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観光地

行ってみた!大人の社会科見学。北海道・泊原子力発電所

2017年8月31日

大人の社会科見学、泊原子力発電所

2017/8/30、積丹へドライブしたついでに、

泊村の泊原子力発電所へ行ってみました。原発PRのとまりん館大人の社会科見学です。

入館料はなんと無料です。(゚∀゚)ノ

北海道・泊原子力発電所と、とまりん館の場所

札幌から泊村までの距離はこんな感じです。

本日は、小樽 → 余市 → 積丹岬 → 神威岬 → 神恵内村 → 泊村というコースです。

直接、札幌から泊村までならクルマで2時間。

行ってきた!積丹岬 の記事はこちら
安くて美味しいウニ丼 の記事はこちら

札幌から泊村までの距離

泊村の原子力発電所と、とまりん館の距離の場所はこんな感じです。
泊村の泊原子力発電所の地図

こちらが原子力発電をPRするために建てられた、とまりん館。

ん?何やら白いモノがありますね。
原子力発電PRとまりん館

172cmの私と比較してみても巨大な部品。
風力発電の風車のブレードの大きさ比較

これは、その昔泊原発の近くに建てられていた風力エネルギーを得るための風車の羽( ブレード )でした。

現在はすでに解体撤去されております。羽の回転で電磁波だか高周波が発生するので民家の近くに風車は立っておりません。
現在、泊の風力発電はありません。

とまりん間に入館します。入館料は無料です。

写真左横には受付のお姉さんが出迎えてくれます。
とまりん館のロビー

原発PRのとまりん館のアトラクション

とまりん館は4階建ての建物です。エレベーターも完備されており、4Fは展望スペースになっています。

いやー、ガラス張りの凝った建物ですねぇ。
とまりん館の吹き抜けとエレベーター

上からロビーを見下ろします。円柱の水槽が3個。ちゃんと魚も泳いでます。

写真奥は休憩スペース。売店や持参した食べものを食べるならこちらで。
ロビーを上から。円柱の水槽が3個

建物の柱には、海抜10Mからの防潮堤の高さを表示しています。っていうかこのキャラクターのモチーフってなんだろう??
津波防波堤の高さ。

1階の奥には子供が喜びそうなアトラクションが無料で楽しめるスペースに。丸い玉が銀のレールをクルクル転がっていきます。ピタゴラスイッチ??
ピタゴラスイッチを彷彿とさせる

このスペースは体験型ビデオゲームコーナー。
体験型ビデオゲーム

クロマキー合成で自分の身体がモニターに映し出されます。で、腕を左右に動かしたり、上に上げることによりモニター上のアイテムを掴んだり、飛んだり跳ねたりすることが可能です。

意外と難しかった。
クロマキー合成

ペダルを漕いでエネルギーをチャージして宇宙を冒険するゲーム。
ゲームセンターっぽいアトラクション

私たちは食物や自然から、自然と身体に放射能を浴びていたり、体内に取り入れていたりします。その自然な放射能数値を測ることができるアトラクションがあったのですが・・・、
放射能を測れます

残念、調整中でした。
調整中

変なアトラクションが。ハンドルを回して、筒が回転して、筒の穴からのぞくと・・・、
変なアトラクション。

人間跳び箱?

なんの意味があるのだろう

パラパラマンガのようにヒトが人間跳び箱を飛んでいます。なんの意味があるのだろう?不明だ(笑)
不明

こちらは1階の劇場ミニシアタールーム。っていうか本格的な映画館に近い。これが原発マネーの威力なのか・・・。

札幌にも原発できないかな(笑)← ブレイクスルーが起こらない限り無理。Love・ニュートリノ。
ミニシアターにしては立派な作りです。

原子力発電の仕組みを学ぼう

でさらに奥に進むとこんな感じの説明が。どうやらこの通りに歩いて展示を観察すると原発のことが分かる仕組みになっているらしい。

6つのセクションに分かれています。

  1. タービン・発電機
  2. 外部遮へい壁
  3. 原子炉容器
  4. 蒸気発生器
  5. 中央制御室
  6. 使用済燃料ピット

原子力施設を歩いて知る。

入口のミラー液晶の文字を読みます。

泊発電所は1・2・3号機、3つの原子炉を持ち・・・、
泊まり原発は3号機まで稼動。

北海道で消費される電力のおよそ40%を発電しています、とのこと。

そりゃ泊発電所を止めたら電気料金はガツンと値上がるよなぁ~、としみじみ。
発電力は北海道の40%カバー

1世帯、4~5人家族の、

年間の電気使用量は 5,000 kw くらい。

3号機は1時間で 90万kw の発電能力なので、

単純計算で、1世帯の年間使用電力をたった20秒で発電できてしまう計算に。レンジでチンじゃないんだから(笑)

札幌は94万世帯なので、年間 47億kwが必要。3号機を365日稼動させたら、77億kw発電可能らしい。実際はメンテなどで発電力は結構落ちていると思う。(っていうか計算合ってるのか?皆さん、自分で計算してみましょう。)

で、冷却水量が1秒で66立方メートル!?

1秒で66,000リットルも!?

1時間稼動させたら、だいたい東京ドーム1杯分・・・。冷やし終わったら水中放水。
泊発電所のあらまし

さてさて、これは一体なんでしょう?
使用済み燃料棒・燃料集合体

3年使用した燃料は使用済み燃料として、ピットプールにて冷却・貯蔵されます。水には放射線を遮る働きがあるのでプールの外の作業員に影響を与えることは無いらしい。
使用済燃料ピット

ペレットの入った燃料棒を集合させて燃料集合体が出来あがります。先ほどの物体は燃料集合体です。
ペレット・燃料棒・集合体

使用済燃料ピットからお送りしました。
プールで使用済核燃料を冷やします。

こちらは中央制御室。スライドなどを見ることができます。
中央制御室

一時期、耳にした人は多いはず。プルサーマル。
使用済燃料をさらに使うリサイクル、プルサーマル

要は、使った燃料の燃えカスにまだ使えるウラン残りと、反応時に新しくできたプルトニウムの2を混ぜ合わせてMOX燃料を作り、こいつをエネルギーとして利用することをプルサーマルというらしい。

燃料のリサイクルです。
ウラン・プルトニウムでMOX燃料を精製

高レベル高レベル放射線廃棄物貯蔵管理センター
高レベル放射線廃棄物貯蔵管理センター

で、気になるのが貯蔵していた放射性廃棄物の処分方法。
高レベル放射性物質の地層処分

廃棄物をガラスに閉じ込めガラス固化体にして(500kg)、多重バリアシステムで土に埋めます。

一番注意するのが地下水が汚染されること。水に触れないように包みます。ガラス固化体を鉄製のオーバーパックで包んで、粘土の緩衝材でさらに包んで、
多重バリアシステム

地下300Mの岩盤に埋めます。地層処分。
冷却後、地下300Mの岩盤へ処分

泊村で発掘された土器の展示

2Fは、泊で採取された?縄文人の足跡、歴史博物館です。
2Fは縄文時代の博物館

矢じりなどでお馴染みの石器、黒曜石。
黒曜石。石器。

縄文土器がこんなにたくさん!
土器の展示

縄文時代、4000~5000年前に作られた土器です。不思議。
4000~5000年前に作られた土器

4階のとまりん館・展望ラウンジからの眺め

エレベーターで上に上ってみましょう。4階の展望ラウンジへ。
4階、最上階は展望スペースです。

エレベーターが開くと目の前にソーラー発電のミニチュアが。
宮丘ソーラーファームズのソーラー発電ミニチュア

ほくでんが出資?している宮丘ソーラーファームズが管理しているソーラーパネルと発電容量についての説明書きが。
ソーラーシステム図

年間の発電量は 13,000kW ということは、2世帯分の1年間の使用電力が発電できているということ。まぁ、原発の発電力からしたら微々たるものですが、1世帯からしてみると電気代タダ。これはすごい。
太陽電池の発電力

展望スペースからの眺めです。
展望スペースからの風景

北海道・泊原子力発電所・とまりん館のまとめ

これだけの施設が、無料で楽しめるというのはさすが原発マネーだと思います。

子供も楽しめますが、大人も十分楽しめます。なにより原発の発電の仕組みが理解できました。

積丹に寄ったら、ついでにとまりん館で大人の社会科見学をオススメします。

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