第1回目
北海道石狩市は、
2005年、第三セクターで失敗した過去がある。
2017年、道の駅を建設中。
建設費は、6億円。
運営は、満を持して第三セクターだ。;゚ロ゚)
石狩市、第三セクターで道の駅6億円で建設中
北海道石狩市( いしかり ) は、札幌の上にあります。
石狩市は、厚田村 ( あつた ) と浜益村 ( はまます ) と合併して、北に長くなった。
位置関係は、
- 上が、浜益区
- 中間が、厚田区
- 下が、石狩市
日本海側の海沿いの道は、オロロンラインと呼ばれ日本の最北端である稚内市 ( わっかない ) まで続いています。
で、
小平町の道の駅まで、他の道の駅が無い。( 休憩する場所はある )
それを口実として、石狩市の厚田区が道の駅の建設に乗り出しました。
建設費は6億円だ。
どうせ作るなら、厚田区ではなく上の浜益区に作れば均等なのに、ハンパな厚田区に決定。
現在、2018年のオープンを見据えて目下建設中だ。
厚田村はお世辞にも栄えているとは言えない。
現在は、高校が無い。
スーパーマーケットも撤退してしまった。
合併時は、約 2,700人
合併から12年経過すると、
現在は、約 2,000人。700人減少した。
2,000人というのは、石狩市総人口の約3%だ。
3%の人口に、6億円を投資するのは正しいことなのか?現段階では分からない。
厚田には4つのゴルフ場がある。法人税は結構入っていたのでは?と考えられる。
ちなみに石狩市は国民健康保険で累積7億円の赤字がある。
石狩市の人口が集中しているのは、合併前の石狩市全域。
ピンク色で囲っている部分だ。約 51,000人
石狩総人口の87%
厚田の桜は爆発的に観光客が入るが春だけだ。
年間通して人で大賑わいなのは間違いなく佐藤水産のサーモンファクトリーだ。
レストランあり、ソフトクリームあり、名物のおにぎり有り、新鮮な魚介有り。
主婦・子供・カップル・家族・友達、すべての人が立ち寄れる。立ち寄る価値のある複合施設だ。
中でもやはり魚介類に定評がある。海が近いのは魅力的だ。その魅力を十分に発揮している。
本州で有名な居酒屋、鳥貴族。焼き鳥屋。
鳥貴族はあえてメジャーなチェーン居酒屋の近くに店舗を出店している。
なぜか?人が良く通るからであり、さらに他の客を食らうほどの魅力を用意した焼き鳥屋だから。
私は最初、よっぽどサーモンファクトリーの隣に道の駅を作れば儲かりやすいのではないかと考えた。
ただ、佐藤水産と渡り合っていけるほど魅力ある魚介は用意できないだろうと考え直した。
であれば商品がバッティングしない野菜・くだものとなる。
例えば余市のキノコ王国の野菜。あれはいつ行っても魅力的だ。
ただし、
地元で買えない魅力ある商品だから買うのだ。
地元で買えるものを、わざわざ買って帰るバカはいない。
客は人口に比例する。
一番の顧客は札幌の200万人だ。
札幌から北上するにはちょっとしたドライブにもサーモンファクトリーくらいが丁度良い距離。
しかし、
道の駅を建設している厚田区の中心部までは
札幌からだと、40km ~ 50km。
かなり遠くだ。遠すぎる。
石狩市内なのに、25kmも離れている。
石狩市厚田区の道の駅で、新鮮な魚介類と野菜くだものが販売されているとして、誰が買いに来るのか?
魚介については絶望だ。行きにサーモンファクトリー。帰りにサーモンファクトリー。特に夏は地方でわざわざ痛みやすい魚介を購入する人がたくさんいるとは考え辛い。
さらに道の駅の中には魚売り場は作らないらしい。500Mほど離れた漁港で販売するとのこと。道の駅はあくまで食事をするところとのこと。
活路は野菜くだものとなる。
ゴルフ場の客も道の駅に来ると、会議のPDFにあった。が、
ゴルフ場を利用する中年以上のほとんどは札幌市民だ。その中年以上の年齢層がプレイの後でわざわざメンバーと道の駅まで北上するとは考えにくい。
その2に続く予定です。