見て「ハ」の字に足を広げると外側の付け根が痛くなって長時間保持できません(持病?)そんな私がこのアメリカンレブルに乗ると、その外側の付け根が「攣る(つる)」症状が出て困りました(180kmほど乗った辺りから)。
ずっとステップに乗っけている状態なら症状はでませんが、例えば停車で足を着く場合や、低速Uターンの場合にです。私と同じ足の付け根がもともと弱い方はお気をつけください。
また、タイヤについても乗り心地が硬い要因かと。
ラジアルタイヤとバイアスタイヤ。レブル1100DCTはバイアスです。比較的乗り心地が硬い。空気圧についてはさすがに調べませんでしたが適正地だと硬いかもしれません。
適性値は前後とも225kPaです。
もしかしたら、タイヤの空気圧が適性値よりも高かったかもしれません。
もしかしたら、プリロードアジャスターで硬めだったのかもしれません。
全ては謎に包まれる。
レブル1100DCTはオートマバイク中、最高の加速で速い!
のっけから乗り心地は悪かったというネガティブな評価でしたが、加速については一転、最強です。
私が今まで乗ってきた「オートマ」バイクの中では歴代最強の加速を誇ります。
時速60km/hから、100km/hまでの到達タイム(体感)
- NMAX125 9秒
- バーグマン400 6秒
- TMAX560 Sモード 3.3秒
- NC750X Sモード LV.1 3秒
- Gold Wing 1800 スポーツモード 2.8秒
- レブル1100 スポーツモード 2.5秒
これらの計測はストップウォッチで計った訳ではなく私の体内時計での計測になります。よってタイムに正確性はありませんが順位についてはおおむね合っていると思います。
馬力・トルク・排気量の全てがレブル1100DCTより上回っているゴールドウィングツアー1800DCT。しかし380kgと230kg、150kgの差はハッキリと加速タイムに現れますね(笑)
こうなると、NC750X DCTで Sモードのレベル3を試すことができなかったのが悔やまれる。おそらくレブル1100よりは遅いでしょうがGW1800より速いタイムが出るのでは??
時速120km/hが限界、その理由
最強の加速を誇るレブル1100DCTですが、カウルやスクリーンといった「ウィンドウプロテクション」が一切ありません。
高速道路を距離として30kmほど走行しましたが、
2度とレブルで高速道路を走りたくない
これが正直なホンネです。
まずジェットヘルメット(SHOEIのJクルーズⅡ)だと時速60km/h付近から風切り音が発生します。
私の場合、気持ちよく流すのは時速60km/hが限界です。
ただし、電動ロングスクリーンのついている車種ではその限りではなく、てっぺんまでスクリーンを延ばせば時速100km/hでもへっちゃらです。
写真はT-MAX560テックマックス
こちらはゴールドウィングツアー1800DCT
で、レブル1100DCTはどうかというと・・・、
電動のスクリーンも無ければ、普通のスクリーンも無い。カウルもない。ウィンドウプロテクションの類が一切なし。まさに漢の乗り物です(男塾)
私ならレブル1100DCTだと時速60km/hが限界です。それ以上は苦痛の苦行でしかありません。私は徳を積むためにバイクに乗ってるワケじゃない。気持ち良く気分良くなりたいがためにバイクに乗るんです。
ちなみに最高速テストを行いましたが時速120km/hが限界です。山岡史郎がバイクの後席に乗せられて200km/hで「死ぬー!」と叫んでいましたがあたしゃ120km/hでアウトです。
あと、最高速を出しても問題ないようなライディングポジションではありません。アメリカンは。少しでも上半身を上げると風圧で後ろに持っていかれます。恐怖でしかない。
アメリカンバイクはゆったり乗るものだと思いました。
アメリカンバイクはゆったり乗るものだと思いました。
大事なことなので2回言いました。
帰り道はクルーズコントロールで60km/hしばりでゆったりのんびり帰りました。正直、気分が良かったです。
レブル1100DCTを買おうとしている人、レンタルしようとする人は悪いことは言いません。ゆったり走ってください。このバイクでスピードを出すとストレスしかありません。
レブル1100DCTの走行モードについて
ゴールドウィングツアー1800DCTでは、
- スポーツ
- ツアー(通常モード)
- エコ
- レイン
の4モードで、走り出す前にレイン、走り出したらエコモード、この組み合わせが運転しやすくて良かった。
レブル1100DCTでは、
- スポーツ
- スタンダード
- レイン
- ユーザーモード
の4モード。ゴールドウィングの「ツアーモード(通常モード)」は軽くスロットルを回すだけでも「グンッ」と車体が前に飛び出すキツツキになってしまうので「レインモード」を多用したという話ですが、レブル1100DCTの「スタンダード」はゴールドウィングほどじゃありません。よってずっとスタンダードで走れました。
レブル1100DCTは取り回しの良さがピカイチ。倒れる心配がない。
レブルシリーズはというか、アメリカンはバイクの中で最も足つきの良いバイク形状ですね。
エンジンもミッションも低い位置に取り付けられているためか、本当に倒れる気配・立ちコケの可能性がありません。レブルシリーズが女性にウケているのも頷けます。
125ccと言うと流石に言い過ぎ・誇張ですが、それぐらいの軽さがレブル1100DCTにはあります。本当に扱いやすくてびっくりしました。
リッターバイクを気軽に乗りたい!という人がいたら迷わずレブル1100を薦めます。
レブル1100DCTの実燃費について
今回は総走行距離が240kmです。
実燃費の計算は、
240km÷9.01リットル=26.63km/L
なかなか良い数値かと。
ちなみにレンタル819千歳パーク店の最寄ガソリンスタンドは、モダ石油になります。3kmほど。
レブル1100DCTのココが欠点
全身に風を受けてしまうのは欠点というよりアメリカンの醍醐味です。よって欠点からは除外します。
特筆して書くのは以下の2点ですね。
乗り心地が硬い
言うまでもなく乗り心地が硬いこと。
日本のアメリカンの歴史で、モノショックはあったと思いますがリンク式モノショックを採用したバイクってあったのかしら?
それともレブル1100DCTの純正ショーワ製サスペンションが出来損ないの安物だというのか?(PCXやN-MAXだと実際安物なんですがまさかレブル1100DCTでそんなことありえるのだろうか?)
やはり空気圧とプリロードアジャスターが悪かったのかしら???
メーターが反射してまったく見えない
これが本当に嫌でした。作った人は本当に試乗してテストしたのだろうか?というレベル。
以下の画像、どうです?上記の写真を加工して見づらくしてみました。
これだとまだうっすら見えますが、実際に太陽が真上に来ている時は一切何も見えません。
正直呆れました。サンシェードが必要。
今回のツーリングめし
支笏湖から苫小牧にそのまま一直線。まるとま食堂が有名ですが日曜日は休みですので、その向かいのぷらっと食堂へ。
建物の中に、いっぱいお店が出店しているうちの一つです。
こちらはサーモン本マグロ丼。個人的には本マグロもサーモンで良かった(笑)
こちらは新冠町の海が見えるカフェ。
私はアイスコーヒーをオーダー。
相棒はパンケーキ。一部食べさせてもらいましたが、わかさいものふろまーると似た味・触感です。パクったかと思うほど(笑)
二階に座ったのですが、床が正直汚すぎ。
ちなみにこれがわかさいものふろまーる。
あと、海の見えるカフェは札幌市の横、石狩市にもあります。
リップルというピザ屋さんですが(笑)
リップルでピザを食べる ← 記事です
レブル1100DCTのまとめ
2代目PCXで北海道ツーリング
3代目PCXのツーリングインプレッション!乗り心地は硬かった!!
N-MAX ABS ( 2017モデル ) のツーリングレビュー。意外とソフトな乗り心地。
トリシティ125で北海道ツーリング
バーグマン400で北海道ツーリング。スクリーンが珠にキズ
NC750X-DCTは最高峰のオートマバイクでした。
T-MAX560 TECH MAXのクルーズコントロールは便利。
Gold Wing tour 1800 DCTは最強の長距離ツーリングバイクでした。
レブル1100DCTはとても軽い取り回しとGW1800を凌ぐ加速が魅力。
RSタイチのレインスーツ
SHOEIのジェットヘルメット