三方を山に囲まれ、北海道の拠点の一翼を担う小樽市。(*^^*)
さけ・ます・にしん・えび・たこ・うに・アワビ、小樽港で水揚げされた海の幸がたくさんある観光都市。
海の幸が目白押しの小樽で、新たなお魚ブランド化計画が2010年頃からスタートしました。
それが、蝦蛄( しゃこ )です。(゚∀゚)ノ
蝦蛄は北海道小樽市が一番美味しい
最近では、マンガ・テラフォーマーズに登場するボクサー鬼塚慶次のキャラとして定着している蝦蛄ですが、
日本で1番の蝦蛄が取れるのはココ小樽市だったんです。
小樽の蝦蛄漁は、春 ( 4~6月 ) と、秋 ( 10~12月 ) の2回。
大学教授が蝦蛄を調べた
蝦蛄漁で有名な都市は、東京湾・伊勢/三河湾・四国の瀬戸内海が歴史ある山地ですが、四国・徳島県の徳島大学総合科学部 浜野 龍夫 教授が1987年から昔から大きかった石狩湾の蝦蛄の調査を始め、
日本で獲れる蝦蛄の中で1番大きい
時間を掛けて成長するため身が締まり味が良い
漁場が綺麗
と言った点で日本で1番の蝦蛄は小樽市だということです。
そのため、しゃこのブランド化計画が発足となります。
そば処 十間坂
小樽では2007年頃からシャコ祭が開催されていますが、小樽観光協会の事務局長 田宮 昌明氏が紹介するのは、それ以前からシャコメニューを提供している蕎麦屋がそば処 十間坂と店主の白石和男さん。乃木坂46の白石麻衣とは関係ありません。
しゃこ天丼やシャコ天ざるなどを提供しています。
1,250 円 しゃこ天丼
1,300 円 しゃこ天ざる
1,350 円 しゃこ天丼セット
春は抱卵したメスがメイン。秋は甘みの乗ったオスが美味になります。
私が子供の頃はオヤツ代わりに食べていました。今でこそ寿司ネタ高級食材などと言われてるけど、昔は安かった。せっかく宝のようなシャコがたくさん獲れるのだからもっともっと皆さんに食べて欲しいとのこと。
小樽のシャコ漁・高島漁港の成田漁業
しゃこ漁は簡単。小樽のシャコ漁は刺し網漁と言って晴れている日に網を仕掛けて、シケて海底が荒れると巣穴からシャコが出てきて動き回り網に掛かる。そして引き上げるだけ。
成田兄弟が第八まなぶ丸に乗って出漁。ここ何年かでシャコが増えてきた獲れてるな~、と実感する成田学氏。
石狩湾のシャコの漁獲量は、昭和54年に300トン → 50トンまで減少。平成11年以降は90トン前後を推移。日本海の対馬海流の暖かい海流が石狩湾に流れ、一体の海水が上昇してシャコの産卵に適した環境に変化したことが原因と考えられています。
また、刺し網漁で荒れないため日本で良いシャコの漁場は北海道の石狩湾だけとも言われます。石狩湾の猟師さんは当たり前のように感じてらっしゃるが他の地域ではこのような風景はもう見れませんと浜野教授。
漁が終わった後がもっとも大変な作業。網からシャコを外します。大量の時は夜中まで続く作業。ちなみにシャコはガサガサ音が鳴るのでガサエビと地元の人は言っています。
そして、シャコ浜茹で。商品価値を決める大事な仕事です。塩加減と茹で時間は門外不出の企業秘密です。シャコは体内の消化酵素が強いため死ぬと身が痛み、それは冷蔵庫に入れても劣化を防げません。生きているうちに茹でるのが一番。食べる直前まで生きているのが重要。
シャコの上手な剥き方
- 腹を上にして、頭の根元を切る
- 左右ヒラヒラを含むよう斜めにハサミを入れてサイド部分を切る
- 尾を切る
- 背中を剥いて完了
小樽のシャコ祭
毎年11月に開催される小樽しゃこ祭では、ゆでしゃこ・しゃこ天ぷら・しゃこせんべいなど蝦蛄グルメが大終結、場所はおたるマリン広場(第3号ふ頭)
ちなみに公式キャラクターは、荒波しゃこ次郎というキャラ。決めセリフは見た目は悪いが味は良いぜ!
また、蝦蛄祭期間中は小樽市内の飲食店がしゃこ料理を出品する「 シャコ料理フェア 」を開催しています。